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名古屋城 大手二之門と加藤清正像 ― 堀の外から巡る城外5スポット

名古屋城 御深井大堀。城の北側に広がる広大な水堀
名古屋城 城外エリア#1

名古屋城 大手二之門と加藤清正像 ― 堀の外から巡る城外5スポット

名古屋城の内堀沿いには、場内からは立ち入れない貴重な歴史遺構が点在しています。西丸未申櫓跡・月見櫓跡・御深井大堀といったスポットは、お堀越しにその存在感を伝え、城の防御機能や当時の生活の一端を今に伝えています。
城内とはまた違った視点で、外堀沿いの静かな散策をお楽しみください。

エリア内堀外周・城外
竣工1612年(慶長17年)頃(大手二之門)
指定大手二之門は国指定重要文化財(1975年指定)
見学目安5スポットで計17〜65分
この記事は現地取材にもとづいて作成しています(複数回訪問・最終訪問:2026年6月)。

城外の5スポット

西丸未申櫓跡から大手二之門まで、徒歩3〜15分程度の範囲に点在しています。各スポットの詳細(見どころ・所要時間・アクセス・トリビア)はカード内の「詳細を開く」ボタンから確認できます。

西丸未申櫓跡

名古屋城 西丸未申櫓跡。西之丸南西隅に残る石垣の遺構

名古屋城の西之丸未申櫓跡(にしのまる ひつじさるやぐらあと)は、西之丸の南西隅に位置していた櫓の跡地です。「未申(ひつじさる)」は南西の方角を指し、櫓がその方角に建てられていたことからこの名が付けられました。

この櫓は、城の防御機能を強化するために設置されていましたが、明治時代以降の都市開発や戦災などにより、現在は建物自体は現存しておらず、石垣の一部がその名残をとどめています。

見どころ
  • 石垣の遺構:櫓の基礎部分である石垣が一部残っており、当時の建築技術や防御構造を垣間見ることができます。
  • 周辺の景観:西之丸エリアは緑豊かで、散策路としても整備されており、歴史的な雰囲気を楽しむことができます。
  • 季節限定の楽しみ方:春には周囲の桜が美しく咲き誇り、石垣とのコントラストが見事です。

見学の目安:短時間での見どころ 約3分/じっくり観光するなら 約10分

住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1 名古屋城内

アクセス:恩賜元離宮名古屋城石標から徒歩約3分(約270m)

豆知識
  • 意外な歴史的背景:西之丸未申櫓は、名古屋城の防御機能を高めるために設置された櫓の一つで、特に西側からの侵入に備えていました。
  • 知る人ぞ知る情報:現在、櫓自体は存在しませんが、石垣の一部が残っており、歴史愛好家の間では隠れた見どころとなっています。
  • 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、西之丸未申櫓もその一部として建造されました。

月見櫓跡

名古屋城 月見櫓跡。西之丸北西隅に残る石垣のみの跡地

名古屋城の月見櫓(つきみやぐら)は、西之丸の北西隅に位置していた櫓で、その名の通り月見を楽しむための施設として利用されていました。この櫓は、城の防御機能だけでなく、風雅を愛でる場としての役割も果たしていたとされています。しかし、1945年の名古屋大空襲により焼失し、現在は石垣のみが残る「月見櫓跡」となっています。

見どころ
  • 石垣の遺構:月見櫓の基礎部分である石垣が現存しており、当時の建築技術を垣間見ることができます。
  • 周辺の景観:西之丸エリアは緑豊かで、散策路としても整備されています。
  • 季節限定の楽しみ方:春には桜が咲き誇り、石垣とのコントラストが美しい風景を作り出します。

見学の目安:短時間での見どころ 約3分/じっくり観光するなら 約10分

住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1 名古屋城内

アクセス:最寄りスポット:西南隅櫓から徒歩約2分(約140m)

豆知識
  • 意外な歴史的背景:月見櫓は、名古屋城内に11棟存在した櫓の一つで、特に風流を楽しむための施設として珍しい存在でした。
  • 知る人ぞ知る情報:現在、月見櫓跡は観光客が比較的少なく、静かに歴史を感じることができるスポットとして知られています。
  • 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、月見櫓もその一部として建造されました。

