『豊臣兄弟!』聖地巡礼の入口|登場地名・城・史跡を地図で辿る

大河ドラマ『豊臣兄弟!』登場スポットを地図で辿る(索引)

『豊臣兄弟!』を見ていると、劇中内に出てきた地名を地図で知りたくなる時があります。 このページは、そういう「気になった場所」をあとで迷わず分かるよう、ドラマに登場した地名・城・史跡をまとめた“地図つきの記録”です。まずは各スポットの入口だけを短く触れて、歴史背景や歩き方、アクセスは個別のガイドに分けました。ネタバレは控えめに、放送の進み具合に合わせて少しずつ追記していきます。聖地巡礼の“入口”として、登場地を地図で確認できる一覧にしています。

登場スポット

名古屋 中村

中村公園へは、名古屋駅から電車またはバスで目安30分前後(乗換・待ち時間で変動)で行けます。

豊臣秀長(小一郎)は、兄・秀吉を生涯支え続けた名補佐役として知られる人物です。
前に出て旗を振る兄に対して、秀長は後ろで段取りを整え、場を静かに回す――そんな“役割の違い”が、二人の魅力でもあります。

生誕地の伝承は秀吉と同じく中村の地とされ、兄弟はこの一帯でともに幼少期を過ごしたと語り継がれています。
ただ、現存する史跡や案内は秀吉中心で、秀長単独の足跡は現地にほぼ残っていません。

だから中村は、「秀吉の地」であると同時に、
“秀吉と秀長が、同じ場所から別々の役割を背負って歩き出した原点の地”
――そう捉えるのが、いちばん実態に近い見方だと思います。

愛知県 清洲

清洲城へは、名古屋駅から電車と徒歩で目安30分前後(乗換・待ち時間で変動)で行けます。

清洲は、織田信長の拠点として知られる土地です。
名古屋のすぐ隣の“いまの町”として、人の生活が普通に流れている場所でもあります。だからこそ、史跡をめぐるときは「昔の気配」と「現在の日常」が同じ地面の上で重なっているのを実感します。

2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』でも、清洲は単なる背景ではなく、秀吉と秀長の関係が少しずつ前へ動き出す地点として登場します。第1回で藤吉郎(のちの秀吉)が小一郎(のちの秀長)に「清須へ行こう」と声をかける場面は、その象徴のようでした。

ただ、ここで描かれるのは、分かりやすい“決意の場面”というよりも、もっと現実的な空気です。気が進まない表情があったり、周囲の雰囲気に左右されたり――事情は語りすぎずとも、兄弟の足並みが最初から揃っているわけではないことが伝わってきます(細かな経緯はネタバレになるので触れません)。

信長の清洲としての歴史をたどる面白さと、豊臣兄弟の物語の序盤を重ねて歩ける面白さ。
その両方が同じ範囲にまとまっているのが、清洲の強みです。城や寺社、石垣や公園をめぐりながら、「この場所で物語が動きはじめたんだな」とだけ思い出せば、それで十分に味わいが増します。

桶狭間の戦い 関連スポット

桶狭間古戦場へは、名古屋駅から電車と徒歩で目安35分前後(乗換・待ち時間で変動)で行けます。

桶狭間の面白さは、史料や地図を眺めているだけでは最後まで掴みきれないところにあります。
いまの桶狭間は住宅地に溶け込み、城跡のような“分かりやすい遺構”が残るわけではありません。けれど、だからこそ――曲がりくねる道、ふっと沈む谷、わずかな高低差が、当時の視界や連絡の乱れをリアルに想像させてくれます。「奇跡の大逆転」ではなく、地形と天候が生んだ“崩れた一瞬”を、信長が掴んだ。その輪郭が、歩くほどに立ち上がってきます。

