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小田原城の見どころと所要時間|天守閣・3つの門から清閑亭ランチまで

本丸広場から見上げた小田原城天守と天守台の石垣
神奈川県小田原市|城址公園・天守閣

小田原城の見どころと所要時間|天守閣・3つの門から清閑亭ランチまで

1960年に復興された天守と、発掘をもとに復元された3つの門。天守閣・SAMURAI館・NINJA館の選び方と、城址の土塁の上に建つ黒田家の旧別邸・清閑亭での昼食まで、2026年9月に歩いた記録をもとにまとめました。

天守閣入館料大人1,000円(SAMURAI館込み)
開館時間9:00〜17:00(入館は16:30まで)
アクセス小田原駅から徒歩10分
天守の見学時間約1時間30分(取材時)
✅2026年9月22日に小田原城址公園・天守閣・SAMURAI館・銅門の特別公開・清閑亭を実際に訪ねて取材しました。料金・開館時間・販売状況は2026年9月23日に公式情報で確認しています。訪問前に最新の公式情報もご確認ください。

小田原城天守閣は、天守単体の高さ27.2mで東日本で最も高い天守です(石垣を含めると38.7m)。箱根や熱海への行き帰りに、外から眺めるだけでも一見の価値があります。

本丸広場から見上げた小田原城天守閣の全景
小田原城天守の大棟に載る鯱のクローズアップ
北入口側の園路から木々越しに見た小田原城天守閣

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小田原城の見どころと所要時間——天守・公園・食事の組み合わせ

小田原城址公園で見られるものは、大きく三つに分かれます。1960年に鉄筋コンクリートで復興された天守と、発掘調査などをもとに復元された門。石垣や曲輪、井戸跡など、建物以外に残る城の跡。そして公園から南へ歩いた丘の上に、明治末に建てられた黒田家の別邸・清閑亭です。今の天守は、北条氏の時代から残る建物ではありません。

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復興・復元建築

天守と馬出門・銅門・常盤木門

天守は1960年の復興、門は1971〜2009年に復元されました。天守は5階建ての展示施設で、最上階から城下と箱根の山並みを見渡せます。

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遺構・跡地

馬屋曲輪の井戸跡と御用米曲輪

登城路の途中にある切石敷きの井戸跡や、天守の北側で発掘と整備が続く御用米曲輪。復元された建物とは別の「城の跡」です。

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現存する近代建築

清閑亭(旧黒田長成別邸)

国の登録有形文化財。三の丸の土塁の一角に建ち、館内で食事ができます。黒田官兵衛の家系を継いだ黒田長成の別邸です。

本ガイドは、天守や3つの門など公園内に復元された建物を中心に紹介します。天守の展望からも見える八幡山や、城下を囲んだ北条氏の総構(大堀切・土塁)を実際に歩くルートは、姉妹記事「小田原城の総構を歩く|小峯御鐘ノ台大堀切・新堀土塁・八幡山古郭・早川口遺構」で紹介しています。

取材した日は、天守閣に約1時間30分、SAMURAI館に約10分、銅門の上部の特別公開に約5分いました。NINJA館は11時50分ごろに長い列ができていて、30分以上は並びそうだったので入るのをあきらめています。手持ちの時間に応じて、下の組み合わせから選べます。

天守閣だけ登城路の3つの門をくぐって天守へ。展示と最上階の眺望で1時間30分ほど(取材時)。天守閣の入館券でSAMURAI館にも入れます。
天守+SAMURAI館+銅門SAMURAI館は常盤木門の2階にあり、見学は10分ほど。銅門の内部は土・日・祝日の10〜15時に特別公開されています。合わせて2時間前後が目安です。
NINJA館も入る別料金(大人500円)です。取材した2026年9月22日の祝日は、11時50分ごろに子ども連れの家族で長い列ができていました。混雑具合は日によって変わるため、NINJA館にも入る場合は時間に余裕を持って回るのがおすすめです。
清閑亭の昼食まで城址公園から南へ歩いて丘の上へ。昼の営業は11〜15時(ラストオーダー14時)です。館内案内(約15分)付きで食事ができます。
訪問前に確認したいこと。NINJA館は2026年10月2日(金)に設備点検のため臨時休館します(天守閣・SAMURAI館は通常開館の予定)。城址公園内のこども遊園地は、公式の利用案内で当面休園とされています。

