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竹田城跡完全ガイド ― 石垣と曲輪を歩く「天空の城」

兵庫県朝来市

竹田城跡完全ガイド ― 石垣と曲輪を歩く「天空の城」

竹田城跡には、天守や櫓、門といった建物は一つも残っていません。現地に立って目にするのは、山の稜線に沿って続く石垣と、いくつもの曲輪が積み重なった城郭の骨格です。竹田城跡は、山上に残る石垣や曲輪などの城郭遺構を含む史跡として、国の史跡に指定されています。

状態建物は現存せず、石垣・曲輪が残る
アクセスJR播但線 竹田駅から登城
観覧料高校生以上500円/中学生以下無料
城内見学時間目安30〜60分(登下山別)

竹田城跡 ― 作りこまれた石垣を歩く

城跡上部から竹田の谷と周囲の山並みを見下ろす眺望。曲輪端部の石垣も見える。
高所から南二の丸方面。
天守台。

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「天空の城」という呼び名は、向かいの山、立雲峡から雲海越しに城跡全体を眺めた時の姿を指します。城跡の内部を歩く体験と、外から城全体を眺める体験は、場所も見え方もまったく別のものです。竹田城跡へ登ると、石垣の内側から曲輪の広がりや石の積み方を間近に見ることになり、雲海に浮かぶ城全体の姿はここからは見えません。

竹田城跡は、駅裏や表米神社などの登山道を歩いて登る山城でもあります。舗装されていない山道や石段の区間があり、車で城門の前まで乗り付けることはできません。石垣の積まれ方や曲輪の配置から当時の城の姿を読み解くことに関心がある人には向いていますが、天守や櫓を見て回りたい人は、ここにはないのでご注意ください。

訪問前クイックサマリー

向いている人石垣・曲輪など城郭の遺構を実際に歩いて見たい人
向いていない人天守や櫓など城郭建物を見て回りたい人
現存するもの石垣、曲輪、門跡、天守台などの遺構
現存しないもの天守・櫓・門などの建物
公式の城内見学時間30〜60分(登城・下山の時間を含まない)
登城の所要時間目安竹田駅周辺の登山道で公式目安約40分
電車利用時の往復目安竹田駅発着で、登り・観覧・下りを合わせて2時間〜2時間30分程度
最寄り駅JR播但線 竹田駅
観覧料高校生以上500円、中学生以下無料(2026年7月時点。訪問前に最新情報を確認)
立雲峡との関係別地点。城跡内部を歩く体験と、外から城全体を眺める体験は別

竹田城跡の所在地

竹田城跡と立雲峡は同じ場所ではありません

項目竹田城跡立雲峡
体験城跡内部を歩き、石垣・曲輪・天守台を間近に見る向かいの山から竹田城跡全体を遠望する
位置古城山の山頂竹田城跡とは別の山
見えるもの石垣の積み方、曲輪の連なり、周囲の山並み条件がそろえば、雲海に浮かぶ竹田城跡全体の姿
アクセス竹田駅や山城の郷などから登城別の駐車場・登山道を利用

このガイドは竹田城跡の内部を歩いた記録をもとにしており、立雲峡には訪れていません。立雲峡側からの見え方については、公式の案内情報の範囲にとどめて紹介します。

雲海に浮かぶ城の写真の多くは、立雲峡から撮影されたものです。竹田城跡そのものを歩いても、この構図を見ることはできません。両方を見たい場合は、それぞれ別のアクセス・駐車計画が必要になります。