おすすめは、史跡を“点”ではなく“線”でつなぐ歩き方。たとえば、名鉄「中京競馬場前駅」から徒歩数分の国指定史跡(桶狭間古戦場伝説地)で重みのある石碑群に触れ、そこから釜ヶ谷の谷筋をかすめ、田楽坪の古戦場公園へ――。最後に観光案内所で展示を補完して、七ツ塚の静けさで締める。たった数キロの距離のはずなのに、歩き終えるころには、桶狭間が「一点の奇跡」ではなく“地形の連鎖で起きた戦”だったことが身体に残ります。

もし行くなら、あえて雨上がりや、空が急に翳る日も悪くありません。雲の動きひとつで景色の印象が変わり、「雷雨が上がった瞬間に動いた」という語りが、物語ではなく現地の空気としてつながります。
歴史の分岐点は、博物館の中ではなく――いまも人が暮らす町の、いつもの道の上にあります。桶狭間は“読む”より先に、ぜひ一度“歩いて”みてください。

桶狭間古戦場

清洲から桶狭間迄の信長出陣ルート

家康が守った大高城跡

愛知県 小牧山城

小牧山城へは、名古屋駅から電車と徒歩で40〜60分前後が目安(ルート・時間帯で前後)です。

清洲から北へおよそ15km。電車と徒歩を組み合わせて、名古屋駅からでも40分ほどで小牧山に着きます。
都市の縁にぽつりと残る小さな山――それが小牧山城です。

清洲が「政治と生活の中心」だった場所だとすれば、小牧山は少し性格が違います。
ここは、織田信長が清洲城を離れ、あえて“山の上”に移った場所。城下町のど真ん中から、人の暮らしを見下ろす拠点へ――信長の視線が一段引き上げられた、その転換点にあたります。

2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』でも、物語が清洲から先へ進んでいく以上、信長の移動は避けて通れません。小牧山は、まだ大合戦が描かれていない段階でも、「時代の空気が変わった」ことを示す象徴的な舞台になり得る場所です。

清洲が人と人の関係性を描く場所だとすれば、小牧山は少し距離のある場所。
城は山全体を使った造りで、天守はなく、土塁や堀、曲がりくねった出入口が防御の主役です。ここを歩くと、信長が「見せる城」ではなく、「構える城」を志向していたことが、自然と伝わってきます。

後の時代、この山は小牧・長久手の戦いで再び表舞台に立ち、秀吉と家康が向かい合うことになりますが――それは、まだドラマでは描かれていない先の話。
いま訪れる小牧山は、もっと静かで、もっと準備段階の空気をまとっています。

清洲で“物語が動き出す前”の兄弟を感じたあと、小牧山で“信長の視点が変わった場所”に立つ。
派手な名場面を思い出さなくても構いません。ただ、「清洲の次に、信長はここへ来た」という事実を知って歩くだけで、風景の見え方は少し変わります。

日常の公園の中に、確かに残る戦国の痕跡。
小牧山は、物語が次の段階へ進む直前の“間”を味わうのに、とても向いている場所です。

愛知県 犬山城

名古屋駅から名鉄『犬山』駅までは目安30分前後(時間帯で前後)。

犬山駅から犬山城は徒歩で目安25分前後(歩く速さで前後)。

木曽川のほとり、切り立った崖の上に立つ。名古屋駅から電車に揺られ、城下町の風情を楽しみながら歩けば、1時間足らずでその姿を仰ぎ見ることになります。 断崖にそびえる孤高の城――それが国宝・犬山城です。

小牧山城が、信長が自らの意思で切り拓いた「新しい拠点」だとすれば、犬山城は信長にとって「乗り越えるべき身内の壁」でした。 築城したのは信長の叔父・信康。信長が清洲から小牧山へと視点を引き上げたとき、そのすぐ目と鼻の先で睨みを利かせていたのが、この犬山城を守る織田一族の勢力です。身内同士の緊張感が漂う、まさに戦国の最前線でした。

2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』においても、秀吉たちが信長に仕え、頭角を現していく初期の段階では、この城は「超えなければならない北の要衝」として描かれるはずです。まだ天下の形が見える前、一歩一歩地盤を固めていく時代の、張り詰めた空気感を象徴する舞台となります。

