
三浦按針ゆかりの地めぐり:横須賀 完全ガイド(按針塚・鹿島神社・浄土寺)
イギリス人初の侍・ウィリアム・アダムス(三浦按針)が徳川幕府に仕え、横須賀に残した歴史的な足跡をたどるセルフガイドウォーキングツアー。安針塚/按針塚(国指定史跡「三浦安針墓」)・鹿島神社・浄土寺の3スポットを中心に、道標や展望スポットも含めて全て紹介します。塚山公園(按針塚)・鹿島神社・浄土寺の境内参拝は無料で、半日あればまわれるコンパクトなコースです。なお、浄土寺の按針ゆかりの寺宝は通常非公開です。
🚉 スタート地点:安針塚駅へのアクセス

🚉 安針塚駅へのアクセス
🚢 東京駅ルート(約1時間)
東京駅 → 品川駅(JR) → 安針塚駅(京急線)
✈️ 羽田空港ルート(約1時間)
羽田空港第1・第2ターミナル駅 → 京急蒲田駅(京急線) → 安針塚駅(京急線)
🗺 安針塚駅 所在地:神奈川県横須賀市長浦町2-32
ℹ 「安針塚駅」という駅名は、ウィリアム・アダムス(三浦按針)の供養塔「按針の塚」に由来しています。駅から按針塚碑までは徒歩約25分です。
🗺 メインスポット
按針塚(三浦按針夫妻の墓)
江戸を見下ろす丘に眠る、日本初の西洋人武士の供養塔

ウィリアム・アダムス(三浦按針)は1600年に漂着した後、徳川家康に信頼され、外交・造船・砲術の知識を伝えた功績で三浦郡逸見村に220〜250石の領地を賜り武士となりました。供養塔(宝筺印塔)は塚山公園の中腹に位置し、右側は凝灰岩の按針自身、左側は安山岩で妻の墓とされています。1923年には国の史跡に指定されており、公園からは横須賀港や房総半島、海上自衛隊の艦船が見渡せます。春には約1,000本の桜が咲き、按針祭観桜会が開催されます。
📜 史跡データ詳細
| 築造年 | 江戸時代初期(供養塔は1600年代後期以降) |
|---|---|
| 築造者 | 不詳。按針の遺言により、江戸を望むこの地に建立されたと伝わる |
| 構造・特徴 | 宝筺印塔2基(右:凝灰岩、左:安山岩) |
| 改修・復元歴 | 1906年に大修復、1923年に史跡指定後整備継続 |
| 現存状況 | 良好。塚山公園内に保存 |
| 消滅・損壊 | なし |
| 文化財指定 | 国指定史跡(大正12年3月7日) |
| 備考 | 宝筺印塔は埋葬墓ではなく供養塔で、按針の遺言により江戸を望む地に建立されたと伝わる |
- 宝筺印塔:按針と妻の供養塔。素材(凝灰岩・安山岩)や位置に歴史的意義あり。
- 眺望スポット:横須賀港や房総半島、海上自衛隊の艦船が見渡せる。
- 季節限定:春は約1,000本の桜が咲く「さくら祭」。夜桜と提灯のライトアップもある。
📌 トリビア
- 意外な歴史的背景:宝筺印塔は埋葬ではなく、按針の希望により江戸を見下ろせる地点に建立されたと伝わる。
- 駅名の由来:「安針塚駅」の名はこの供養塔に由来。1906年に日英同盟締結を背景に再整備された。
- 著名人との関係:按針は日本初の西洋帆船を建造し、家康の外交・貿易方針に強く影響した国際人。
🚶 アクセス
京急「安針塚駅」または「逸見駅」から徒歩約25分(坂道・階段あり)。地図アプリでは約20分前後と表示される場合もあります。
🚗 駐車場
公式観光情報では駐車場なし。公共交通機関での訪問が基本です。
⏳ 見学目安
短時間:約10分 / じっくり:約30分
💴 入場料
無料(塚山公園内)
地図を開くと、安針塚駅から按針塚までの徒歩ルートを確認できます。
パノラマ写真:按針塚前
パノラマ写真:按針塚の階段前
パノラマ写真:近くの見晴台から
鹿島神社(横須賀市西逸見町)
按針の子が再建した、逸見地区の守護神社