立雲峡の位置

観覧時間・料金・現地のルール

竹田城跡入口の料金所。窓口の案内表示や開場時間など、入場前に確認する情報が掲示されている。
竹田城跡入口の料金所
観覧時間2026年6月1日〜12月6日は5:00〜17:00
観覧料高校生以上500円、中学生以下無料。20人以上の団体は高校生以上450円
支払い方法個人観覧料は現金またはPayPay。団体料金は現金のみです。支払い方法は変更される場合があるため、訪問前に公式情報をご確認ください。
城内見学時間公式目安30〜60分(登城・下山の時間は含みません)
冬季1月4日〜2月末は原則閉山
現地でのルール・注意点
足元・設備
  • 足元:舗装されていない山道・石段・凹凸があります。スニーカーなど登山に適した靴をおすすめします
  • トイレ:城跡内にはありません。登城前に済ませておいてください
  • 休憩:専用の休憩施設はありませんが、2026年7月の訪問時には北千畳などにベンチがありました
  • 喫煙:駐車場から登山道・城跡まで全面禁煙です
  • 各登山道の通行時間は起点ごとに異なります(次のAccessを参照)
悪天候時の入場制限
  • 雷、豪雨、積雪、凍結などで入場が制限される場合があります

観覧時間・料金・通行状況は変動するため、訪問前に公式情報で最新の内容を確認してください。

アクセス

起点別アクセス

竹田城跡は、どの交通手段を利用しても最後に徒歩区間がある山城です。未舗装路・石段・凹凸があり、天空バスやタクシーを利用しても中腹から城跡まで約900m、徒歩約20分の区間が残ります。日中はJR竹田駅から徒歩、または運行日の天空バスの利用が実用的です。早朝の景色を目的にする場合は、竹田駅周辺への前泊も選択肢になります。

竹田城跡までのアクセスルートと駐車場の様子。
竹田城跡までのアクセスルートと駐車場

JR竹田駅から

  • 駅裏登山道・表米神社登山道:公式目安約40分(通行時間5:00〜16:30)
  • 現地での記録:涼しい早朝、駅周辺の宿から城跡入口まで約30分でした。時間帯、体力、荷物、路面状況によって変わります。
  • 駅ナンバリング:公式の駅番号は確認できませんでした
JR竹田駅前広場の様子。
JR竹田駅前広場

山城の郷駐車場から

  • 西登山道:公式目安約40分(通行時間4:30〜16:30)
  • 現地の案内では、料金収受棟まで2.2km・約40分とされています。

竹田城跡・立雲峡駐車場から

  • 南登山道:公式目安約60分(通行時間5:00〜16:00)
  • 現地の体験談:下山でこのルートを利用し、表米神社に立ち寄りながら竹田駅まで約50分でした。道はずっとアスファルト舗装されているため、未舗装の山道を避けたい方にはこちらの下山ルートがおすすめです。

竹田まちなか観光駐車場から

  • 利用可能時間は7:00〜21:00のみです。
  • 表米神社登山道または駅裏登山道で登城します。いずれも駐車場から約50分です。

天空バス利用時

  • 中腹バス停から城跡まで約900m、徒歩約20分。バスを利用しても、この区間は歩く必要があります。
  • 運行日・時刻は季節・曜日で変動するため、公式の時刻表で確認してください。

車でお越しの場合

  • 一般車両で城跡入口まで乗り付けることはできません。山城の郷などの駐車場を利用し、そこから徒歩またはバスで向かいます。

新幹線からの実用的なゲートウェイ

  • 姫路駅が実用的な起点です。直通特急を利用できる列車では、姫路駅から竹田駅まで約1時間が目安です。普通列車や乗換を含む経路では所要時間が長くなるため、訪問日の時刻表を確認してください。
竹田城跡へ向かう登山道の木橋と階段。周囲は草木に囲まれ、傾斜のある道が続く。
登山道の木橋と階段
樹林内を通る竹田城跡の登山道。岩や土が露出した足元と石積みが見える。
登山道の階段を上った先に料金所が見える。
森林の中を上る階段状の登山道。途中に小さな休憩設備が見える。
岩が露出した険しい登山道。段差の大きい足元から、山城への登りの厳しさが伝わる。
登山道沿いに立つ「ようこそ竹田城跡へ」の案内板。城跡到着が近いことを示す。

バリアフリーについての注意:バスを利用しても中腹バス停から約900mの徒歩区間が残り、未舗装・石段があります。段差のない移動が必須の場合は、公式のアクセシビリティ情報を確認してください。

