二之丸庭園の中にひっそりと佇む「埋門跡」、信長ゆかりの「那古野城跡」、そして心を癒す「二之丸茶亭」。目立たないけれど深い歴史と和の趣を持つこれらのスポットは、名古屋城をより深く知る旅にぴったりです。歴史愛好家も、のんびり過ごしたい方も満足できる、魅力あふれる名所をご紹介します。
二之丸庭園に眠る、隠れた3つの史跡
埋門跡・二之丸茶亭・那古野城跡は、いずれも二之丸庭園内に集まっており、各スポット間は徒歩1分ほどの近さです。見どころ・所要時間・住所・アクセス・豆知識はカード内の「詳細を開く」ボタンから確認できます。
埋門跡

名古屋城の埋門跡(うずみもんあと)は、二之丸庭園の北西部に位置し、城主が非常時に脱出するための秘密の通路として設けられていました。この門は、石垣や土塀の下を通る構造で、敵の目を避けて安全に城外へ出ることを目的としていました。具体的には、埋門を抜けた後、急な階段を下り、堀を渡って対岸の深井丸の庭へと続き、さらに大曽根、勝川、定光寺を経て木曽路へと至る極秘の脱出ルートが確保されていたとされています。
現在、埋門自体は現存していませんが、その跡地には石碑が建てられ、当時の歴史を今に伝えています。訪れる人々は、この場所で名古屋城の防衛戦略や歴史的背景を感じ取ることができます。
- 埋門跡石碑:埋門の存在を示す石碑が建てられており、歴史的な意義を感じることができます。
- 二之丸庭園:名勝に指定されている美しい庭園で、四季折々の風情を楽しめます。
- 季節限定の楽しみ方:春には桜、秋には紅葉が庭園を彩り、訪れる人々を魅了します。
見学の目安:短時間での見どころ 約5分/じっくり観光するなら 約10分
アクセス:南蛮練塀から徒歩約1分(約40m)
豆知識- 意外な歴史的背景:埋門は、城主が非常時に密かに脱出するための門として設けられ、敵に察知されないよう工夫されていました。
- 知る人ぞ知る情報:埋門跡は、名古屋城の主要な見どころの一つとして、多くの歴史愛好家に親しまれています。
- 著名人との関係:名古屋城は徳川家康の命により築城され、埋門もその一部として設計されました。
二之丸茶亭

二之丸茶亭は、名古屋城二之丸庭園の一角に位置する茶室で、歴史的景観と和の静けさを感じながら抹茶や和菓子を楽しむことができる休憩処です。周囲には池泉回遊式の庭園が広がり、四季折々の自然美と調和した穏やかな空間が訪れる人々を包み込みます。茶亭は、観光の途中にひと息つける癒しの場として親しまれています。
- 茶亭での一服:庭園を眺めながら、抹茶と和菓子をいただける和の空間。四季ごとに異なる趣が楽しめます。
- 建物のたたずまい:数寄屋風の造りで、和の美意識を大切にした設計。自然素材の柔らかな風合いが印象的です。
- 季節限定の楽しみ方:春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、どの季節も特別な趣があります。
見学・利用の目安:短時間の立ち寄り 約5分/ゆったり休憩・鑑賞 約30分
アクセス:埋門跡から徒歩約1分(約110m)
豆知識- 意外な歴史的背景:この茶亭は江戸時代の茶屋跡にちなんで再整備された施設で、二之丸庭園の歴史的意匠と調和しています。
- 知る人ぞ知る情報:茶亭では、お菓子の銘が季節に応じて変わることもあり、訪れるたびに異なる風情が楽しめます。
- 著名人との関係:江戸時代には藩主や賓客のために庭園内に数寄屋造りの茶屋が複数建てられており、その伝統を現代に伝える施設の一つです。
那古野城跡

