金沢城跡 完全ガイド|石川門・6エリア・石垣の見どころを徹底解説
国指定史跡・金沢城跡は、前田家300年の歴史を今に伝える城郭遺構です。重要文化財・石川門から本丸園地、玉泉院丸庭園まで6エリアに分けた完全ガイド。
基本情報
| 正式名称 | 金沢城跡(国指定史跡)/金沢城公園 |
|---|---|
| 所在地 | 石川県金沢市丸の内1-1 |
| 入場料 | 公園内(外郭・三の丸・本丸園地・玉泉院丸庭園):無料 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓 内部見学:大人 320円 / 小・中学生 100円 |
| 開園時間 | 7:00〜18:00(3月1日〜10月15日)/ 8:00〜17:00(10月16日〜2月末) ※ライトアップ開催時は延長あり |
| 休園日 | 金沢城公園は年中無休。園内施設は施設ごとに休館日が異なります。菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門は原則年中無休、玉泉庵など一部施設は12月29日〜1月3日休館です。訪問前に公式サイトで最新情報を確認してください。 |
| 所要時間 | 主要スポットのみ:約60〜90分 / 全6エリア:約2〜3時間 兼六園と合わせる場合:半日〜1日 |
| アクセス | JR金沢駅 兼六園口(東口)バス乗り場から路線バスで約20分 「兼六園下・金沢城」バス停下車すぐ 北陸鉄道バス・西日本JRバスなど複数路線が経由 |
| 駐車場 | 城内に専用駐車場なし。周辺の兼六園駐車場・金沢城公園北駐車場(有料)を利用 |
| 公式情報 | 石川県 金沢城公園 公式サイト |
金沢城の歴史概要
金沢城の歴史は、天文15年(1546年)ごろに本願寺によって創建された「金沢御堂(かなざわみどう)」に始まるとされています。金沢御堂は加賀一向一揆の重要な拠点となりましたが、天正8年(1580年)に織田信長方の佐久間盛政によって攻略され、その後、天正11年(1583年)に前田利家が入城して本格的な城づくりが進められました。
以後、金沢城は前田家歴代藩主の政庁兼居城として整備が進み、堀や石垣、長屋が拡張されました。江戸初期には二の丸・本丸・玉泉院丸が完成し、最盛期には敷地面積約25万㎡、櫓や門が30棟を超える規模を誇りました。
明治以降は陸軍の拠点として利用され、のちに第六旅団司令部などが置かれ、戦後は金沢大学のキャンパスとして利用。1990年代に大学が移転すると、石川県による大規模な復元整備が始まり、河北門(2010年)・菱櫓・五十間長屋(2001年)・鼠多門橋(2020年)などが次々と復元されました。現在は国指定史跡「金沢城跡」として公開されています。
見どころは、門や櫓の建築美だけでなく、石垣の多様な積み方(切込接ぎ・亀甲石・色紙短冊積みなど)や、玉泉院丸庭園の水景、そして夜間ライトアップにあります。
- 本願寺により「金沢御堂」が創建される
- 加賀一向一揆の拠点として自治
- 1580年 佐久間盛政により陥落
- 1583年 前田利家入城
- 歴代藩主が堀・石垣・長屋を拡充
- 最盛期:約25万㎡・30棟超
- 陸軍・第六旅団司令部が駐留
- 戦後は金沢大学キャンパスに
- 1990年代 大学移転・整備開始
- 2001年 菱櫓・五十間長屋復元
- 2010年 河北門復元
- 2020年 鼠多門・鼠多門橋復元
アクセス
JR東京駅から北陸新幹線に乗り、JR金沢駅へ。所要時間は列車により異なりますが、最速列車でも約2時間半が目安です。金沢駅から金沢城公園へは、兼六園口(東口)から路線バスで約20分。「兼六園下・金沢城」バス停で下車すると便利です。運行ルートや時刻は訪問前に最新情報を確認してください。
電車・バスでのアクセス詳細
金沢城公園への主なルートをまとめました。
| 東京から | 東京駅 → 北陸新幹線(かがやき・はくたか)→ 金沢駅:約2時間半〜3時間前後(列車により異なる) |
|---|---|
| 大阪から | 新大阪駅 → サンダーバード → 金沢駅:約2時間15分(2024年3月以降、敦賀乗り換え) |
| 金沢駅から | 兼六園口(東口)バス乗り場 → 北陸鉄道バス/西日本JRバス 「兼六園下・金沢城」バス停下車 → 徒歩すぐ(約20分・210円〜) 金沢周遊バス「城下まち金沢周遊」も便利(1日フリーパスあり) |
| 徒歩 | 金沢駅兼六園口から徒歩約25〜30分(平坦な道) |
| 車 | 北陸自動車道「金沢東IC」から約10分 城内に専用駐車場なし。兼六園駐車場(有料)または金沢城公園北駐車場(有料)を利用 |
簡易ガイド:ベスト7スポット
時間がない人向けの厳選した必須スポットの紹介サイトです。