実際に歩いた早朝ルート

竹田城跡までの道のりと城内の見学順を、実際に歩いた記録に沿って紹介します。

午前4時45分ごろ、竹田駅周辺の宿を出発し、駅裏の登山道へ向かいました。舗装されていない坂道をひたすら上る、ごく一般的な山道です。7月の涼しい早朝だったこともあり、休憩を挟まずに歩き通すことができ、城跡の入口まではおよそ30分でした。

北千畳の写真
早朝の城跡から、南二の丸方向の写真。
朝の光が差す石垣沿いの見学路。高い石垣の周囲を曲がりながら進むルートが分かる。

タップすると拡大できます

城内では北千畳を皮切りに、三の丸、二の丸、本丸、天守台へと進みました。2026年7月の訪問時、観覧順は基本的に一方通行で案内されており、天守台を見た後は一度本丸・二の丸方面へ戻り、そこから平殿、南二の丸、南千畳へと歩いて見学を終えています。

途中の花屋敷跡は2026年7月の訪問時に通行止めとなっており、内部には入れなかったため、平殿付近の高い位置から見下ろす形で様子を確認しました。通行止めが今も続いているかどうか気になる方は、訪問前に確認ください。

竹田城跡 天守台から差し込む朝日
天守台に差し込んだ朝日

順路に沿って天守台まで登ると、ちょうど雲の間から朝日が差し込み、石垣と芝生、遠くの山並みが重なる場面に出会いました。日の出を狙って特別なルートを選んだわけではなく、あくまで見学順を歩いた先にあった光景です。

天守台に立つと、思っていたよりも城内は広く感じられました。北千畳から南千畳まで、本丸や天守台に立ち寄りながら歩くと、体感ではおよそ600メートルを移動したように感じます(あくまで体感によるおおよその距離です)。一つの山頂にまとまった城というより、尾根に沿って複数の曲輪が長く連なっている城跡だという印象を受けました。

傾斜のある山道を歩いていると、この山上へ大量の石を運び、石垣を築いた当時の労力を想像せずにはいられませんでした。

城内での滞在時間は約50分、宿を出てから見学を終えるまでは、下山を除いておよそ1時間20分でした。

帰りは南登山道を使って下山し、途中で表米神社に立ち寄りながら竹田駅まで約50分でした。竹田駅から電車で往復する場合、登り・観覧・下りを合わせて2時間〜2時間30分ほどかかります。

竹田城の歴史

竹田城跡の起源は、1443年ごろ、山名持豊(山名宗全)が家臣の太田垣氏に築かせたと伝わります。文献で確定した事実ではなく、口碑として伝わる内容です。

竹田城跡の現地で入手した年表。築城から廃城までの歴史が時系列でまとめられている。
現地で入手した竹田城の年表

その後、太田垣氏は山名氏の重臣として複数代にわたり城主を務めました。

戦国末期、羽柴秀吉による但馬攻略の後、羽柴秀長が竹田城の城代を務めました。秀長のあとは桑山重晴が城主となり、1585年に赤松広秀が入城して最後の城主となりました。

現在見られる総石垣造りの城郭は、この赤松広秀の時代に整備されたと考えられています。観光案内では秀長による改修が語られることもありますが、現在の石垣全体の完成を秀長一人の事績とすることはできません。石垣に使われている野面積みという技法は、近江の石工集団・穴太衆によるものといわれていますが、これも確定した史実というより、広く伝えられている説です。

1600年、赤松広秀は自刃し、竹田城は廃城となりました。以後、城として使われることはなく、現在は石垣と曲輪の遺構が残る史跡として保護されています。1943年に国指定史跡となり、2009年には指定範囲が追加されました。

2026年には、羽柴秀吉・秀長兄弟を扱う大河ドラマ「豊臣兄弟!」に関連した企画も行われ、竹田城と秀長の関係が改めて紹介されています。

現存するもの・現存しないもの

竹田城跡には、天守、櫓、門などの建物は現存していません。目にするのは、石垣、曲輪、門跡、天守台といった遺構と、それらが築かれた山の地形です。

天守台は、周囲よりも一段高い位置にあり、四角く区切られた基壇の形がはっきり見えます。建物こそ残っていませんが、四角く区切られた高い基壇は、ここが天守台と呼ばれる城の中心部だったことを実感させます。

