奥州の城と社──武将たちが刻んだ、東北の歴史を歩く
東北は、江戸幕府の支配が及ぶ以前から、強烈な個性を持つ武将たちが割拠した土地です。
津軽氏が弘前に築いた城下町、南部氏が盛岡に残した石垣、伊達氏が仙台に描いた壮大な構想、会津に根を張った上杉・蒲生の面影――それぞれの藩が、中央とは異なる独自の文化と都市を形成しました。
関ヶ原の戦いを経て徳川の世が安定してからも、奥州の大名たちは江戸幕府との緊張関係のなかで独自の城郭・社寺・文化を育て続けました。弘前の東照宮や最勝院五重塔、長勝寺の廟所群はその象徴であり、各地に残る城跡や神社には、藩政時代の気概が今も刻まれています。
この地を旅することは、「中央」とは異なる道を歩んだ武将と民の歴史をたどることでもあります。
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