料金・開館時間・小田原駅からのアクセス

城址公園は小田原駅から徒歩10分と公式に案内されています。城址公園への入園自体は無料で、天守閣・SAMURAI館・NINJA館の見学に入館料がかかります(このほか常盤木門1階の甲冑の着付体験など、個別に料金のかかる体験もあります)。3館の料金は2026年3月1日に改定されました。天守閣の入館券でSAMURAI館にも入れるようになっています。

小田原城址公園・天守閣

所在地神奈川県小田原市城内6-1
最寄り駅小田原駅(JR東海道線 JT16/小田急小田原線 OH47)から徒歩10分
東京方面から品川駅から東海道新幹線で小田原駅まで約30分。列車ごとの所要時間と運賃は、乗車日の経路検索でご確認ください
駐車場城址公園に一般駐車場はありません。周辺の有料駐車場を利用します
天守閣大人1,000円・小中学生300円(SAMURAI館の入館を含む)/9:00〜17:00(入館は16:30まで)/休館:12月の第2水曜日、12月31日・1月1日
SAMURAI館単独では大人300円・小中学生100円/9:00〜17:00(入館は16:45まで)/休館:12月31日・1月1日
NINJA館大人500円・小中学生200円/9:00〜17:00(入館は16:30まで)/休館:12月31日・1月1日
銅門の特別公開土・日・祝日の10:00〜15:00

3館すべてに入ると、大人は天守閣1,000円とNINJA館500円で合計1,500円です。料金は小田原市外から訪れる一般料金で、市民料金と団体料金は別に設定されています。

天守閣とSAMURAI館のチケットは、当日窓口で購入する方法のほか、事前にオンラインで購入する方法もあります。前売りの電子チケットを持っていれば、当日窓口の行列に並ばずに、入口にある専用のレーンからスムーズに入館できます。混雑が予想される休日などは、事前購入がおすすめです(NINJA館の前売り電子チケットは、公式サイトによると現在販売を休止しています)。オンライン購入は小田原城 チケット オンライン購入(アソビュー)から可能です。このリンクはアフィリエイトリンクです。

時間がない人向け——天守閣だけを目指す最短コース

箱根や熱海への移動の合間に天守閣だけを見たい場合は、めがね橋・馬出門・銅門・常盤木門を順にたどる正規の登城ルートより、駅から線路沿いに歩く最短コースの方が近道です。時間に余裕があるなら、正規ルートの方が3つの門や堀など見どころは多くなります。

最短コース(天守閣まで最短距離)

公式の推奨ルート(めがね橋→馬出門→銅門→常盤木門→天守閣)

小田原駅には有料のコインロッカーが複数あります。改札外やルスカ小田原1階などに設置されており、詳しい場所は小田原市の観光課が公開している一覧で確認できます。箱根フリーパスを利用する場合、区間内(乗車駅〜小田原駅間)の小田急線は途中下車ができるので、フリーパスのまま小田原駅で降りて城を見学し、そのまま箱根方面へ向かうことができます(小田急電鉄の旅客営業規則にもとづきます)。さらに、箱根フリーパスを提示すると、天守閣・SAMURAI館・NINJA館のチケット料金が割引になります(下表、箱根ナビの優待情報にもとづきます)。

天守閣一般50円引き・小中学生20円引き(通常1,000円→950円)
常盤木門SAMURAI館一般20円引き・小中学生10円引き(単独300円→280円)
NINJA館一般30円引き・小中学生10円引き(500円→470円)

城址公園には、お堀端通りから入れるもう一つの入口として学び橋があります。二の丸の水堀に架かる、紅く塗られた欄干が印象的な橋で、江戸時代にはなく、かつて公園内にあった小学校の通学路として架けられました。正規の登城ルート上にある、赤い欄干ではないめがね橋(土橋)とは別の橋です。