竹田城跡に残る石垣の隅角部。
山並みを背景にそびえる竹田城跡の石垣。
竹田城跡の石垣を近距離から撮影した景観。

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一方、北千畳や南千畳のような広い曲輪では、当時どのような建物が並び、どのように使われていたのかを、現地の石垣や地形だけから読み取るのは簡単ではありません。案内板や解説がなければ、単なる広い平坦地として見えてしまいます。

石垣についても、当時のまま残っている部分と、後世に修復された部分の違いを見た目だけで見分けるのは難しい、というのが実際に歩いた印象です。同様に、2026年7月の訪問時に見られた芝生や見学用通路には、史跡公開後に整備された景観も含まれます。整備年代や範囲の詳細は、現地案内や公式資料とあわせて確認する必要があります。

竹田城跡の魅力は、建物がないという事実そのものよりも、石垣と地形から、当時この場所で何が行われていたかを、案内や資料とあわせて思い描けるところにあります。

城内観覧順ガイド

竹田城跡の観覧は、2026年7月の訪問時、基本的に一方通行で案内されていました。天守台を見た後に本丸・二の丸方面へ戻ることもできました。以下は、この観覧順に沿って13の地点を紹介します。

竹田城跡の城内マップ。城域全体の配置と観覧順が示されている。
竹田城跡の城内マップ

ここで示す順番は、現地の縄張図・解説板の内容と、実際に歩いた記録に基づいています。

見附櫓跡 🎥 360°

見附櫓跡は、櫓が置かれていたとされる遺構です。現地の表示がやや読み取りにくく、正確な位置までは特定できませんでしたが、この周辺で撮影した観覧路の景観を紹介します。

見附櫓跡周辺から望む山並みと谷あいの景色。城域が高い位置にあり、見晴らしが良いことが伝わる。
見附櫓跡周辺から望む山並みと谷あい
見附櫓跡周辺の石垣を下方から見上げた景観。隅角部の積み方と高さを近くで確認できる。
見附櫓跡付近の石段と石垣に挟まれた入口。曲輪へ上る狭い通路の形が残る。
見附櫓跡周辺の石段と高い石垣。石垣沿いに折れながら進む見学路が見える。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 北千畳からの眺望

北千畳 🎥 360°

北千畳は、城跡へ入って最初に歩く広い曲輪です。山道を登り切った直後に視界が開け、麓の町や周囲の山々を見渡せます。竹田城跡に来たという感覚を最初に与えてくれる場所です。

北千畳の広い芝生と樹木を捉えた景観。竹田城跡の中でも開放感のある曲輪の様子が分かる。
北千畳の広い芝生と樹木
北千畳周辺の石垣端部から谷と山並みを望む景観。曲輪が山頂の尾根上に築かれたことが分かる。
北千畳の芝生の通路と一本の大樹、遠方の山並み。開放的な曲輪の雰囲気を伝える。
北千畳周辺の大樹と石垣。芝生の平坦面と高い石塁が対照的に見える。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 北千畳から三の丸方向

三の丸 🎥 360°

三の丸は、枡形虎口を含む曲輪として紹介されています。ここに掲載する写真は、撮影順や位置から三の丸周辺と見られる区画です。三の丸から主郭部(二の丸・本丸・天守台側)へ進む区間には、食い違い虎口と呼ばれる屈曲した通路の構造もあります。

三の丸の広い芝生とベンチ、遠方の山々。開放的な眺望を楽しめる曲輪の景観。
三の丸の広い芝生とベンチ
三の丸周辺の石垣に囲まれた折れ曲がる通路を上方から見下ろした景観。
三の丸の芝生と曲輪端部、眼下の谷と山並み。山上の平坦面の広がりが分かる。
三の丸周辺から北千畳を撮影。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 三の丸から主郭部への食い違い虎口

