名古屋城の西之丸エリアには、江戸時代の米蔵を再現した「西の丸御蔵城宝館」をはじめ、正門(旧榎多御門)、樹齢600年以上の「榧の木」、皇室ゆかりの石標など、歴史と文化が交差する見どころが集まっています。展示と自然、建築が融合したこのエリアは、名古屋城の多面的な魅力を堪能できるスポットです。
西之丸エリアの5スポット
西の丸御蔵城宝館から恩賜元離宮名古屋城石標まで、いずれも徒歩1〜7分程度の距離に集まっています。各スポットの詳細(見どころ・所要時間・アクセス・豆知識)はカード内の「詳細を開く」ボタンから確認できます。
西の丸御蔵城宝館

名古屋城内に位置する西の丸御蔵城宝館(にしのまるおくらじょうほうかん)は、江戸時代に存在した三番蔵と四番蔵の外観を再現した展示・収蔵施設です。この施設は、名古屋城が所蔵する貴重な文化財や歴史資料を保存・公開する目的で設立されました。館内には、名古屋城の歴史を時系列で紹介する「歴史情報ルーム」や、国指定重要文化財である本丸御殿障壁画などを展示する「展示室」が設けられています。また、ミュージアムショップも併設されており、名古屋城に関連するオリジナルグッズを購入することができます。
西の丸御蔵城宝館では、年間を通じてさまざまな企画展が開催されています。例えば、2025年3月7日から4月20日までの期間には、企画展「名品でたどる名古屋城史 創建・戦災・そして明日」が開催され、名古屋城本丸御殿の障壁画や天皇の御料品など、名古屋城の歴史を物語る貴重な資料が展示されました。
このように、西の丸御蔵城宝館は、名古屋城の歴史と文化を深く学ぶことができる貴重なスポットとして、多くの来訪者に親しまれています。
- 歴史情報ルーム:名古屋城の築城から現在までの歴史を、映像やゲームを通じて楽しく学ぶことができます。
- 展示室:本丸御殿障壁画などの貴重な文化財が展示されており、定期的に展示替えが行われます。
- ミュージアムショップ:名古屋城オリジナルグッズや「米」に関連する商品が販売されています。
見学の目安:短時間での見どころ 約5分(外観を見学)/じっくり観光するなら 約1時間(企画展やミュージアムショップの利用を含む)
住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1 名古屋城 西の丸御蔵城宝館
アクセス:最寄りスポット:鵜の首から徒歩約7分(約500m)
豆知識- 意外な歴史的背景:西の丸御蔵城宝館は、かつて西之丸に存在した三番蔵と四番蔵の外観を再現しており、当時の米蔵構の姿を今に伝えています。
- 知る人ぞ知る情報:館内の歴史情報ルームでは、お子様向けの解説やゲームが用意されており、家族連れでも楽しめる工夫がされています。
- 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、西の丸御蔵城宝館に展示されている資料の中には、徳川家に関連する貴重な品々も含まれています。
西之丸

名古屋城の西之丸(にしのまる)は、本丸の西側に位置する郭で、江戸時代には城の防衛と物資の保管において重要な役割を果たしていました。特に、一番蔵から六番蔵までの6棟の米蔵が設置され、城の食糧備蓄の中心地として機能していました。
明治時代の濃尾地震(1891年)では、西之丸の榎多門(二之門)が大破し、その後の修復を経て、現在の正門として再建されました。
近年では、2021年に西之丸に「西の丸御蔵城宝館」がオープンし、名古屋城が所蔵する文化財の展示・収蔵施設として、多くの来訪者に歴史と文化を伝えています。
- 西の丸御蔵城宝館:江戸時代の米蔵の外観を再現した展示・収蔵施設で、名古屋城の歴史や文化財を紹介しています。
- 正門(旧榎多御門):明治時代に再建された名古屋城の正門で、西之丸の歴史を感じることができます。
- 季節限定の楽しみ方:春には西之丸周辺の桜が美しく咲き誇り、花見スポットとしても人気があります。
見学の目安:短時間での見どころ 約5分/じっくり観光するなら 約20分
アクセス:西の丸御蔵城宝館から徒歩約3分(約230m)
豆知識- 意外な歴史的背景:西之丸の米蔵は、城の食糧備蓄の要として、戦時や災害時の備えとして重要視されていました。
- 知る人ぞ知る情報:西之丸には、国の天然記念物に指定されている名古屋城のカヤの木があり、歴史的価値の高い植物として知られています。
- 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、西之丸もその一部として、徳川家の権威を示す重要な区域でした。
名古屋城之榧

