整理券は何時から?何が見られる?公式ツアーは無料・約1時間15分。本記事では、富士見櫓・二重橋・伏見櫓など主要6スポットを現地写真つきで紹介しつつ、スケジュール・アクセス・当日の流れも解説します。
皇居一般参観は、宮内庁が主催する無料・ガイド付きの公式ツアーで、皇居内の屋外コースを歩きます。富士見櫓・二重橋・伏見櫓・宮殿東庭など、通常は立ち入れないエリアを約1時間15分かけて巡ります。
このページでは、整理券の入手方法・何時から並ぶか・当日の流れ・各スポットの見どころを、訪問時の写真とともに紹介します。
参観料
無料
所要時間
約1時間15分
集合場所
桔梗門(内桜田門)
多言語案内
宮内庁参観音声ガイドアプリは、日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語の6か国語に対応しています。
予約
事前予約(各回200人)または当日整理券(各回300人・先着)
必要書類
本人確認書類(運転免許証・パスポート等。コピー不可)
実施スケジュール・受付時間
| 午前の回 | 午後の回 | |
|---|---|---|
| 整理券配布 | 午前9時〜 | 午後0時30分〜 |
| 受付開始 | 午前9時30分〜 | 午後1時〜 |
| 参観開始 | 午前10時頃 | 午後1時30分頃 |
| 参観終了 | 午前11時15分頃 | 午後2時45分頃 |
行事等の実施により支障のある日(回)
日曜日 / 月曜日
国民の祝日に関する法律に規定する休日(※土曜日の場合を除く)
7月1日〜9月30日の午後
12月28日〜1月4日
アクセス・集合場所
集合場所
桔梗門(内桜田門)
最寄り駅
東京メトロ千代田線「二重橋前〈丸の内〉駅」(C10)6番出口から徒歩約10分、都営三田線「大手町駅」(I09)D2出口から徒歩約10分
実用的な新幹線駅
JR「東京駅」丸の内中央口から徒歩約15分(宮内庁の案内による)。私は10月3日、丸の内北口から出ました
現地移動の難易度
参観コースは屋外を約2.2km・1時間程度歩きます。途中やや急な坂道があるため、歩きやすい靴が安心です。
推奨交通手段
徒歩(コース内の移動はすべて徒歩です)
注意点
手荷物検査があります。手荷物は最小限にし、必要に応じて事前にコインロッカーへ預けることが宮内庁から案内されています。
ツアー時間
約1時間15分
参観料
無料
JR東京駅 丸の内北口
JR東京駅 丸の内北口改札を出たところ
JR東京駅 丸の内北口改札から外に出たところ
千代田線「二重橋前〈丸の内〉駅」6番出口から
都営三田線「大手町駅」D2出口から
JR「東京駅」丸の内中央口から
整理券の入手方法・当日の流れ(体験レポート)
2026年10月3日に参加した際の流れを紹介します。
桔梗門の入り口付近
桔梗門の入り口付近
桔梗門の入り口付近桔梗門には朝8時に到着しましたが、すでに30人ほどが列を作っていました。9時の配布開始までに列は大きく伸び、人気の高さを実感しました。私が訪問した日は8時頃の到着で余裕を持って並べましたが、当日受付は先着順で、整理券がなくなり次第終了です。海外からの旅行者も多く見られました。混雑日には早めの到着をおすすめします。午前の回は、整理券の配布が9時から、受付開始が9時30分から、参観開始が10時頃です。整理券を受け取ったあとは、周辺を散歩したり近くのカフェで過ごしたりして待てます。受付の時刻には遅れないようにしてください。
現地Tips:整理券を取ったあとの待ち時間
整理券を受け取ったあと、東京駅方面に戻ると「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」があります。私はここでコーヒーを飲んで過ごし、9時45分ごろに桔梗門へ戻ってツアーに参加しました。
和田倉噴水公園のカフェ建物
和田倉噴水公園店のマグカップ展示
東京・日本柄のマグカップとボトル
参観前のカフェ休憩地図には桔梗門から遠回りする経路が表示されていますが、巽櫓側の横断歩道を渡ると近道できます。

9時45分頃、再び桔梗門へ戻り首から下げる番号札を受け取りました。訪問時には、待機室に多くの参加者が集まっており、係員から注意事項の説明がありました。ツアーパンフレット(6言語対応)が配布され、お土産コーナーもあります。お土産の購入はツアー開始前にとアナウンスがありました。
窓明館の外観と入館待ちの列
窓明館で待機する参観者
窓明館の皇居案内図参観中のルールと歩き方
参観中は、ガイドが要所で立ち止まりながら進みます。以下は2026年10月3日の回で案内された内容です。案内は日や担当者によって変わることがあるため、当日はガイドの指示を優先してください。手荷物検査やコインロッカーなど、宮内庁の公式な注意事項は「アクセス・集合場所」の項に載せています。
- 車道の左側を歩く:参観路は車道です。センターラインをはみ出さず、左側に寄って歩きます。
- 撮影はガイドが止まる場所で:ガイドは要所で立ち止まり、撮影ポイントを案内します。撮り終えたら横にずれて、後ろの人に場所を譲ります。足元の白い石のラインが、立ち止まる位置の目印になる場所もありました。
- 正門鉄橋の3つの注意:橋の手前、左右に敷かれた砂利には入りません。橋の内側にある、一段高い歩道のような白い部分にも上がりません。橋の上からカメラやスマートフォン、日傘などを落としても拾えないので、しっかり持って渡ります。
- 橋の手前の段差:左右に出っ張りがあり、つまずいて怪我をする人が多いとの案内がありました。ここは足元を見て通ります。
- 終了時に札を返す:首から下げている札やストラップは記念品ではありません。最後に1人1枚ずつ返却します。
主要6スポットの見どころ
参観ルートは富士見櫓から始まり山下通りで終わります。各スポットの歴史的背景と、実際に現地で感じたことを合わせてお伝えします。