武の門跡 🎥 360°

武の門跡は、三の丸と二の丸の間にある門跡です。石垣に囲まれた、屈曲した虎口状の通路が今も残っています。

武の門跡へ続く階段の正面景観。
武の門跡へ続く階段
武の門跡周辺の石垣と階段。
武の門跡手前の通路。
武の門跡周辺の石垣と階段。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 三の丸から主郭部への食い違い虎口

二の丸 🎥 360°

二の丸は本丸に隣接する曲輪です。石垣に囲まれた狭い入口が残り、休憩できるベンチも設けられています。

二の丸へ続く通路を石垣の間から正面に捉えた景観。門跡を思わせる狭い入口が残る。
二の丸へ続く通路
二の丸の芝生と大樹、ベンチ越しに山並みを望む景観。休憩しながら眺望を楽しめる空間。
二の丸周辺から、南二の丸方向を撮影
二の丸周辺から、天守台を撮影。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 二の丸の眺望

本丸 🎥 360°

本丸は天守台に隣接する主郭部の一角です。

本丸跡から望む天守台の石垣と木製階段。竹田城跡の中心部を象徴する景観。
本丸跡から望む天守台
本丸跡の広い芝生と樹木、周囲の山並み。建物が失われた現在の曲輪の広がりを確認できる。
本丸跡から見た天守台の石垣と木製階段。天守台へ上る現在の見学動線が分かる。
本丸付近の高所から見下ろす南二の丸、南千畳。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 本丸の眺望

天守台 🎥 360°

天守台は城内で最も高い位置にあり、本丸や二の丸、南北に連なる曲輪や石垣を見下ろせます。天守の建物こそ残っていませんが、この高い基壇に立つと、ここが城の中心だったことを実感します。竹田城跡の複数の区画がどのようにつながっているかを、上から一望できる場所でもあります。

天守台の高く積まれた石垣を正面から捉えた景観。竹田城跡中心部の象徴的な遺構。
天守台の高く積まれた石垣
天守台石垣に設けられた木製階段。現在はこの階段から天守台上部へ上がる。
天守台上から見下ろす南二の丸方面
天守台上から見下ろす南二の丸方面
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 天守台からの眺望
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 天守台と本丸の石垣

花屋敷跡 🎥 360°

花屋敷跡は、2026年7月の訪問時には通行止めとなっており、内部には入れませんでした。平殿付近の高い位置から見下ろす形で、その様子を確認しています。通行止めが現在も続いているかは、訪問前に最新情報を確認してください。

花屋敷跡周辺の段状に連なる石垣と、眼下に広がる谷あいの景色。
花屋敷跡周辺の段状に連なる石垣
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 花屋敷跡周辺の見学路

南二の丸 🎥 360°

南二の丸からは、天守台を下から見上げる形になります。天守台から見下ろす景色とは対照的に、高い位置にある城の中心部と、その下に連なる石垣や門跡の配置を立体的に捉えられました。周囲には小規模な石垣や門跡と思われる区画が綿密に並び、一つの大きな石垣だけでなく、複数の区画を組み合わせて城が築かれていることがうかがえます。

南二の丸の細長い曲輪と石垣、背後の山並み。尾根に沿って延びる城域の形が分かる。
南二の丸の細長い曲輪と石垣
南二の丸の芝生と石垣沿いの見学路。曲輪の縁から山並みを望める。
南二の丸周辺の低い石垣と緩やかな通路。複数の平坦面が段状に配置された様子が見える。
南二の丸周辺の大樹と石垣に沿う通路。城内の落ち着いた空間と石垣の規模を伝える。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 南二の丸の石垣と曲輪
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 南二の丸からの眺望