小牧山が山全体を使った「構えの城」だとすれば、犬山城は、時代を越えて残った“本物の天守”に出会える城です。急な階段や木の手触り、最上階の高欄からの眺めまで、画面越しでは伝わらない「実物の迫力」があります。物語が次の段階へ進む前の張りつめた空気を、いまも残る空間ごと味わえる場所です。

現存する日本最古級の天守。その急な階段を一段ずつ踏みしめ、最上階の高欄へ出ると、目の前には悠然と流れる木曽川が広がります。かつて信長がこの城を攻め落とし、その眺望を手にしたとき、彼の視界はさらにその先、美濃(岐阜)へと向けられました。ここは、尾張を平らげ、次の一手へ踏み出すための「飛躍の場所」でもあるのです。

江戸時代、成瀬氏が城主となってからも、この城は尾張を守る北の守護神として、静かにその威厳を保ち続けました。明治の廃城令や大地震という荒波を乗り越え、いまも木造の天守がそこに在り続けるという事実は、言葉以上の歴史の重みを伝えてくれます。

城下町の賑わいから坂を上り、本丸の門をくぐって、現存天守の古い木材に触れる。 派手な合戦の記憶を辿る必要はありません。ただ、「信長が天下への足がかりとして、ここをどうしても必要とした」という事実を噛みしめて歩くだけで、風景に奥行きが生まれます。

今も町を見守り続ける、生きた歴史の断片。 犬山城は、物語が次のステージへ向かうための“壁”と、それを乗り越えた先の“展望”を、当時から残る本物の空間で味わえる場所です。

これから登場する可能性があるスポット(史実の流れより)

滋賀県 長浜

長浜へは、京都駅から電車で目安40分前後(時間帯で前後)で行けます。

長浜へは、名古屋駅から電車で目安50〜60分前後(乗換・時間帯で前後)で行けます。

長浜は“城跡だけを見て終わり”の町ではありません。駅を出て数分で、寺の門、商家の通り、湖畔の城跡が、同じ生活圏の中で連続してつながっている。だからこそ、秀吉の「出世の舞台」が、ドラマの設定ではなく城下町そのものの手触りとして残っているのがわかります。

いまの長浜は観光地として整っています。けれど整っているからこそ見落としがちなのが、“移され残った城の片鱗”です。たとえば長浜別院 大通寺の台所門(脇門)は、長浜城の大手門だったと伝わる門。寺の境内に、城下町の入口の記憶が形を変えて残っている――この「転生」を目の前で見ると、長浜という土地が、戦国→江戸→近代へと権力と暮らしの層を重ねてきたことが、急に立体になります。派手な合戦よりも、町を回す実務の文化が強く残るのが長浜で、そこに秀長の役割が自然に重なって見えてくるのも、この町らしさです。

おすすめは、史跡を“点”ではなく“線”でつなぐ歩き方。たとえば、JR「長浜駅」からまず大通寺(ドラマ館)で衣装や小道具を見て“物語の目”を作り、門と本堂・庭園で「本物の時間」に浸る。そこから町なかを抜けて長浜豊国神社で“太閤さんの町”の熱を感じ、最後に湖畔の長浜城跡(豊公園)で、水運を背負った城の発想を景色ごと受け取って締める。
徒歩圏のはずなのに、歩き終えるころには、長浜が「出世譚の舞台」ではなく、城・寺・町が一体で回っていた“城下経営の現場”だったことが感じられます。

もし時間に余裕があるなら、あえて半日伸ばして竹生島も悪くありません。豊臣大阪城の唯一の建造物があります。
歴史の核心は、展示室の中だけにありません。長浜は、“読む”より先に歩いてつないだ人から順に、ドラマが深くなる町です。

