弘前東照宮本殿と黒石神社の東照宮をめぐる

AOMORI / HIROSAKI / KUROISHI

弘前東照宮本殿と黒石神社の東照宮をめぐる

弘前には旧弘前東照宮の本殿が残り、黒石には現在の東照宮参拝の文脈があります。2つの場所を混同しないように、見られるもの、参拝できる場所、移動の考え方を整理します。

国指定重要文化財 徳川家康 津軽家 満天姫
弘前に残る本殿と、黒石神社境内で参拝できる東照宮を分けて紹介します。

ひと目でわかるポイント

VISIT SUMMARY

弘前側の旧弘前東照宮本殿は、中に入れませんので外側からの見学となります。
黒石側では、黒石神社境内の東照宮を参拝できます。
2地点は離れているため、地図で位置関係を確認してから訪問ください。
日光東照宮のような大規模な社殿群ではなく、津軽家と徳川家のつながりが巡る史跡です。
結論旧弘前東照宮の本殿は弘前市笹森町に現存し、現在の東照宮参拝に至る経緯などは黒石神社でわかります。
弘前側国指定重要文化財の本殿は、中に入れませんので外側からの見学となります。
黒石側黒石神社の境内に東照宮があり、徳川家康・満天姫ゆかりの経緯がわかります。
所要時間の目安弘前側は約10分、黒石側は約15分。2地点間の移動時間は別途かかるのでご注意ください。

弘前東照宮を調べると、弘前市と黒石市の2つの場所が出てきます。しかし、この2つは同じ場所ではありません。弘前には旧弘前東照宮の本殿が残り、黒石神社の境内には現在の東照宮参拝につながる小さな社があります。

日光東照宮のような大規模な社殿群を期待する場所ではありませんが、津軽家と徳川家のつながりを巡る史跡となります。

弘前と黒石の違い

項目弘前東照宮本殿黒石神社の東照宮
種別重要文化財建造物境内社としての東照宮
現在の状態現存。中に入れませんので外側からの見学となります。黒石神社境内で東照宮を参拝できます。
主な目的歴史的本殿建築の外側からの見学東照宮への参拝
見学・参拝の注意内部には入れません黒石神社本体と境内東照宮を分けて見ると分かりやすいです
所在地弘前市笹森町38-2周辺黒石市市ノ町周辺
弘前に残る旧弘前東照宮本殿の外観
弘前東照宮本殿周辺の柵と距離感
黒石神社の境内または社殿
黒石神社境内の東照宮

タップすると拡大できます

アクセス

弘前東照宮本殿と黒石神社は、同じ市内ではなく別地点にあります。公共交通機関で回ることもできますが、同日に両方を訪問する場合は、移動時間と乗り継ぎを事前に確認してから訪問ください。

弘前東照宮本殿 / 旧弘前東照宮跡地

住所青森県弘前市笹森町38-2周辺
最寄り駅JR弘前駅
実用起点JR弘前駅を起点にすると動きやすいです。
公共交通機関JR弘前駅からバスで「文化センター前」へ向かい、そこから徒歩5分程度です。複数ルートがありますので、当日はGoogleマップで確認してください。
車・タクシー弘前市中心部から短時間で移動できます。住宅街の奥にあるため、近くまで来たら入口の位置を確認してから訪問ください。
現地体験旧弘前東照宮本殿は、中に入れませんので外側からの見学となります。
現地移動難易度場所自体は市街地内ですが、入口が分かりにくい場合があります。徒歩・バス利用時も、最後はGoogleマップで現在地を確認しながら向かうのがおすすめです。
滞在目安約10分

黒石神社 / 境内東照宮

住所青森県黒石市市ノ町周辺
最寄り駅弘南鉄道弘南線 黒石駅
実用起点公共交通機関では黒石駅、車では弘前市内または黒石ICを起点にすると分かりやすいです。
公共交通機関弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約15分です。
黒石ICから約10分、JR弘前駅から約25分が目安です。
現地体験黒石神社を参拝し、境内の東照宮も参拝できます。
現地移動難易度黒石駅から徒歩で行けますが、弘前東照宮本殿とは別地点です。弘前側と同日に回る場合は、2地点間の移動時間が別途かかるのでご注意ください。
滞在目安約15分。御朱印を受ける場合は、さらに時間を見ておくと安心です。