正門跡

正門跡は、南二の丸と南千畳の間に位置する門跡です。現地の案内では「正門」と呼ばれています。

竹田城跡 正門跡付近の石垣
正門跡付近の石垣
竹田城跡 正門跡周辺の様子
竹田城跡 正門跡付近の標柱

南千畳 🎥 360°

南千畳は、観覧順の終盤に歩く広い曲輪です。北千畳と同様に開けた空間が広がり、竹田城跡の観覧を締めくくる場所です。

南千畳の芝生広場と石垣群を広く捉えた一枚。竹田城跡南側の開放的な景観。
南千畳の芝生広場と石垣群
南千畳の広い芝生と石垣、案内柱。開けた曲輪の規模と周囲の山岳景観を確認できる。
南千畳の広場から石垣群を望む景観。見学路が曲輪内を緩やかに巡る。
南千畳周辺に連なる大規模な石垣と見学路。山城の防御施設と曲輪配置が伝わる。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 南千畳の曲輪
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 南千畳からの眺望

大手口・大手門跡 🎥 360°

大手口・大手門跡は、城の正面にあたる区画です。現地の標柱には「大手口」と表示されており、大手門跡とも呼ばれています。

竹田城跡 大手口周辺の石垣
大手口周辺の石垣
竹田城跡 大手口周辺の観覧路
竹田城跡 大手口周辺の石垣の様子
竹田城跡 大手口の標柱表示
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 大手口に残る石垣

落ちない岩 🎥 360°

落ちない岩は、城内見学を終えて下山する途中、ルートの脇にあります。名前や説明を示す看板も設置されていました。朝来市が現在イベント名としても使用している名称で、由来や伝承の詳しい紹介は、このガイドの伝承・トリビア欄で扱います。

竹田城跡 落ちない岩と周辺の登山道
落ちない岩
竹田城跡 落ちない岩の説明看板
落ちない岩の説明看板
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 落ちない岩と周辺の様子
このサイトは実地取材で制作しています。記事が参考になった方は、サポートいただけると励みになります

13 Core Spot Inventory(早見表)

Spot ID 名称 種別・現在状態 英語表記
TC-01見附櫓跡櫓跡・遺構Site of the Mitsuke Turret
TC-02北千畳曲輪・石垣遺構Kita Senjo / North Senjo Bailey
TC-03三の丸曲輪・虎口・石垣遺構Sannomaru / Third Bailey
TC-04武の門跡門跡Take-no-mon Gate Site
TC-05二の丸曲輪・石垣遺構Ninomaru / Second Bailey
TC-06本丸主郭・石垣遺構Honmaru / Main Bailey
TC-07天守台石垣基壇・遺構Tenshudai / Keep Foundation
TC-08花屋敷跡曲輪・跡地Hanayashiki Bailey / Site
TC-09南二の丸曲輪・石垣遺構Minami Ninomaru / South Ninomaru Bailey
TC-10正門跡門跡Main Gate Site
TC-11南千畳曲輪・石垣遺構Minami Senjo / South Senjo Bailey
TC-12大手口・大手門跡虎口・門跡・石垣遺構Ote Entrance / Main Gate Site
TC-13落ちない岩登山道沿いの岩・観光/祈願名称"Ochinnai Iwa" Rock

各地点の個別の成立年代・改修者・消失時期の多くは、記録が十分でないため、この記事では推測で補っていません。

周辺施設:山城の郷・情報館「天空の城」・竹田城下町

竹田城跡の周辺には、駐車・バス利用の起点となる山城の郷、展示や案内を行う情報館「天空の城」、駅周辺に広がる竹田城下町があります。

山城の郷

車や天空バスを利用する場合の起点になる施設です。西登山道はここから公式目安約40分です。

山城の郷の位置

情報館「天空の城」

竹田城の歴史や現在の姿を紹介する展示施設で、御城印や日本100名城スタンプの案内拠点の一つでもあります。今回の取材では、早朝に竹田城跡の見学を終えた時点でまだ開館前だったため、展示を見ることも、御城印やスタンプを扱う窓口を利用することもできませんでした。早朝の訪問を計画する場合は、この情報館の見学を前日の開館時間内に組み込んでおくと、行程を立てやすくなります。