二の丸の水堀に架かる、紅い欄干の学び橋
木々越しに見る学び橋と、堀に映る石垣の橋脚

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北条氏の城から江戸の城、そして復興へ

小田原城は、15世紀中ごろに大森氏が築いた城がはじまりとされますが、正確な築城年は分かっていません。その後、小田原北条氏が5代にわたる拠点として城を大きく広げ、城下町まで土塁と堀で囲い込みました。この総構(そうがまえ)は、周囲約9kmに及びます。

1590年、豊臣秀吉は大軍で小田原を包囲し、城の西の山に石垣山城を築きました。北条氏はおよそ3か月の籠城の末に開城します。このとき、開城に向けた交渉に黒田官兵衛が関わったと伝えられています。開城後は徳川家康の家臣・大久保氏が城主となり、稲葉氏の時代を経て、近世の城へと改修されました。天守の展示では、1634年に3代将軍・徳川家光が宿泊したことも紹介されています。

1870年に廃城となり、建物のほとんどは解体されました。1923年の関東大震災では石垣が崩れています。1934年に二の丸隅櫓が再建され、1960年には天守が復興されました。門の復元はその後も続き、1971年に常盤木門、1997年に銅門、2009年に馬出門が完成しています。2016年には天守の「平成の大改修」が行われ、展示が新しくなりました。

2本の館内映像。天守閣の館内シアターでは、「よみがえる小田原城」と「北条五代百年の夢」の2本の映像を交互に上映しています。前者は江戸時代の登城の様子と城の復元の仕事を、後者は北条氏の領国経営と1590年の開城を題材にしています。映像には演出や物語としての描写も含まれます。

① 復興・復元建築——天守と3つの門

現在の正規の登城ルートは、お堀端通りから馬出門をくぐり、馬屋曲輪と銅門、常盤木門を経て本丸の天守に至る道です。馬出門と銅門は、門と土塀や石垣で四角く囲った枡形(ますがた)で進路を直角に曲げる造りで、城の守りの工夫を実際に歩いて確かめられます。

国指定史跡内見学無料2009年復元

馬出門(うまだしもん)

二の丸へ入る最初の門。土塀で囲んだ枡形の構造が復元されている

土塀に囲まれた馬出門の枡形と門
馬出門の枡形。正面の門と内側の内冠木門の間で進路が折れる

お堀端通りから、めがね橋(土橋)を渡ると、白い土塀で四角く囲まれた馬出門の枡形に入ります。三の丸から二の丸へ向かう大手筋(正規の登城ルート)の門で、1672年に枡形の形式に改修されました。明治時代には御用邸の正門として使われましたが、1923年の関東大震災で倒壊します。現在の門は、発掘調査を経て2009年に江戸時代の姿へ復元されたものです。

2026年9月22日の朝7時台に歩いた際は、二の丸東堀の水面に隅櫓と白壁が映っていました。城址公園は天守閣の開館前から歩けるので、門と堀を先に見ておき、9時の開館に合わせて天守へ向かう回り方もできます。

見どころ

  • めがね橋から見る、堀と枡形の配置(2026年9月22日の訪問時は彼岸花も見られました)
  • 枡形の内側にある内冠木門。二つの門の間で直角に曲がる進路
  • 二の丸東堀越しに見える二の丸隅櫓(1934年に再建)

現地の写真

彼岸花が咲く、馬出門前のめがね橋から見た堀
馬出門の近くで撮影した城址公園の様子
馬出門の枡形の内部
馬出門の枡形の内側にある内冠木門と土塀
馬出門の2つ目の門である内冠木門
水堀の向こうに建つ二の丸隅櫓と石垣

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国指定史跡内見学無料(外観)1934年再建

二の丸隅櫓

二の丸東堀に面して建つ、天守より先に姿を取り戻した隅櫓

二の丸東堀越しに見える二の丸隅櫓
二の丸東堀に面して建つ二の丸隅櫓

馬出門から銅門へ向かう途中、二の丸東堀の水面越しに見えるのが二の丸隅櫓です。1923年の関東大震災で倒壊したあと、1934年に鉄筋コンクリートで再建されました。天守(1960年復興)より先に姿を取り戻した建物で、内部は非公開ですが、堀と白壁越しの外観は登城ルートのあちこちから眺められます。