名古屋城内の榧(カヤ)の木は、西之丸に位置する推定樹齢600年以上の巨樹で、1932年(昭和7年)7月25日に国の天然記念物に指定されています。この木は、名古屋城築城以前から存在し、歴史の証人としてその場に立ち続けています。
太平洋戦争中の1945年(昭和20年)5月、名古屋大空襲により名古屋城の天守閣が焼失した際、この榧の木も被害を受けましたが、奇跡的に生き延び、現在もその姿を保っています。
また、尾張藩初代藩主・徳川義直が大坂の陣に出陣する際、この榧の実を食膳に供したと伝えられ、「必勝祈願の木」としても知られています。
- 榧の木の観察:樹齢600年以上の巨樹を間近で観察でき、その歴史的価値を感じることができます。
- 説明板:榧の木の歴史や特徴についての説明板が設置されており、理解を深めることができます。
- 季節限定の楽しみ方:秋には榧の実がなる様子を見ることができ、自然の移り変わりを感じられます。
見学の目安:短時間での見どころ 約5分/じっくり観光するなら 約15分
アクセス:西之丸から徒歩約3分(約20m)
豆知識- 意外な歴史的背景:名古屋城築城以前から存在するこの榧の木は、戦災を乗り越え、現在もその姿を保っています。
- 知る人ぞ知る情報:徳川義直が大坂の陣に出陣する際、この榧の実を食膳に供したと伝えられています。
- 著名人との関係:尾張藩初代藩主・徳川義直が戦勝祈願としてこの榧の実を食したとされ、その歴史的エピソードが伝えられています。
正門(旧榎多御門)

名古屋城の正門(旧榎多御門)は、西之丸の大手門として、藩主や重臣のみが通行を許された格式高い門でした。当初の榎多御門は、1891年(明治24年)の濃尾大地震で大破し、1910年(明治43年)に旧江戸城の蓮池御門が移築され、名古屋離宮の正門として使用されました。しかし、1945年(昭和20年)の名古屋大空襲で焼失し、1959年(昭和34年)に天守閣とともに再建され、現在に至ります。
- 門の構造とデザイン:再建された正門は、往時の外観を忠実に再現しており、重厚な造りと美しいデザインが特徴です。
- 石垣の観察:門周辺の石垣には、当時の石工たちの技術や工夫が見られ、歴史的価値が高いです。
- 季節限定の楽しみ方:春には門周辺の桜が美しく咲き誇り、歴史的建造物とのコントラストが見事です。
見学の目安:短時間での見どころ 約3分/じっくり観光するなら 約15分
アクセス:名古屋城之榧から徒歩約1分(約100m)
豆知識- 意外な歴史的背景:名古屋城が「名古屋離宮」として皇室の離宮となっていた時期があり、その際に旧江戸城の蓮池御門が移築され、正門として使用されていました。
- 知る人ぞ知る情報:現在の正門は、1959年に再建されたもので、鉄骨鉄筋コンクリート造でありながら、外観は木造建築のように見える工夫がされています。
- 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、正門もその一部として重要な役割を果たしてきました。
恩賜元離宮名古屋城石標