那古野城跡(なごやじょうし)は、現在の名古屋城二之丸付近に位置し、室町時代から戦国時代にかけての歴史を今に伝える重要な史跡です。永正年間(1504~1521年)に、今川氏の分家である今川氏豊(いまがわうじとよ)によって築かれたとされ、当初は「柳之丸」とも呼ばれていました。
その後、織田信秀(信長の父)が今川氏からこの城を奪取し、天文年間(1532〜1555年)には信秀の嫡男である織田信長が、この城に居住した記録が残っています。信長が八歳の頃から元服するまでの間、拠点としていたと伝えられています。
天文21年(1552年)に信長は清須城へと移り、那古野城はその役目を終えます。以後、この地には城郭は築かれませんでしたが、名古屋城築城時には二之丸区域に組み込まれ、歴史の一端を今に伝えています。
現在、城跡としての遺構はほとんど残っていませんが、名古屋城二之丸庭園内に「那古野城址」の石碑が建てられ、往時を偲ぶことができます。
- 那古野城址石碑:名古屋城二之丸庭園内に建つ石碑で、那古野城の歴史を今に伝えています。
- 二之丸庭園:四季折々の美しい景観を楽しめる庭園で、歴史的な雰囲気を感じながら散策できます。
- 季節限定の楽しみ方:春には桜、秋には紅葉が庭園を彩り、訪れる人々を魅了します。
見学の目安:短時間での見どころ 約3分/じっくり観光するなら 約15分
アクセス:二之丸茶亭から徒歩約1分(約60m)
豆知識- 意外な歴史的背景:那古野城は、今川氏親が築城し、その後、織田信秀が奪取。信秀の息子、織田信長が一時期居城としていました。
- 知る人ぞ知る情報:那古野城址の石碑は、名古屋城の主要な見どころの一つとして、多くの歴史愛好家に親しまれています。
- 著名人との関係:織田信長が若き日に居城としたことで知られ、戦国時代の重要な歴史の舞台となりました。
複数回の現地訪問(最終:2026年6月)にもとづく、筆者個人の優先順位です。名古屋城公式の推奨順ではありません。
名古屋城が建つ前の歴史がここにあります。永正年間(1504〜1521年)に今川氏豊が築いたとされる城の跡で、のちに織田信秀が奪い、信長も若年期に居住したと伝わります。名古屋城を「徳川の城」としてだけ見るか、その前史込みで見るかが変わる場所です。
このエリアで唯一、腰を下ろせる場所です。池泉回遊式庭園を眺めながら抹茶と和菓子をいただけます。名古屋城は全エリアを回ると歩く距離がかなりあるので、休憩地点として予定に組み込む価値があります。
城主が非常時に脱出するための秘密の通路で、大曽根・勝川・定光寺を経て木曽路へ抜けるという逃走計画まで伝わっています。話としては面白いのですが、現地に残るのは門跡のみで見た目は地味です。エピソードを知ってから見ると印象が変わります。
名古屋城 全体マップ
アクセス・開館時間・入場料(名古屋城 共通)
| 開館時間 | 9:00〜16:30(本丸御殿への入場は16:00まで) |
|---|---|
| 休館日 | 12月29日〜1月1日 |
| 入場料 | 大人 500円(2026年9月30日まで)/1,000円(2026年10月1日から) 中学生以下は無料(改定後も据え置き) ※2026年8月23日時点で確認。名古屋市議会で条例改正が可決済みです。改定日より前に購入した観覧券は、改定後もそのまま使用できます。 |
| 最寄り駅 | 地下鉄名城線「名古屋城」駅から徒歩約5分 |
最新の開館状況・料金は名古屋城公式サイトで事前にご確認ください。
よくある質問
埋門跡は、名古屋城二之丸庭園の北西部にある、城主が非常時に脱出するための秘密の通路の跡です。現在は建物自体は現存しておらず、跡地に石碑が建てられ、当時の歴史を伝えています。
那古野城は永正年間(1504〜1521年)に今川氏豊が築いたとされ、後に織田信秀が奪取しました。信秀の嫡男である織田信長は、八歳の頃から元服するまでの間この城を拠点としていたと伝えられ、天文21年(1552年)に清須城へ移った後、那古野城はその役目を終えました。
二之丸茶亭では、池泉回遊式の庭園を眺めながら抹茶や和菓子を楽しむことができます。数寄屋風の造りで、観光の合間にひと息つける癒しのスポットとして親しまれています。
開館時間は9:00〜16:30(本丸御殿への入場は16:00まで)、休館日は12月29日〜1月1日です。入場料は大人500円ですが、2026年10月から1,000円に改定される予定です。最寄り駅は地下鉄名城線「名古屋城」駅で、徒歩約5分です。
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