二の丸東堀越しに見る二の丸隅櫓の外観
白壁と石垣の上に建つ二の丸隅櫓
水堀越しに見る二の丸隅櫓と附属の土塀、奥に山並み

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国指定史跡内1997年復元土日祝に内部公開

銅門(あかがねもん)

二の丸の表門。大扉の銅の飾りが名の由来

石垣の上に建つ銅門の櫓門と枡形
二の丸の表門・銅門。1997年に復元された

馬屋曲輪を抜けると、石垣の上に櫓を載せた銅門が現れます。二の丸の正面の門で、大扉に付けられた銅の飾り金具が名の由来です。現在の門は1997年に復元されました。

ふだんは門をくぐるだけですが、土・日・祝日の10〜15時は、門の上の櫓の内部が特別公開されています。取材した日は祝日で、中に入ることができました。木組みの室内に武士の人形が座り、門の構造を示す模型が置かれています。見学は5分ほどでした。

見どころ

  • 名の由来になった、大扉の銅の飾り金具
  • 櫓門と石垣で四方を囲んだ枡形
  • 土・日・祝日に公開される櫓の内部

現地の写真

銅門の木組みの門構え
城内側から見た銅門。右手の階段が2階への入口
銅門の木の大扉に付いた銅の飾り金具
銅門の櫓の内部に座る武士の人形
水堀越しに横から見た銅門の櫓と石垣
銅門2階内部で使われている太く立派な梁の天井

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見学データ

内部の特別公開土・日・祝日の10:00〜15:00
所要時間の目安内部の見学で約5分(取材時)
国指定史跡内1971年復元2階がSAMURAI館

常盤木門とSAMURAI館

本丸の正門。櫓の2階が甲冑と刀剣の展示室になっている

石段の上に建つ常盤木門の櫓門
本丸の正門・常盤木門。1971年に復元された

朱塗りの橋で本丸東堀跡を渡り、石段を上った先が本丸の正門・常盤木門です。1971年に復元されました。門の櫓の2階が常盤木門SAMURAI館で、甲冑や刀剣を映像の演出とともに展示しています。

天守閣の入館券で入れるので、天守を見たあとに立ち寄るのが効率的です。展示室は一部屋にまとまっていて、見学は10分ほどでした。天守閣とSAMURAI館では、代表的な展示に英語・中国語・韓国語の解説が付いています。すべての展示ではありません。

見どころ

  • 朱塗りの橋から石段へと続く、本丸への上り
  • SAMURAI館の甲冑と刀剣の展示、安土桃山期の兜も
  • 展示室内のプロジェクションマッピングによる演出
  • 門の1階で案内されている甲冑の着付体験(取材時の案内表示)

現地の写真

本丸東堀跡に架かる赤い欄干の橋
常盤木門へ渡る橋を別角度から見た様子
常盤木門の屋根瓦
2階のSAMURAI館と1階の甲冑着付体験を示す常盤木門の案内板
常盤木門SAMURAI館の入口
ガラスケースに甲冑が並ぶSAMURAI館の展示室
SAMURAI館のプロジェクションマッピングの展示
SAMURAI館に展示された安土桃山時代の兜

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見学データ

SAMURAI館の料金天守閣の入館券で入館可/単独は大人300円・小中学生100円
開館時間9:00〜17:00(入館は16:45まで)
所要時間の目安約10分(取材時)
国指定史跡内1960年復興最上階に展望デッキ

小田原城天守閣

江戸時代の天守の外観を再現した、5階建ての歴史展示施設

石垣の上にそびえる小田原城天守を本丸広場から望む
1960年に復興された天守。江戸時代の天守の姿を外観で再現している

本丸広場に出ると、高い石垣の上に天守が建っています。1960年に鉄筋コンクリートで復興され、江戸時代の天守の外観を再現しました。内部は歴史展示施設です。1階は江戸時代、2階は戦国時代の北条氏、3階は企画展示、4階は近代以降の小田原城を扱い、5階は天守の空間と展望デッキになっています。