鹿島神社は、応永17年(1410年)に三浦遠江守によって常陸・鹿島神宮から勧請され、旧逸見村の守護神として創建されました(社殿の棟札にも「応永17年」と明記)。寛永13年(1636年)には按針の子ジョゼフが社殿を再建したという棟札が記録に残っており、按針一族との深いゆかりが伝わります。浄土寺は社殿左隣に位置し、徒歩1分でアクセスできます。
📜 史跡データ詳細
| 築造年 | 応永17年(1410年) |
|---|---|
| 築造者 | 三浦遠江守 |
| 構造・特徴 | 神明造の社殿、彫刻は後藤喜三郎(後藤義光門人) |
| 改修・復元歴 | 天正2年(1574年)棟札あり、寛永13年(1636年)按針の子による再建、明治28年(1895年)現社地へ遷座再建 |
| 現存状況 | 良好。明治期社殿として維持され彫刻保存 |
| 消滅・損壊 | 明治24年(1891年)に旧社殿が焼失したと伝わる |
| 社格・掲載情報 | 旧社格:指定村社。現在は神奈川県神社庁の神社情報に掲載 |
| 備考 | 逸見地域における三浦按針屋敷跡との強いゆかりが伝わる |
- 古棟札の伝承:寛永13年(1636年)、按針の子ジョゼフが社殿を再建した棟札が記録に残る。
- 彫刻装飾:後藤喜三郎による社殿の彫刻が、浦賀・西叶神社と同じ流派で見応えあり。
- 御朱印:按針の名が記された御朱印が人気。
- 按針フェスタ:春と秋に境内・鹿島神社・浄土寺周辺で開催。地元の祭囃子やマーケットも楽しめる。
📌 トリビア
- 屋敷跡上の鎮守社:逸見地域の地誌にも「按針屋敷跡に鎮座」の記述あり。
- 火災と再建:明治24年(1891年)に旧社殿が焼失し、その後、現在地へ遷座・再建されたと伝わる。
- 御朱印に按針名記載:按針の名が記された御朱印が人気。
地図を開くと、按針塚から鹿島神社までの徒歩ルートを確認できます。
浄土寺(横須賀市西逸見町)
按針の念持仏・貝葉経・返還梵鐘が眠る菩提寺

浄土真宗本願寺派の浄土寺は、三浦按針(ウィリアム・アダムス)の菩提寺として知られ、徳川家康から領地を賜った逸見村の中心に建っています。本堂は1712年(正徳2年)に再建された木造建築で、浄土寺には、按針の念持仏と伝わる銅造観音菩薩立像(横須賀市指定重要文化財)や、按針が朱印船貿易で東南アジアから持ち帰ったと伝わる貝葉経など、按針ゆかりの寺宝が伝えられています。ただし、これらの寺宝は通常時には公開されていません。
📜 史跡データ詳細
| 築造年 | 平安末期〜鎌倉初期(創建時期不詳) |
|---|---|
| 築造者 | 畠山重忠(伝承) |
| 構造・特徴 | 本堂:江戸中期建築(1712年)、木造平屋 |
| 改修・復元歴 | 1688年火災→1712年再建、本堂耐震補強・基礎増強(昭和末) |
| 現存状況 | 良好 |
| 消滅・損壊 | 1688年火災あり |
| 文化財指定 | 市指定重要文化財(念持仏観音像など) |
| 備考 | 三浦按針の菩提寺。境内に梵鐘や宝物あり。按針忌・フェスタなど年中行事 |
- 念持仏 観音像:按針が個人的に祀ったと伝わる銅造観音像。高さ30cmほど。市指定重要文化財。
- 貝葉経(ばいようきょう):東南アジアから持ち帰られた、植物の葉に刻まれた仏典。朱印船貿易でのつながりがわかる品。
- 梵鐘:戦後アメリカに持ち出されたが、「日米友好の証」として返還された逸話を持つ鐘。
📌 トリビア
- 日本初の外国人領主の菩提寺:按針が1615年に寺を領内の村人らに檀家にするよう命じた記録が本堂に残っており、日本史的にも稀有な例。
- 按針忌 & フェスタ:春には法要、秋には音楽やマーケットなどの「按針フェスタ」が開かれ、地域活性化に貢献。
- 梵鐘の返還:第二次大戦末期に供出→米軍が回収→アメリカから返還されたため「日米友好の証」として珍重される。
地図を開くと、鹿島神社から浄土寺までの徒歩ルートを確認できます。
📍 その他のスポット:道標&公園
必須ではありませんが、按針の名がついているスポット・道標を全て紹介します。意識しないと見逃してしまうものも多いので、訪問前にチェックしておくと役立ちます。
按針塚への道標①(JR横須賀駅脇)
JR横須賀駅の脇にある道標です。前に自転車が駐輪していることが多く、植物に覆われて隠れていることもあります。探す場合は注意してください。


按針塚への道標②(大通り脇)
そこそこ大きな通りの脇にある道標です。こちらも意識しないと見逃してしまうのでご注意を。

按針塚への道標③(鹿島神社〜按針塚の間)
鹿島神社と按針塚の間にあります。近くに自動車が通れないトンネルがあるので、それを目指すと階段の脇に道標があります。


安針台公園
「按針」の名がついた公園ですが、三浦按針と直接のゆかりはないようです。ただし公園奥の見晴らし台からは、横須賀港方面の艦船や港の風景が見えることがあります。
パノラマ写真:安針台公園 見晴台
🔹 このツアーの魅力
- 『SHŌGUN 将軍』のジョン・ブラックソーンのモデルとされる三浦按針ゆかりの地
- 日本と西洋の交流が始まった現場を自分の足で歩ける
- 半日あればまわれるコンパクトなコース
- 全スポット入場・参拝無料
🗺 全スポットルートマップ
❓ よくある質問(FAQ)
三浦按針ページに戻る

メインページに戻る

comment