広域アクセス / 新幹線・主要都市からの目安

実用的な新幹線駅新青森駅。新青森駅から弘前駅までは、JR奥羽本線の特急・快速・普通列車で約25〜40分が目安です。
東京方面から東京駅から新青森駅まで東北新幹線はやぶさで最短約2時間59分。新青森駅でJR奥羽本線方面へ乗り継ぎ、弘前駅へ向かいます。弘前到着後、弘前東照宮本殿へはバスまたはタクシー利用が実用的です。
仙台方面から仙台方面からは、東北新幹線で新青森駅へ向かい、JR奥羽本線方面へ乗り継ぐルートが基本です。高速バスを使う場合、仙台〜弘前は約4時間35分が目安です。
弘前駅から黒石方面公共交通機関では、弘前駅から弘南鉄道弘南線方面へ乗り継ぎ、黒石駅を目指します。黒石駅から黒石神社までは徒歩約15分です。
時刻確認列車・バスの所要時間と本数は日付や時間帯で変わります。訪問当日は、JR・弘南鉄道・弘南バス・Googleマップなどで最新ルートを確認してください。

おすすめの回り方

公共交通機関で回る場合JR弘前駅を起点に、まず弘前東照宮本殿を訪問し、その後に弘南鉄道で黒石方面へ向かう流れが分かりやすいです。ただし、バスと鉄道の乗り継ぎ時間に注意してください。
車・タクシーで回る場合同日に2地点を回るなら、車またはタクシーが最も効率的です。弘前側は入口位置、黒石側は駐車位置を現地で確認してください。
同日周遊の注意弘前東照宮本殿と黒石神社は離れています。現地滞在時間は短めでも、2地点間の移動時間は別途かかるのでご注意ください。

2地点を同日に回る場合

弘前側と黒石側は別地点です。同日に回る場合は、弘前側で本殿を外側から見学し、その後に黒石神社へ向かう流れが分かりやすいです。下の地図は車ルートとしての確認用です。

歴史背景

徳川家康は1616年に亡くなり、その後、各地で家康を祀る東照宮が成立していきました。弘前藩を治めた津軽家にとっても、東照宮信仰は徳川家との関係を示す重要な意味を持っていました。

弘前藩2代藩主の津軽信枚は、徳川家康の養女である満天姫を正室に迎えました。満天姫が津軽家に嫁いだことで、津軽家と徳川家の結びつきはより強くなりました。この婚姻関係も、弘前に東照宮が勧請された背景を考えるうえで重要です。

弘前東照宮は、1617年に弘前城本丸に勧請され、1624年に現在の笹森町へ移され、1628年に本殿が建立されたとされています。現在、弘前市笹森町に残る本殿は、国指定重要文化財として保存されています。

弘前側に設置された現地説明看板
弘前側に設置された現地説明看板

弘前側の現地掲示。タップすると拡大できます

移動前の弘前東照宮を想像したAIイメージ挿絵
AI生成挿絵弘前東照宮の歴史的背景をもとにしたイメージです。現地写真や正確な復元図ではありません。

黒石神社が建つ黒石市は、江戸時代に津軽家の支藩・黒石藩の城下町として発展しました。黒石神社は、黒石藩祖・津軽信英公を祀る神社として伝えられており、明治12年に津軽信英公の墓所があった地に社殿が建立されたと説明されています。

黒石神社境内の東照宮については、2015年に旧弘前東照宮のご神体を受け入れて遷座・創建されたと紹介されています。境内東照宮では、徳川家康と満天姫を祭神として祀る説明を確認できます。

黒石神社または境内東照宮の説明看板
黒石神社または境内東照宮の説明看板

黒石側の現地掲示。タップすると拡大できます

東照宮本殿 略年表

1617年弘前城本丸に東照宮が勧請されました。
1624年笹森町の現在地へ移されたとされています。
1628年現在残る本殿が建立されたとされます。
江戸時代延享5年、安永7年、寛政4年などに修補の記録があります。
現在国指定重要文化財として、弘前市笹森町に本殿が残っています。

南部家と東照宮誘致の話

弘前の津軽家が東照宮の勧請に成功した一方、隣の盛岡に拠点を置く南部家も東照宮の誘致を試みたと伝えられています。しかし南部家はこれを成功させることができず、代わりに愛宕大権現を祀ることになったと伝えられています。

この話は、当時の大名にとって東照宮を勧請することが政治的にも象徴的にも重要だったことを示す補足的なエピソードです。確定した史実として断定せず、背景理解のための参考として読むとよいでしょう。

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現在見られるもの

国指定重要文化財 旧東照宮 外観見学

東照宮本殿 / 旧弘前東照宮本殿

弘前に現存する旧弘前東照宮の本殿

外観見学で確認できるもの

弘前市笹森町には、旧弘前東照宮の本殿が現存しています。1617年に弘前城本丸へ勧請され、1624年に現在地へ移され、1628年に本殿が建立されたとされます。

現在は中に入れませんので、外側からの見学となります。建物の存在感や周囲の静かな雰囲気を確認できます。

弘前に残る旧弘前東照宮本殿の外観
弘前に残る旧弘前東照宮本殿の外観
弘前東照宮本殿周辺の柵と距離感
弘前東照宮本殿周辺の柵と距離感
弘前東照宮本殿周辺の柵と距離感
弘前東照宮本殿周辺の柵と距離感
弘前東照宮本殿の細部