展示を読み、館内シアターで映像を見て、最上階から周囲を眺めて約1時間30分でした。最上階からは、復元された常盤木門の屋根を真下に見下ろせます。西側には、北条氏時代の城の中心部の一つだった八幡山の丘が見えました。公園の外の遺構を歩く予定があるなら、ここで方角を確かめておくと迷いません。

見どころ

  • 江戸時代の小田原城を描いた屏風と、城の復元模型
  • 館内の比較展示では、小田原城を「全国7位の高さ」と紹介
  • 天守単体の高さは27.2m(石垣を含めると38.7m)で、東日本では最も高い天守(nippon.comの紹介による)
  • 発掘調査で見つかった三つ葉葵紋の瓦と、復興天守の屋根瓦に使われた同じ紋様
  • 安土桃山時代の甲冑の展示
  • 関東大震災と復興の過程をたどる近代の展示
  • 江戸時代の天守を考証して作られた大天守の木製模型
  • 2本の映像を交互に上映する館内シアター
  • 最上階の展望デッキから見る本丸・城下・箱根方面

館内と眺望の写真

石垣の上に見える小田原城天守閣の入口付近
小田原城天守が全国7位の高さであることを示す解説パネル
江戸時代の小田原城と城下を描いた屏風の展示
大阪城など全国の天守の高さを並べて比べる展示
小田原城の曲輪と堀を再現した復元模型
発掘調査で見つかった三つ葉葵紋の瓦
発掘された三つ葉葵紋の瓦を別角度から見た展示
天守閣に展示された安土桃山時代の甲冑
よみがえる小田原城と北条五代百年の夢の上映案内
関東大震災後の小田原城を紹介する展示パネル
木の床の展示室に置かれた大天守の模型
天守の最上階から見下ろした常盤木門の屋根と本丸
天守の最上階から見た住宅街の奥の八幡山の丘
天守の最上階から見た市街地と箱根の山並み
復興天守の屋根に使われた三つ葉葵紋の瓦
復興天守の屋根の三つ葉葵紋の瓦を別角度から見た様子
本丸広場から見上げた小田原城天守閣
小田原城天守の大棟に載る鯱の近景
天守入口の石段から見上げた小田原城天守閣
北入口側の園路から木々越しに見た小田原城天守閣

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見学データ

料金大人1,000円・小中学生300円(SAMURAI館の入館を含む)
開館時間9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日12月の第2水曜日、12月31日・1月1日
所要時間の目安約1時間30分(取材時)
多言語対応代表的な展示に英語・中国語・韓国語の解説あり(すべての展示ではない)
天守の展示の構成(1階=江戸、2階=戦国、3階=企画展示、4階=近代以降、5階=天守の空間と展望)は、館内で配布されている案内にもとづきます。3階の企画展示は内容が入れ替わります。
別料金体験型展示

小田原城NINJA館

北条氏に仕えたとされる風魔忍者を題材にした体験施設

馬屋曲輪の近くに建つ小田原城NINJA館の外観
馬屋曲輪の近くに建つNINJA館

馬屋曲輪の近くに建つNINJA館は、北条氏と風魔忍者を題材に、体験型の展示を設けた施設です。天守閣とは別料金で、大人は500円です。取材した祝日の11時50分ごろは入口に長い列ができていて、子ども連れの家族が多く並んでいました。30分以上待ちそうだったため、この日は入館していません。

展示の中身は確かめていません。配布されている案内を見る限り、忍者の体験を楽しみたい家族連れや、日本文化に関心のある海外からの旅行者に向いた施設と思われます。2026年9月22日の祝日は11時50分ごろに列ができていたので、入るなら時間に余裕を持って回るのがおすすめです。