最初に訪れる富士見櫓は、皇居東御苑からも見えますが、石垣の外側から間近で見上げるのは参観ツアーならではの体験です。白壁と黒瓦のコントラストが美しく、石垣の上に堂々とそびえる迫力は格別です。1657年の明暦の大火で天守が焼失した後、将軍がここから富士山を眺めたと伝えられ、事実上の「天守の代わり」として使われました。櫓は2年後の1659年(万治2年)に再建されたもので、石垣は約15m、櫓は約16mです(菊葉文化協会のパンフレットによる)。ガイドの案内では、現在は周囲の高層ビルに視界をさえぎられ、櫓から富士山を望むことはできないそうです。
富士見櫓を正面から見上げる
富士見櫓の最上層の軒
富士見櫓の軒と白壁
富士見櫓の重なる軒裏
富士見櫓と石垣の角
富士見櫓の唐破風と瓦
富士見櫓の屋根角と軒裏
松の向こうの富士見櫓
富士見櫓の鯱と屋根の近景

富士見多聞は、江戸城に数多くあった多聞(防御用の長屋状の施設で、武器などの収蔵にも使われました)のうち、現存する唯一のものです。皇居東御苑の本丸跡側からも見学できますが、蓮池濠を挟んだ外側から見る姿は参観ツアーならではの景色です。眼下に広がる蓮池濠では、夏に大輪の蓮が咲きます。ガイドの案内では見頃は7〜8月で、10月3日の訪問時は花の季節を過ぎ、蓮の葉が広がっていました。濠の形と多聞櫓の組み合わせは、時期を問わず楽しめます。
草と蓮の葉が広がる蓮池濠
蓮池濠の奥の橋と石垣
松越しに見える富士見多聞
富士見多聞の白壁と瓦屋根
宮内庁庁舎を横目に進むと、広大な宮殿東庭が広がります。新年一般参賀や天皇誕生日の一般参賀で多くの人が集まる場所を、一般参観コースでも歩けます。
宮内庁庁舎は1935年(昭和10年)の建築で、1952年から1969年にかけては3階が仮の宮殿として使われました。東庭の地下には、大型車約120台を収容できる駐車場があります。また、東庭の中門と松の塔、長和殿の軒下の灯籠は、宮殿の造営時に国民の寄付で造られたものです(宮内庁による)。

皇居観光のハイライト・二重橋。かつて低い位置に橋を架け、その上にもう一段重ねた「二重構造」だったことが名称の由来です。現在は一段構造に作り直されていますが、名前がその生い立ちを伝えています。手前の正門石橋は「メガネ橋」の通称でも呼ばれ、水面が穏やかな日には橋のアーチと反射が眼鏡のように見えます。橋を渡るときの注意点は、参観中のルールと歩き方にまとめました。
年末年始には、正門石橋や橋の欄干の灯り、伏見櫓などがライトアップされます。2025年度は、2025年12月23日から2026年1月4日の17時から21時でした。実施の有無や期間は年によって変わるため、最新の発表を宮内庁のサイトで確認してください。