情報館「天空の城」の建物外観。
情報館「天空の城」の建物

情報館「天空の城」の位置

竹田城下町

竹田駅の周辺には、寺院が並ぶ通りなど、城下町の面影を残す一角があります。今回の取材では、宿から登山道へ向かう途中で駅周辺の町並みを通った程度で、城下町として区切られた範囲を専用に歩いたわけではありません。町並みの詳しい紹介は、今後の記事で扱う予定です。

夕暮れまたは早朝の空の下、山あいに広がる竹田の集落と田園を遠望した景観。
山あいに広がる竹田の集落
竹田の谷あいを流れる川と周辺の集落、山並み。城下の地形を地上から確認できる。
川沿いの緑地と橋梁、周囲の山々を捉えた竹田地区の景観。
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360° Panorama / 360° パノラマ — 現地体験 竹田城下町と円山川

その他のスポット紹介

竹田城跡や周辺施設のほかにも、駅から歩ける範囲にいくつか立ち寄れる場所があります。

大手門

大手門は、竹田の町なかに残る、かつての大手門があったとされる場所です。城跡内にある「大手口・大手門跡」(城内観覧順ガイドの12番目に掲載)とは別の史跡なので、混同しないようご注意ください。

大手門の位置

竹田の町なかに残る大手門跡。
大手門跡

表米神社

表米神社は、下山時に南登山道沿いで立ち寄った神社です。境内には土俵もあり、鳥居からは竹田の町を見下ろす眺めが広がります。

表米神社の位置

表米神社の鳥居。
表米神社の鳥居
表米神社の社殿。
表米神社境内にある土俵。
表米神社から見た竹田の町並み。

竹田寺町通の四つの寺

竹田駅から少し歩いた一角には、寺院が並ぶ竹田寺町通があります。道沿いには水路が流れ、鯉が泳ぐ姿も見られます。

竹田寺町通の位置

竹田寺町通の道の様子。
竹田寺町通の脇を流れる水路を泳ぐ鯉。

善證寺

善證寺の山門。
善證寺の本堂。
善證寺の説明看板。

常光寺

常光寺の山門。
常光寺の本堂。
常光寺の説明看板。

勝賢寺

勝賢寺の山門。
勝賢寺の本堂。
勝賢寺の説明看板。

法樹寺

法樹寺の山門。
法樹寺の本堂。
法樹寺の説明看板。

御城印・日本100名城スタンプ

竹田城跡には通常の御城印と、日本100名城のスタンプが用意されています。2026年7月の訪問時は、早朝に城内の見学を終えた時点で案内拠点となる情報館「天空の城」がまだ開館前だったため、御城印の入手やスタンプの押印はできませんでした。

早朝の竹田城跡を目的に訪れる場合、御城印やスタンプの入手を同じ朝に組み込むのは難しくなりがちです。前日の開館時間内に立ち寄っておくと、当日の行程に余裕が生まれます。

御城印・御城印帳・スタンプの現在の販売場所、価格、押印できる時間帯は変動するため、訪問前に公式情報で確認してください。

早朝訪問と宿泊拠点

竹田城跡の早朝の景色を目的にする場合、竹田駅周辺への前泊が現実的な選択肢になります。

今回の取材では、竹田駅から徒歩約2分の宿に前泊しました。前日は有馬温泉から移動し、午後6時ごろ竹田に到着しています。宿は素泊まりで朝食の提供がなかったため、前日に購入しておいた菓子パンを登城前に食べました。早朝に出発する場合、店が開いている保証はないため、前日までに食べ物を用意しておくと安心です。

2026年7月の訪問時、早朝の竹田の町は人や車をほとんど見かけず、静かな通りを抜けて駅裏の登山道へ向かうことができました。下山後は、登山そのものによる強い疲労よりも、早起きによる眠気の方が強く残りました。早朝登城の後に長距離移動や予定を詰め込みすぎる場合は、体力だけでなく睡眠時間も考慮しておくとよいでしょう。

日の出や早朝の雰囲気を目的にするなら、竹田駅周辺への前泊をおすすめします。日中の見学だけであれば、姫路方面からの日帰りも検討できます。一方、大阪など遠方から公共交通機関で往復する場合は、移動時間が長くなり、やや慌ただしい行程になりやすいと感じました。