小田原城NINJA館の料金と展示内容を紹介する案内板

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料金大人500円・小中学生200円
開館時間9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日12月31日・1月1日。2026年10月2日(金)は設備点検のため臨時休館
混雑(取材時)祝日の11時50分ごろ、30分以上の待ちが見込まれる列
☕ このサイトは実地取材で制作しています。記事が参考になった方は、サポートいただけると励みになります。

② 遺構・跡地——曲輪と井戸跡

復元された門や天守のほかにも、公園には発掘で見つかった城の跡がそのまま示されている場所があります。登城ルートの途中と天守の北側で、それぞれ短い時間で見られます。

国指定史跡見学無料登城ルート上

馬屋曲輪の切石敷井戸跡

馬出門と銅門の間で見つかった、石を敷いた井戸の跡

芝生の中に円形の石組みで示された馬屋曲輪の切石敷井戸跡
馬屋曲輪で確認された切石敷の井戸跡

馬出門をくぐった先の馬屋曲輪には、切り石を敷いた井戸の跡が、芝生の中に円形の石組みで示されています。足元にあるため見落としやすいのですが、銅門へ向かう途中なので、わざわざ寄り道をする必要はありません。解説板もそばに立っています。

国指定史跡見学無料登城ルート上

馬屋曲輪にある二重櫓跡

井戸跡と同じ馬屋曲輪に残る、櫓の土台部分の跡

馬屋曲輪に残る二重櫓跡
馬屋曲輪に残る二重櫓跡

馬屋曲輪には、切石敷きの井戸跡だけでなく、二重櫓が建っていたとされる跡も残っています。現地の解説によると、江戸時代にはこの場所に二重櫓が建っていたとされ、今は石垣とその上の平場だけが残ります。井戸跡と同じく登城ルートの途中にあるので、通りがけに立ち寄れます。

馬屋曲輪の二重櫓跡を別角度から見た様子
二重櫓跡を別角度から
国指定史跡見学無料天守の北側

御用米曲輪と本丸の石垣

北条氏の時代の建物跡と庭園跡が見つかった、発掘と整備が続く曲輪

発掘と整備が進む御用米曲輪の遺構表示
御用米曲輪。発掘で見つかった遺構の表示と整備が進む

天守の北側に広がる御用米曲輪では、発掘調査で戦国期の礎石建物群と庭園の跡が確認されました。小田原市は、北条氏に関わる遺構と考えられ、全国でも類例の少ない発見だと説明しています。戦後は野球場や臨時駐車場として使われていた場所で、2010年から整備が続いています。取材時も整備の途中で、曲輪の上からは発掘面と遺構の表示を見下ろせました。天守の最上階からも、この曲輪の全体を見渡せます。

苔むした大きな石を積んだ本丸北側の石垣
御用米曲輪へ向かう途中に見上げる、本丸北側の石垣

③ 現存する近代建築——清閑亭の建物と昼食

城址公園から南へ歩いて丘を上ると、明治の終わりに、黒田官兵衛につながる黒田家の当主・黒田長成の別邸として建てられた和風の別邸・清閑亭があります。館内の解説では「官兵衛から数えて14代目の当主」と紹介されています(家祖から数えた黒田家全体の代数では17代にあたります)。

国登録有形文化財敷地は国指定史跡食事・蔵カフェ

清閑亭(旧黒田長成別邸)

城の三の丸の土塁の上に建つ、黒田家の旧別邸で昼食をとる

暖簾が掛かる清閑亭の玄関と石灯籠のある前庭
清閑亭の玄関。現在は食事処「小田原別邸料理 清閑亭」として使われている

清閑亭は、黒田長成(1867〜1939)の別邸として1906年(明治39年)に建てられたと、現地の案内板は説明しています(小田原市は「明治時代末期から大正時代初期」としています)。建物は2005年に国の登録有形文化財となりました。敷地が小田原城の三の丸土塁の一角にあたることから、翌2006年には敷地が国の史跡に指定されています。その後、浅野家や生命保険会社の手を経て、2008年から小田原市が所有しています。

