江戸城跡(皇居東御苑)完全ガイド|5エリアの見どころと歩き方

江戸城は、1603年に徳川家康が江戸幕府を開いて以降、260年以上にわたって徳川将軍家の居城として機能した日本最大級の城郭です。明治維新後は皇居となり、かつての本丸・二の丸・三の丸にあたる東側のエリアが「皇居東御苑」として1968年から一般公開されています。

天守は1657年の明暦の大火で焼失し、その後再建されることはありませんでしたが、天守台の石垣・大手門・富士見櫓・百人番所・松之大廊下跡など、江戸時代の構造を今に伝える遺構が数多く残されています。

このガイドでは、広大な敷地を5つのエリアに分けて見どころと歴史を解説します。初めて訪れる方は、全体マップと合わせてお読みください。

訪問前に確認しておきたい基本情報
入園料 無料(番号札の受け取りが必要)
休園日 月曜・金曜(祝日の場合は翌平日)
開園時間 9:00〜17:00(季節により変動)※閉園30分前に入園終了
所要時間の目安 全5エリア:2〜3時間 / 本丸のみ:約1時間
入園口 大手門・平川門・北桔橋門の3か所
最寄り駅 大手町駅(M18/T09/C11/Z08・東京メトロ各線)徒歩5分

5つのエリア別ガイド

皇居東御苑は広大なため、このシリーズでは見どころの性格や位置関係をもとに5つのエリアに分けて解説しています。各エリアの特徴を確認してから、訪問ルートを計画してください。

01

大手門エリア

大手門
大手門
02

富士見櫓エリア

富士見櫓
富士見櫓

現存する唯一の三重櫓「富士見櫓」がある中心エリア。江戸城天守が焼失した後、将軍が富士山を眺める場としても使われた歴史的建造物です。また、「松之大廊下跡」は赤穂浪士の討ち入りのきっかけとなった刃傷事件(元禄14年)の現場として、歴史好きには欠かせない場所です。

江戸城跡 富士見櫓エリア完全ガイド|富士見櫓・松之大廊下跡・中之門跡 – Following The Shogun~将軍の遺響~
大手門エリアを抜けると、江戸城の中核部へと続く富士見櫓エリアに入ります。中之門跡・大番所・中雀門跡と防衛ラインを段階的に越えていく構造は、江戸城の警備体制を体感できる動線です。
03

本丸エリア

本丸エリア
天守台跡 石垣

江戸城の中核であり、徳川将軍が政務を執り行った場所。広大な本丸跡は現在では芝生の広場となっており、かつての大奥や表御殿の規模が地面の区画で示されています。天守台の石垣は今も残り、上に登ることができます。天守台からは城内を広く見渡すことができ、江戸城の規模を体感するのに最適なポイントです。

江戸城跡 本丸エリア完全ガイド|天守台跡・富士見多聞・本丸跡 – Following The Shogun~将軍の遺響~
富士見櫓エリアを抜けると、いよいよ江戸城の心臓部——本丸エリアに入ります。かつて将軍が政務を執り、大奥が置かれ、徳川幕府260年の権威を体現した場所です。
04

二の丸エリア

二の丸エリア
二の丸庭園

落ち着いた雰囲気の二の丸庭園と、平川門・平川橋が見どころのエリアです。二の丸庭園は江戸時代の回遊式庭園を復元したもので、四季折々の植物が楽しめます。平川門は将軍家の女性や罪人の出入りに使われた「不浄門」としても知られており、歴史的な背景が深いエリアです。

江戸城跡 二の丸エリア完全ガイド|二の丸庭園・平川門・汐見坂 – Following The Shogun~将軍の遺響~
本丸エリアの緊張感から一転、二の丸エリアは将軍家の生活空間・憩いの場としての顔を持つエリアです。江戸時代初期に小堀遠州が作庭した二の丸庭園は、池泉回遊式の書院造庭園で、四季の花々と上皇陛下ゆかりのヒレナガニシキゴイが楽しめます。
05

城外エリア

城外エリア
千鳥ヶ淵

皇居東御苑の外周に点在する門・濠・神社を巡るエリアです。桜田門は1860年の「桜田門外の変」(大老・井伊直弼暗殺事件)の舞台として知られる歴史的な場所。千鳥ヶ淵は春の桜の名所としても有名です。城外エリアは皇居東御苑の入場不要で見学できるスポットも多く、時間が限られている場合にも訪れやすいエリアです。