竹田城跡の夜景・ライトアップ

竹田城跡は、日没後にライトアップされる時期があり、麓や周辺の展望地から山上に浮かぶ城跡の姿を望めます。今回の取材は早朝の訪問が中心のため、この記事の夜景写真は現地で入手した参考カットとして紹介します。ライトアップの実施期間・時間帯は年によって変動するため、訪問前に公式情報で確認してください。

夜の山稜に浮かび上がる、ライトアップされた竹田城跡の石垣群。
暗い山の稜線上に点々と照らされた竹田城跡。山上に延びる城域の輪郭が見える。
夜空を背景に、山頂部で明るく照らされた竹田城跡を遠望した景観。

タップすると拡大できます

伝承・トリビア

落ちない岩

落ちない岩は、下山ルートの脇にある岩です。名前や説明を示す看板が近くに設置されていました。

かなり大きな岩が斜面にある姿を見ると、「よく落ちずに残っているな」と感じる形をしており、「落ちない岩」という名前に納得感がありました。詳しい歴史的な由来や、受験などに関するご利益についての言い伝えは、史実として確定した情報というより、地元で親しまれている案内・愛称として紹介します。朝来市は現在、この名称をイベント名としても使用しています。写真や360°パノラマは、前述の観覧順ガイド内「落ちない岩」の項目でご覧いただけます。

虎臥城・臥虎城の異名

竹田城跡は、山の稜線に築かれた曲輪の連なりが、寝そべった虎の姿に似ているとして、虎臥城または臥虎城とも呼ばれます。これは観光案内でよく紹介される別名であり、史実としての由来を確定する情報ではありません。

よくある質問

高校生以上500円、中学生以下は無料です(2026年7月時点。20人以上の団体は高校生以上450円)。訪問前に最新の料金を確認してください。

一般車両で城跡入口まで乗り付けることはできません。山城の郷などの駐車場を利用し、そこから徒歩またはバスで向かいます。

城内見学は公式目安30〜60分(登城・下山を含みません)。竹田駅からの登城は公式目安約40分です。筆者は涼しい早朝に、宿から城跡入口まで約30分、城内約50分、宿出発から城内見学終了まで下山を除き約1時間20分でした。下山は南登山道・表米神社経由で竹田駅まで約50分でした。竹田駅から電車で往復する場合、登り・観覧・下りを合わせて2時間〜2時間30分ほどかかります。

竹田城跡は城跡の内部を歩いて石垣や曲輪を間近に見る場所、立雲峡は向かいの山から竹田城跡全体を遠望する場所です。別の山にあり、アクセスも別になります。

情報館「天空の城」などが案内拠点とされていますが、販売場所・時間・在庫は変動します。今回の取材では早朝訪問のため入手できませんでした。訪問前に公式情報で確認してください。

竹田城跡 訪問計画のまとめ

竹田城跡は、雲海だけを目的に訪れる場所ではありません。2026年7月、竹田駅周辺の宿を午前4時45分ごろ出発し、駅裏の未舗装の山道を休憩なしで約30分登ると、城跡の入口に着きました。今回の取材で雲海そのものは見られませんでしたが、大小の石垣が複雑に組み合わされた城郭構造と、朝の光が石垣を照らす景色を間近で見ることができ、石垣を見る目的だけでも訪れる価値があると感じました。

石垣の形や積み方、曲輪ごとの高低差を間近で見ることに関心がある人には、雲海の有無にかかわらず勧められる場所です。天守や櫓といった建物を目的にしたい人は、竹田城跡にはないのでご注意ください。

雲海に浮かぶ城全体の姿を見たい場合は、竹田城跡とは別に立雲峡への訪問を計画してください。

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豊臣秀長にゆかりのある史跡は、竹田城以外にも但馬・播磨の各地に残っています。関連する記事は今後追加予定です。竹田城跡のような山城の遺構に関心がある方には、但馬地域の他の山城を紹介する記事もあわせて参考にしてください(近日公開予定)。

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