御深井大堀

名古屋城 御深井大堀。城の北側に広がる広大な水堀

名古屋城の北側に位置する御深井大堀(おふけおおほり)は、城の防衛機能を高めるために設けられた広大な水堀です。この堀は、外敵の侵入を防ぐだけでなく、非常時には藩主が城外へ脱出する経路としての役割も果たしていました。具体的には、二之丸庭園の西方に設けられた埋御門(うずみごもん)を通じて空堀へ下り、舟で御深井大堀を渡り対岸へ逃れる計画がありました。

また、御深井大堀の周辺には、かつて広大な御深井御庭(おふけおにわ)が広がっており、南半分は大きな蓮池が占めていました。

見どころ
  • 堀の全景観察:広大な水堀の迫力を間近で感じることができます。
  • 埋御門跡:藩主脱出用の門が設けられていた場所で、歴史的背景を学ぶことができます。
  • 季節限定の楽しみ方:春には周辺の桜が美しく咲き、堀の水面に映る風景が一層魅力的です。

見学の目安:短時間での見どころ 約3分/じっくり観光するなら 約15分

住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1 名古屋城 御深井大堀

アクセス:月見櫓跡から徒歩約7分(約550m)

豆知識
  • 意外な歴史的背景:御深井大堀は、非常時に藩主が舟で脱出するルートとして計画されていました。
  • 知る人ぞ知る情報:かつて堀の北側には染色工場があり、地元の人々が釣りを楽しむ場所でもありました。
  • 著名人との関係:特定の著名人との直接的な関係は少ないものの、名古屋城の防衛機能として重要な役割を果たしていました。

「加藤清正像」高藤鎮夫

名古屋城 加藤清正像。石垣の石を運ぶ姿を再現したブロンズ像

名古屋市中区三の丸に位置する加藤清正像は、戦国時代の武将であり、築城の名手として知られる加藤清正を称えるために建立されたブロンズ像です。この像は、1979年(昭和54年)3月、カゴメ株式会社の創業80周年記念事業として制作され、同社から名古屋市に寄贈されました。制作を手掛けたのは、名古屋市出身の彫刻家・高藤鎮夫氏で、彼は他にも清正公に関する作品を多数手掛けています。

加藤清正は、豊臣秀吉の家臣として活躍し、特に築城技術に優れ、名古屋城の築城にも深く関与しました。この像は、清正が石垣の石を運ぶ際の姿を再現しており、彼の功績と名古屋城との深い関わりを象徴しています。

見どころ
  • 加藤清正像:清正が石垣の石を運ぶ姿を再現したブロンズ像で、彼の築城技術と名古屋城への貢献を感じることができます。
  • 名古屋能楽堂:伝統的な能楽を鑑賞できる施設で、加藤清正像のすぐ近くに位置しています。
  • 季節限定の楽しみ方:春には周辺の桜が美しく咲き、像と共に風情ある景色を楽しめます。

見学の目安:短時間での見どころ 約5分/じっくり観光するなら 約15分

住所:愛知県名古屋市中区三の丸1丁目1 名古屋能楽堂南

アクセス:御深井大堀から徒歩約15分(約1.1km)

豆知識
  • 意外な歴史的背景:この像は、カゴメ株式会社の創業80周年を記念して制作され、名古屋市に寄贈されました。
  • 知る人ぞ知る情報:同じ作者による加藤清正像が、熊本城にも設置されています。
  • 著名人との関係:加藤清正は、豊臣秀吉の家臣として活躍し、名古屋城の築城にも深く関与しました。

大手二之門(西鉄門二之門)

名古屋城 大手二之門。高麗門形式の現存する国指定重要文化財

名古屋城の二之丸大手二之門(にのまるおおてにのもん)は、別名「西鉄門(にしてつもん)」とも呼ばれ、二之丸の西側に位置する枡形の外門として、内門である大手一之門(現存せず)とともに二之丸正門を形成していました。この高麗門形式の門は、1612年(慶長17年)頃に完成し、江戸時代には三之丸から二之丸への主要な入口として機能していました。