昼は「水炊きラーメン」(3,630円)を注文しました。土鍋で出てくる白濁した水炊きのスープに、鶏の団子と野菜が入り、おにぎり2つと漬物が付きます。サービス料と、食事の利用者に掛かる施設保全協力金(550円)を合わせると、支払いは約4,500円でした。予約なしで入れたのは運が良かったからで、確実に食べたいなら事前の予約をおすすめします。

食後に聞いた館内の案内が印象に残りました。案内によると、2階は関東大震災で大破したあとの修理で増築された当主のための部屋で、床の間は西、つまり石垣山の方角を向いています。1590年の小田原攻めで開城の交渉に関わったと伝わる官兵衛の子孫が、秀吉の陣城があった方角を眺める部屋を造った、という説明です。部屋の間の欄間には、秀吉ゆかりの桐紋が透かし彫りにされています。

見どころ

  • 2階の欄間の桐紋と、西向きの床の間
  • 孔雀を描いた襖など、座敷ごとに違う意匠
  • 館内の窓から見る相模湾
  • 浅野家の時代に建てられた蔵を使う蔵カフェ

料理と館内の写真

土鍋の水炊きラーメンにおにぎりと漬物が付いた膳
白濁したスープに鶏の団子と野菜が入った土鍋の水炊きラーメン
和室に置かれた赤いテーブルと椅子の席
清閑亭(黒田長成別邸)の由来と周辺地図を示す案内板
黒田長成を官兵衛から数えて14代目の当主と紹介する館内の解説札
部屋の間の欄間に透かし彫りされた桐紋
金地に孔雀が描かれた清閑亭の襖
清閑亭の館内から見た家並みの先の相模湾

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営業情報

所在地神奈川県小田原市南町1-5-73
アクセス小田原駅から徒歩約15分(小田原市の案内)
昼の部11:00〜15:00(ラストオーダー14:00)
夜の部17:00〜21:00(ラストオーダー19:00)・完全予約制。日曜は昼の部のみ
蔵カフェ11:00〜17:00
休業日営業日は公式サイトの営業カレンダーでご確認ください
料金の例2026年9月22日の訪問時:水炊きラーメン3,630円(税込)。サービス料は別途。食事の利用者は施設保全協力金550円
館内の案内建物と歴史の案内(約15分)を11時〜16時に実施
2階の床の間の向きや欄間の桐紋の意味は、館内の案内で説明された内容です。黒田長成自身がそう語った記録を、この記事では確認していません。

清閑亭の地図

御城印と日本100名城スタンプ

御城印は、天守閣の出入口にある入館券の販売所で扱っています。取材時に購入したのは、2016年の天守の「平成の大改修」から10年を記念した切り絵の御城印「秋の彩りを重ねて」です。記念シリーズの第4弾で、2026年9月22日の訪問時には販売されていました。公式案内では2026年9月1日から1,000枚限定・1,000円(税込)で販売され、なくなり次第終了とされています。紅葉の中に天守が浮かぶ、2層仕立てのデザインです。

紅葉と桜の切り絵で天守を描いた小田原城リニューアル十周年記念の御城印
天守の「平成の大改修」10周年を記念した切り絵の御城印(令和八年)

販売所には6種類の見本が並んでいました。取材時の表示では、通常の御城印2種が各300円、5,000枚限定の御城印が500円、この10周年記念が1,000円でした。残る2種(500円と700円の「Rainy Day Limited」)は、この日は販売日ではありませんでした。種類と価格は時期によって変わります。

日本100名城のスタンプは、天守閣に入って左手の、パンフレットなどが置かれている一角で押せます。

6種類の御城印の見本と価格が並ぶ天守閣の販売所
天守閣に入って左手にある日本100名城スタンプの台

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公園の外に残る北条氏の城

城址公園で見られる建物は、ほとんどが江戸時代の城を再現したものです。北条氏の時代の城の姿は、むしろ公園の外に残っています。天守の最上階から見えた八幡山には戦国期の曲輪と土塁が残り、その先の丘陵には、城下を囲んだ総構の巨大な空堀が続いています。