正門鉄橋へ向かう途中で、赤い消防車を見かけました。ガイドが撮影を勧めてくれました。皇居専用の消防車で、車体には「皇宮警察本部」とプリントされていました。


二重橋の上から見えるのが伏見櫓です。元々は京都にあった伏見城の櫓を移したとの言い伝えが残っており、宮内庁は「最も美しいといわれる櫓」とも紹介しています。二層の櫓で、かつては防御拠点として使われました。ガイドの案内では、この櫓は濠から高い位置に建っていて湿気が少ないため、現在も美術品の保管に使われているそうです。撮影のコツとして、手前の緑色の街灯を一緒に入れると雰囲気のある写真になると教わりました。ガイドの案内では、帰りに皇居外苑側へ回り、正門石橋の向こう側から皇居の方を見ると、手前の石橋、その奥の鉄橋、さらに奥の伏見櫓が1枚に収まります。皇居を象徴する景色だそうです。
伏見櫓と続櫓の全景
伏見櫓の屋根と破風
伏見櫓の唐破風と軒先
伏見櫓上層の入母屋屋根
伏見櫓の白壁と窓
伏見櫓の続櫓の端
正門鉄橋下の濠と斜面
二重橋濠側の斜面と伏見櫓
ツアーの締めくくりは、両側に緑が茂る山下通りです。近くの紅葉山には、江戸時代に徳川家康を祀る東照宮や歴代将軍の霊廟が置かれていました。現在、紅葉山の東照宮や歴代将軍の霊廟の建物は残っていません。紅葉山は幕府の祭祀と深く関わった場所でした。なお、上野東照宮の不忍口鳥居は、明治6年(1873)に江戸城内紅葉山東照宮から移築されたものとされています。実際の画像はこちら上野東照宮
山下通りの石垣の上は、皇居東御苑にあたります。天守台跡などを無料で見学できるので、参観のあとに足を延ばすのもおすすめです。江戸城の本丸跡はこちらの解説で紹介しています。
参観路で出会う、そのほかの見どころ
6スポットのほかにも、ガイドは歩きながらいくつかの建物や景色を解説します。私が聞いた範囲をまとめました。宮内庁の資料などで確認できた内容はそのまま書き、口頭の案内だけで確認できていない内容は「ガイドの案内では」と明記しています。
- 坂下門:ガイドの案内では、新年一般参賀や天皇誕生日の一般参賀で、参賀を終えた人が退出する門です。
- 松の塔:東庭に立つ緑色の照明塔です。ガイドの案内では、若松の葉をかたどっており、先端の輪の飾りは古代の腕輪「くしろ」を模したものだそうです。造営時に国民の寄付で造られました。
- 長和殿と春秋の間:東庭に面した横長の建物が長和殿です。一般参賀では、中央のバルコニーで天皇陛下がお言葉を述べられます。内部の春秋の間は、レセプションや拝謁など、多目的に使われる広間です。
- 南庭の大刈込み:宮殿の南側にある格子の塀の向こうに、丸く刈り込まれた木が見えます。ガイドの案内では、ツツジなどを植え込んだもので、手入れは機械を使わず、すべて手鋏で行うそうです。
- 南車寄と北車寄:どちらも宮殿の玄関です。ガイドの案内では、南車寄は宮殿で最も格式の高い玄関で、国賓などを迎える場所です。北車寄に続く北溜では拝謁が行われ、記帳所も設けられています(宮内庁による)。
- 豊明殿:宮中晩餐や天皇誕生日の宴会など、大人数の宴会に使われる広間です。ガイドの案内では、宮殿で最も広い部屋だそうです。
- 紅葉山御養蚕所:歴代の皇后が引き継いでこられた、養蚕のための施設です(宮内庁による)。ガイドの案内では、紅葉山の中にあり、毎年5月から6月ごろに皇后陛下が養蚕に携わられるそうです。
- 十月桜:蓮池濠沿いに、ジュウガツザクラ(十月桜)の樹名板が立っています。ガイドの案内では、参観コースで見られる十月桜はこの1本だけで、春先まで花を楽しめるそうです。10月3日にも花が咲いていました。
松の塔の全景
長和殿の長い正面と松の塔
長和殿前の金色の灯籠
宮殿の北車寄
参観路脇に咲くジュウガツザクラ
ジュウガツザクラの樹名板見どころ一覧
- 富士見櫓:江戸城に現存する三重の櫓。天守焼失後は天守の代わりとして使われたものです。石垣の外側から間近で見上げるのは、参観ツアーならではです。
- 富士見多聞と蓮池濠:江戸城に現存する唯一の多聞(防御施設で、武器などの収蔵にも使用)。外側から蓮池濠を挟んで見る景観は皇居東御苑とは異なる視点です。
- 宮殿東庭:新年一般参賀・天皇誕生日に開放される広場に、参観ツアーで立ち入れます。
- 二重橋と正門石橋:二重橋の名は、かつての二重構造に由来します。水面が静かな日のメガネ橋の映り込みも見どころです。
- 伏見櫓:伏見城から移築されたとの伝承が残る二重の櫓。二重橋の上から眺められ、宮内庁は「最も美しいといわれる櫓」と紹介しています。
- 山下通り:かつて東照宮があった紅葉山の近くを通る、静かな並木道です。
よくある質問(FAQ)
皇居一般参観まとめ
参観は無料。通常は午前・午後の2回実施ですが、日曜・月曜・祝日(土曜日の場合を除く)等に加え、7月1日〜9月30日の午後、12月28日〜翌年1月4日などは休止となります。行事等による臨時休止もあるため、訪問前に宮内庁公式サイトで最新情報をご確認ください。整理券は桔梗門にて配布(午前は9時〜、午後は12時30分〜)。当日枠は各回先着300人のため、早めの到着が安心です(訪問時は8時頃の到着で余裕がありました)。所要時間は約1時間15分で、音声ガイドアプリは6言語に対応しています。見学コースは富士見櫓→富士見多聞・蓮池濠→宮殿東庭→二重橋・正門石橋→伏見櫓→山下通りの順。本人確認書類(コピー不可)が必要です。
皇居東御苑 関連ガイド
皇居一般参観と合わせて、無料で入れる皇居東御苑もぜひ訪れてください。参観ツアーで見た富士見多聞や富士見櫓を、東御苑側から別角度で見学できます。



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