ドラマを楽しむためのおすすめの書籍

大河ドラマ『豊臣兄弟!』をもう一段深く味わいたいなら、時代考証を担当する黒田基樹さん・柴裕之さんの本がいちばん頼りになります。ドラマの“時代の手触り”を支える立場の研究者なので、人物の見え方や勢力図の読み方がクリアになって、清洲の場面も「なるほど、ここが要所なのか」と腑に落ちやすいんですよね。

この下に、視聴の助走にぴったりな関連書籍をまとめておきます。気になったものだけ、ぜひ手に取ってみてください。

大河ドラマ 豊臣兄弟! 豊臣秀長とその時代 – 黒田 基樹 (監修)

羽柴秀長と藤堂高虎 – 黒田 基樹 (著)

羽柴秀長の生涯 – 黒田 基樹 (著)

羽柴秀長 秀吉の天下を支えた弟 – 柴 裕之 (著)

秀吉と秀長 「豊臣兄弟」の天下一統 – 柴 裕之 (著)

豊臣秀長 戦国最強のナンバー2のすべて – 柴 裕之 (著)

こぼれ話

いろいろ豊臣兄弟について、調べていて知った内容を追加していきます。

・横川甚内 ( 勝村 政信 )は、フィクションで実在しない人物です。

・了雲和尚 ( 田中 要次 )は、フィクションで実在しない人物です。

・豊臣兄弟の撮影場所として「スタジオセディック 庄内オープンセット」で行われたそうです。

・撮影開始したのは「瑞宝山 本山慈恩寺」とのことです。(NHK

・諸説ありますが劇中の「50貫」は、足軽の年収30年分以上に相当する破格のボーナス(現代なら数千万〜1億円超の価値)です。

期間限定の大河ドラマ館

今回、それぞれゆかりの地で期間限定の大河ドラマ館が開催されます。ドラマの時代背景や登場人物の紹介、ドラマで利用された衣装や小道具などが紹介されるようですので興味がある方はお見逃しなく。開催期間は場所によって異なるのでご注意ください。

【お得な情報】3館共通入館券の販売

名古屋・長浜・大和郡山の全3会場に入館できる「3館共通入館券」が販売されています。個別で購入するよりお得(大人計2,000円→1,500円)になります。

  • 料金: 大人 1,500円 / 小中学生 750円
  • 販売期間:2026年1月24日〜11月30日
  • 購入方法: 開催場所での紙の入館券の販売のみ
    ※利用期間・各館の会期差に注意

愛知県 名古屋

豊臣兄弟! 名古屋中村 大河ドラマ館

場所: 中村公園内 豊臣ミュージアム(名古屋市中村区中村町木下屋敷23-1)
期間: 2026年1月24日(土) ~ 2027年1月11日(月・祝) 開催中
    原則無休(臨時休館の場合あり)
時間: 9:00~17:00(最終入館 16:30)※1/24は9:45開場予定
入場料: 大人 800円 / 小中学生 400円
ホームページ: 名古屋市 豊臣兄弟!名古屋中村 大河ドラマ館

滋賀県 長浜

豊臣兄弟! 北近江長浜 大河ドラマ館

場所: 長浜別院 大通寺 総会所(滋賀県長浜市元浜町32-9)
期間: 2026年2月1日(日) ~ 2026年12月20日(日) 開催中
    原則無休(主催者都合による臨時休館あり)
時間: 9:00~17:00(最終入館 16:30)
入場料: 大人 600円 / 小中学生 300円
ホームページ: 豊臣兄弟! 北近江長浜 大河ドラマ館

奈良県 大和郡山

豊臣兄弟! 大和郡山 大河ドラマ館

場所: DMG MORI やまと郡山城ホール 1階 展示室(奈良県大和郡山市北郡山町211-3)
期間: 2026年3月2日(月) ~ 2027年1月22日(金) 準備中
   休館日:年末年始 2026年12月28日(月)~2027年1月4日(月)
時間: 9:00~17:00(最終入館 16:30)
入場料: 大人 600円 / 小中学生 300円
ホームページ: 豊臣兄弟! 大和郡山 大河ドラマ館

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