弘前側は外観見学中心です。タップすると拡大できます

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360° パノラマ — 現地体験 弘前側の周囲の雰囲気

史跡データ

種類現存建築 / 旧東照宮本殿
関連人物徳川家康、津軽信枚、満天姫、津軽家
成立・建立1617年勧請、1624年移転、1628年本殿建立
修補記録延享5年、安永7年、寛政4年などに修補記録があります。
現在の状態本殿が現存。外観見学中心。
見どころ弘前に残る東照宮本殿そのものと、静かな保存環境。

位置確認

神社 参拝

黒石神社

黒石藩祖・津軽信英公を祀る神社

黒石側の参拝導線

黒石神社は、黒石藩祖である津軽信英公を祀る神社です。旧弘前東照宮の本殿がある弘前側とは別地点にあり、黒石側の参拝導線の中心になります。

黒石神社の境内または社殿
黒石神社の境内または社殿
黒石神社の境内または社殿
黒石神社の境内または社殿

黒石神社本体と境内東照宮は分けて紹介しています。タップすると拡大できます

🎥
360° パノラマ — 現地体験 黒石神社境内の全体感

史跡データ

種類神社 / 現役の参拝地
祭神津軽信英公
成立明治12年に津軽信英公の墓所があった地に社殿が建てられたと説明されています。
現在の状態参拝できる神社として維持されています。
見どころ黒石の歴史と、境内東照宮への導線。

位置確認

境内社 東照宮

黒石神社境内の東照宮

現在の東照宮参拝の文脈を確認できる場所

境内東照宮

黒石神社の境内には、東照宮の文脈を確認できる小さな社があります。弘前側に残る本殿とは別に、現在参拝できる東照宮として理解すると分かりやすい場所です。

祭神として徳川家康と満天姫の名が伝えられており、津軽家と徳川家の関係をたどるうえで重要なポイントになります。

黒石神社境内の東照宮
黒石神社境内の東照宮
黒石神社境内の東照宮
黒石神社境内の東照宮
黒石神社境内の東照宮
黒石神社境内の東照宮
黒石神社境内の東照宮

黒石神社境内の東照宮。タップすると拡大できます

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360° パノラマ — 現地体験 境内東照宮周辺の雰囲気

史跡データ

種類黒石神社境内の東照宮
関連人物徳川家康、満天姫、津軽家
成立・遷座2015年に旧弘前東照宮のご神体を受け入れて遷座・創建されたと紹介されています。
現在の状態黒石神社境内で参拝できます。
見どころ弘前に残る本殿と、黒石神社に実際の御神体があり参拝できる事の違い。

御朱印

黒石神社では、訪問時に黒石神社と東照宮の御朱印を確認できました。授与所に人がいない場合は、授与所付近の呼び出しベルで対応いただく形でした。

黒石神社の授与所付近
黒石神社の御朱印
東照宮の御朱印

訪問時に確認した御朱印と授与所付近。タップすると拡大できます

授与状況、初穂料、受付方法は訪問時と異なる場合があります。御朱印を目的に訪れる場合は、訪問前に黒石神社の最新情報をご確認ください。

FAQ

弘前市笹森町には国指定重要文化財の東照宮本殿が残っていますが、中に入れませんので外側からの見学となります。現在の東照宮信仰の場としては、黒石市にある黒石神社の境内東照宮を参拝できます。
歴史的な本殿建築を外側から見たい場合は弘前へ。東照宮に参拝したい場合や御朱印を確認したい場合は、黒石神社を中心に回るのが分かりやすいです。同日に両方を回ることもできますが、2地点間の移動時間は別途かかるのでご注意ください。
内部への立ち入りはできません。柵の外から外観を見学する形になります。
訪問時には、黒石神社と東照宮の御朱印を確認できました。現在の授与状況、初穂料、受付方法は変わる可能性があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。
目安として、弘前側で約10分、黒石側で約15分です。御朱印の受け取りや写真撮影の時間によって前後します。2か所の移動時間は別途必要です。
日光東照宮のような大規模な観光地や豪華な建築群を期待する場所ではありません。弘前に残る本殿と、黒石神社境内の東照宮を通して、徳川家康・満天姫・津軽家のつながりを巡る史跡となります。
弘前城は弘前市内にあり、弘前東照宮本殿と組み合わせやすい場所です。黒石こみせ通りは黒石市内にあり、黒石神社とあわせて歩きやすいエリアです。

関連記事・周辺史跡

弘前東照宮本殿が建つ弘前市には、弘前城をはじめとした津軽家ゆかりの史跡が多く残っています。また、津軽家ゆかりの社寺として、高照神社や長勝寺も青森県内で知られています。

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