完全ガイド:6つのエリアで巡る金沢城
金沢城は「歴史」「建築」「景観」三拍子がそろった総合的な城跡です。ここではその広大な城域を、実際の地理と歩行ルートに基づき6つのエリアに分けて紹介します。
金沢城は「石川門」から入り、「三の丸」「二の丸」「本丸」を経て「玉泉院丸庭園」へ抜けるのが定番コースです。以下の6エリアページで、順路ごとに見どころをまとめています。
搦手アプローチ/石川門エリア
兼六園側から入る城の裏手「搦手(からめて)口」。重要文化財・石川門の枡形構造や、三の丸北園地の広がりが見どころです。

三の丸〜正面口(河北門・橋爪門・広場)
金沢城の表玄関。河北門から橋爪門に至るラインは復元建築が集中し、金沢城のスケールと構造を実感できます。

北ノ丸・二の丸西(土橋門跡・切手門・旧第六旅団司令部)
北西側の静かな一帯。江戸から明治へ時代が変わる中で使われた門跡や軍事建築が残り、石垣の多様な積み方を観察できます。

二の丸中枢(御殿跡・極楽橋・長屋群)
藩主の御殿があった中枢エリア。菱櫓・五十間長屋・三十間長屋などの代表建築や極楽橋など、金沢城の美観の中心です。

本丸・東ノ丸(本丸園地・櫓跡・鶴丸倉庫)
金沢城の最上段に位置する防御中枢。戌亥・辰巳・丑寅の各櫓跡や、鶴丸倉庫など文化財建築が集中。城下の眺望も格別です。

西郭・外郭
金沢城の西側に広がる文化的エリア。藩主ゆかりの「玉泉院丸庭園」は、石垣と水流が織りなす立体的な池泉回遊式庭園で、復元整備により往時の優美さを再現。隣接する「鼠多門・鼠多門橋」は尾山神社方面とを結ぶ導線として再建され、黒い海鼠壁が印象的な門と木橋の景観が楽しめます。昼は石と水の調和、夜はライトアップの幻想美が見どころです。

訪問前に知っておきたいこと
春(4月)の桜と石垣の組み合わせ、秋(10〜11月)の紅葉と白壁の対比が特に美しい。冬は雪が積もった鉛瓦の白亜の眺めも格別。夜間開園・ライトアップは毎週土曜日や観桜期などの行楽期を中心に実施されます。実施日・時間は年度により変わるため、訪問前に公式情報を確認してください。
金沢城の石垣は場所ごとに積み方が異なるのが特徴。石川門付近の切込接ぎ、北ノ丸エリアの野面積み・亀甲積みを見比べるのが上級者の楽しみ方。
石川門口で兼六園と金沢城はつながっている。午前中に兼六園→午後に金沢城(または逆)の半日コースが定番。両方じっくり見るなら4〜5時間を確保したい。
菱櫓・五十間長屋の内部見学(大人320円)は所要約30〜40分。江戸時代の木造建築の内部構造を実際に体感できる貴重な機会。時間と予算に余裕があれば強くおすすめ。
よくある質問
前田利家ゆかりの地 インデックスページ

メインページに戻る

※ 本ページの情報は執筆時点(2025年)のものです。開館状況・入場料・アクセスは変更される場合があります。訪問前に石川県公式サイトまたは現地でご確認ください。
※ 復元建築内部の有料エリアは別途確認が必要です。
comment