名古屋城の正門近くに位置する恩賜元離宮名古屋城石標は、名古屋城がかつて皇室の離宮であったことを示す石碑です。この石標は、名古屋城が皇室から名古屋市に下賜された歴史的背景を物語っています。
名古屋城は、徳川家康の命により築城され、江戸時代を通じて尾張徳川家の居城として栄えました。明治維新後、城は皇室の所有となり、「元離宮」として位置づけられました。その後、1930年(昭和5年)に名古屋市に下賜され、現在に至ります。
この石標は、そうした歴史の証として、多くの来訪者に名古屋城の過去を伝えています。
- 石標の観察:恩賜元離宮名古屋城と刻まれた石碑を間近で見ることができます。
- 歴史的背景の理解:石標を通じて、名古屋城が皇室の離宮であった時代の歴史を感じることができます。
- 季節限定の楽しみ方:春には周辺の桜が美しく咲き、石標と共に風情ある景色を楽しめます。
見学の目安:短時間での見どころ 約3分/じっくり観光するなら 約15分
アクセス:正門(旧榎多御門)から徒歩約1分(約26m)
豆知識- 意外な歴史的背景:名古屋城が皇室の離宮として使用されていた期間は短く、その後すぐに名古屋市に下賜されました。
- 知る人ぞ知る情報:石標の近くには、他にも歴史的な碑や説明板が点在しており、名古屋城の多彩な歴史を学ぶことができます。
- 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、その後の歴史の中で皇室との関わりも持つなど、多くの歴史的要素が交錯しています。
複数回の現地訪問(最終:2026年6月)にもとづく、筆者個人の優先順位です。名古屋城公式の推奨順ではありません。
本丸御殿の障壁画(国指定重要文化財)の実物を展示している施設で、このエリアに来る最大の理由です。注意点として、入場締切は16:00と本丸御殿と同じです。両方を1日で見るなら、午後の早い時間までに片方を終えておく必要があります。
推定樹齢600年以上、1932年に国の天然記念物に指定された巨樹です。名古屋城の築城(1610年〜)よりも前からこの場所に立っているという点で、城内の他のどの建造物とも性格が違います。
1959年に天守閣とともに再建された門で、ここから入城するなら必ず通ります。もとの榎多御門は1891年の濃尾大地震で大破し、1910年に旧江戸城の蓮池御門が移築されましたが、1945年の空襲で焼失しました。
名古屋城がかつて皇室の離宮であり、のちに名古屋市へ下賜されたことを示す石標です。正門のすぐ近くにあるので、正門を通るときに一緒に見れば十分です。
名古屋城 全体マップ
アクセス・開館時間・入場料(名古屋城 共通)
| 開館時間 | 9:00〜16:30(本丸御殿への入場は16:00まで) |
|---|---|
| 休館日 | 12月29日〜1月1日 |
| 入場料 | 大人 500円(2026年9月30日まで)/1,000円(2026年10月1日から) 中学生以下は無料(改定後も据え置き) ※2026年8月23日時点で確認。名古屋市議会で条例改正が可決済みです。改定日より前に購入した観覧券は、改定後もそのまま使用できます。 |
| 最寄り駅 | 地下鉄名城線「名古屋城」駅から徒歩約5分 |
最新の開館状況・料金は名古屋城公式サイトで事前にご確認ください。
よくある質問
江戸時代の三番蔵・四番蔵の外観を再現した展示・収蔵施設で、名古屋城の歴史を紹介する「歴史情報ルーム」や、本丸御殿障壁画などを展示する「展示室」、ミュージアムショップを備えています。
推定樹齢600年以上で、1932年(昭和7年)に国の天然記念物に指定されています。名古屋城築城以前から存在し、1945年の名古屋大空襲による被害を乗り越えて現存する、歴史の生き証人です。
1891年の濃尾大地震で当初の榎多御門が大破し、1910年に旧江戸城の蓮池御門が移築されましたが、1945年の名古屋大空襲で焼失。1959年に天守閣とともに再建され、現在の正門となっています。
開館時間は9:00〜16:30(本丸御殿への入場は16:00まで)、休館日は12月29日〜1月1日です。入場料は大人500円ですが、2026年10月から1,000円に改定される予定です。最寄り駅は地下鉄名城線「名古屋城」駅で、徒歩約5分です。
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