1975年(昭和50年)に重要文化財に指定され、現存する数少ない名古屋城創建時の建造物の一つとして、その歴史的価値が高く評価されています。

見どころ
  • 二之丸大手二之門の構造:高麗門形式の特徴的な建築様式を観察できます。
  • 歴史的背景の理解:二之丸正門としての役割や、江戸時代の城郭構造を学ぶことができます。
  • 季節限定の楽しみ方:春には周辺の桜が美しく咲き、門と共に風情ある景色を楽しめます。

見学の目安:短時間での見どころ 約3分/じっくり観光するなら 約15分

住所:愛知県名古屋市中区二の丸1

アクセス:加藤清正像から徒歩約7分(約500m)

豆知識
  • 意外な歴史的背景:この門は、江戸時代には三之丸から二之丸への主要な入口として、多くの人々が行き交った重要な場所でした。
  • 知る人ぞ知る情報:二之丸大手二之門は、名古屋城内に現存する数少ない創建当時の建造物の一つであり、歴史的価値が非常に高いとされています。
  • 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、二之丸大手二之門もその一部として、徳川家の権威を示す重要な役割を担っていました。
このサイトは実地取材で制作しています。記事が参考になった方は、サポートいただけると励みになります
現地を歩いた判断:時間がないならどう回るか

複数回の現地訪問(最終:2026年6月)にもとづく、筆者個人の優先順位です。名古屋城公式の推奨順ではありません。

最優先
大手二之門(西鉄門二之門)

1612年頃に完成した現存の高麗門で、城外エリアで最も価値が高い建造物です。二之丸の西側に位置し、内門である大手一之門(現存せず)とともに枡形を構成していました。

できれば
「加藤清正像」高藤鎮夫

1979年に制作されたブロンズ像で、歴史遺構ではありませんが分かりやすい撮影スポットです。名古屋市出身の彫刻家・高藤鎮夫氏による作品で、カゴメ株式会社から名古屋市へ寄贈されました。

できれば
御深井大堀

城の北側に広がる広大な水堀で、堀そのものの規模を体感できます。非常時には二之丸庭園の埋御門から空堀へ下り、舟でこの堀を渡って対岸へ逃れる計画があったと伝わります(二之丸エリア#3の埋門跡と対になる話です)。

後回し可
月見櫓跡・西丸未申櫓跡

いずれも1945年の空襲で焼失し、現在は石垣のみが残ります。月見櫓は防御だけでなく月見を楽しむ施設でもあったという由来が面白い程度で、現地の見た目は石垣です。

名古屋城 全体マップ

アクセス・開館時間・入場料(名古屋城 共通)

開館時間9:00〜16:30(本丸御殿への入場は16:00まで)
休館日12月29日〜1月1日
入場料大人 500円(2026年9月30日まで)/1,000円(2026年10月1日から)
中学生以下は無料(改定後も据え置き)
※2026年8月23日時点で確認。名古屋市議会で条例改正が可決済みです。改定日より前に購入した観覧券は、改定後もそのまま使用できます。
最寄り駅地下鉄名城線「名古屋城」駅から徒歩約5分

最新の開館状況・料金は名古屋城公式サイトで事前にご確認ください。

※本ページで紹介する西丸未申櫓跡・月見櫓跡・御深井大堀は、場内(有料区域)に入らずお堀越しに眺める史跡です。上記の開館時間・入場料は、本丸御殿など城内有料区域に入場する場合の情報です。

よくある質問

大手二之門(西鉄門二之門)は1612年(慶長17年)頃に完成した高麗門形式の城門で、1975年(昭和50年)に国の重要文化財に指定されています。現存する数少ない名古屋城創建時の建造物の一つです。

内堀沿いには西丸未申櫓跡・月見櫓跡・御深井大堀といった史跡が点在し、少し離れた三之丸・二之丸周辺には加藤清正像や大手二之門もあります。いずれも城内からは立ち入れない、外側から楽しむスポットです。

いいえ、どちらも建物自体は現存しておらず、石垣の一部のみが名残をとどめています。月見櫓は1945年の名古屋大空襲により焼失しました。

開館時間は9:00〜16:30(本丸御殿への入場は16:00まで)、休館日は12月29日〜1月1日です。入場料は大人500円ですが、2026年10月から1,000円に改定される予定です。最寄り駅は地下鉄名城線「名古屋城」駅で、徒歩約5分です。なお、本ページで紹介する城外エリアのスポットは、場内(有料区域)に入らずに眺められる史跡です。

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