江戸城跡 城外エリア完全ガイド|桜田門・田安門・千鳥ヶ淵・半蔵門 – Following The Shogun~将軍の遺響~
皇居東御苑の外周に広がる城外エリアには、江戸城の歴史的事件と深く結びついた場所が点在しています。なかでも必見は3か所——桜田門(1860年、井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」の舞台。国指定重要文化財)、田安門(現存する江戸城遺構の中で最古…

全体マップ|5エリアの位置関係を確認する

各エリアの位置関係は以下のマップで確認できます。大手門エリア・富士見櫓エリア・本丸エリアは連続して歩けます。二の丸エリアと城外エリアはやや離れているため、訪問順序を事前に計画するのがおすすめです。


アクセス

皇居東御苑 アクセス情報
住所 東京都千代田区千代田1-1
最寄り駅 大手町駅(M18/T09/C11/Z08・東京メトロ各線)徒歩約5分 / 竹橋駅(T08・東西線)徒歩約5分 / 二重橋前駅(C10・千代田線)徒歩約10分
入園口 大手門(メイン)・平川門・北桔橋門
開園時間 9:00〜17:00(季節変動あり。閉園30分前が最終入園)
休園日 月曜・金曜(祝日の場合は翌平日が休園)
入園料 無料(入園番号札の受け取りが必要)
備考 宮内行事・式典の際は臨時休園になる場合あり。最新情報は宮内庁公式サイトで確認してください。

よくある質問

皇居東御苑と江戸城跡は同じ場所ですか?
はい。皇居東御苑は、かつての江戸城の本丸・二の丸・三の丸にあたるエリアです。1968年から一般公開されており、入園無料で見学できます。
入園料はかかりますか?
無料です。ただし、大手門・平川門・北桔橋門のいずれかの入園口で番号札を受け取り、退園時に返却する必要があります。
休園日はいつですか?
原則として月曜と金曜が休園日です。祝日が休園日と重なる場合は翌平日が休園になります。宮内行事や式典の際に臨時休園になることもあるため、訪問前に宮内庁公式サイトで確認することをおすすめします。
全部回ると何時間かかりますか?
5エリアすべてをゆっくり歩くと2〜3時間が目安です。時間が限られている場合は、大手門から本丸エリアまでの動線を中心に回ると1〜1.5時間でひと通り見学できます。
江戸城の天守は今も見られますか?
天守そのものは1657年の明暦の大火で焼失し、現存しません。ただし、本丸エリアに天守台の石垣が残っており、上に登ることができます。また、本丸跡の一角では江戸城天守の復元模型を見ることもできます。
松之大廊下跡はどこにありますか?(忠臣蔵・浅野内匠頭の事件の場所)
松之大廊下跡は富士見櫓エリア内にあります。1701年(元禄14年)に浅野内匠頭が吉良上野介に刃傷に及んだ場所として知られており、現在は案内板と跡地の表示が設置されています。
桜田門や千鳥ヶ淵は皇居東御苑の中に入りますか?
桜田門・千鳥ヶ淵は皇居東御苑の敷地外にあります。このガイドでは「城外エリア」として別途紹介しており、入場不要で見学できます。
皇居東御苑内に食事・カフェはありますか?
苑内には食事施設はありません。飲食は大手門外または竹橋・大手町エリアのカフェ・レストランを利用してください。飲み物の自動販売機は苑内に設置されています。
徳川家康と江戸城の関係は?
徳川家康は1590年に豊臣秀吉の命で関東に移封された際に江戸に入り、それ以降江戸城の整備・拡張を進めました。1603年に征夷大将軍に就任して江戸幕府を開いてからは、江戸城は幕府の中心として大規模な普請が行われました。

徳川家康 関連ページ

江戸城跡は、徳川家康ゆかりの地シリーズの一部です。家康の生涯や他のゆかりの地については、以下のページもあわせてご覧ください。

徳川家康 全国ゆかりの地紹介 – Following The Shogun~将軍の遺響~
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日本の戦国史を歩く——城跡・古戦場・武将ゆかりの地、すべて現地訪問ベースで紹介
戦国・江戸時代の城跡・史跡・古戦場を現地訪問ベースで紹介。エリア別・武将別から探せる日本の歴史史跡ガイドサイトです。

※ 開園時間・休園日は変更になる場合があります。訪問前に宮内庁公式サイトでご確認ください。
※ このページは Following The Shogun〜将軍の遺響〜 が作成した歴史観光ガイドです。

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