公園と城外の遺構を両方歩いてみると、今の住宅街からは想像しにくいほど広い範囲に、手間をかけて戦への備えを施していたことが分かります。堀切や堀は、実際に立つと写真では伝わらない高さがあります。坂道が多く、取材した2026年9月22日も日中は30度近い暑さで大変でした。遺構を歩くなら、飲み物を用意して涼しい時間帯を選んでください。

総構の大堀切や土塁を実際に歩くコース、公開時間、行き方は、姉妹記事「小田原城の総構を歩く|小峯御鐘ノ台大堀切・新堀土塁・八幡山古郭・早川口遺構」で詳しく紹介しています。

よくある質問

現存天守ではありません。明治時代に廃城となって建物はほとんど解体され、現在の天守は1960年に鉄筋コンクリートで復興されたものです。外観は江戸時代の天守を再現しており、内部は歴史展示施設になっています。

2026年3月1日の改定後、大人の一般料金は天守閣1,000円(SAMURAI館の入館を含む)、SAMURAI館単独300円、NINJA館500円です。3館すべてに入る場合は、天守閣とNINJA館の入館券で合計1,500円になります。小中学生の料金や市民料金は別に設定されています。

取材時は、天守閣に約1時間30分、SAMURAI館に約10分、銅門の内部の特別公開に約5分でした。登城ルートの門をくぐって天守とSAMURAI館まで見るなら、2時間前後を見ておくと余裕があります。清閑亭で昼食をとる場合は、食事と約15分の館内案内の時間も見込んでおいてください。

取材した祝日(2026年9月22日)の11時50分ごろは、子ども連れの家族を中心に長い列ができていて、30分以上待ちそうでした。混雑具合は日によって変わるため、時間に余裕を持って回るのがおすすめです。なお、2026年10月2日(金)は設備点検のため臨時休館です。

夜の部は完全予約制です。昼の部は取材時に予約なしで入れましたが、確実に食事をしたい場合は事前の予約をおすすめします。営業日は公式サイトの営業カレンダーで確認してください。

天守閣の出入口にある入館券の販売所で購入できます。取材時は、天守の「平成の大改修」10周年を記念した切り絵の御城印(1,000枚限定・1,000円)を含む数種類が販売されていました。種類と価格、販売日は時期によって変わります。

城址公園への入園は無料です。天守閣・SAMURAI館・NINJA館の見学には入館料がかかり、常盤木門1階の甲冑の着付体験など、個別に料金のかかる体験もあります。馬出門・銅門・常盤木門や堀、馬屋曲輪の井戸跡などは、公園内を歩きながら見学できます。

天守閣に入って左手の、パンフレットなどが置かれている一角にあります。「日本100名城スタンプ」の表示が目印です。

天守閣の館内展示では「全国7位の高さ」と紹介されています。天守単体の高さは27.2m(付櫓・渡櫓を含む石垣部分まで合わせると38.7m)で、旅行メディアのnippon.comでは「東日本では一番の高さ」と紹介されています。

箱根フリーパスを持っていると割引が受けられます。天守閣は一般50円引き・小中学生20円引き、常盤木門SAMURAI館は一般20円引き・小中学生10円引き、NINJA館は一般30円引き・小中学生10円引きです(箱根ナビの優待情報にもとづきます)。利用方法の詳細は公式ページでご確認ください。

小田原駅から徒歩10分なので、箱根や熱海への行き帰りに立ち寄りやすい場所です。箱根フリーパスは、乗車駅〜小田原駅間の小田急線区間で途中下車ができるため、フリーパスのまま小田原駅で降りて城を見学し、そのまま箱根方面へ向かえます(小田急電鉄の旅客営業規則にもとづきます)。駅には有料のコインロッカーも複数あるので、荷物を預けて身軽に回ることもできます。天守閣だけを短時間で見たい場合は、正規の登城ルート(めがね橋・馬出門・銅門・常盤木門経由)よりも、駅から線路沿いに歩く最短コースの方が近道です。

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参考にした公式情報

城の歴史と復興・復元の年代:小田原城「小田原城の歴史」/料金・開館時間:小田原城「利用案内」、料金改定のお知らせ/NINJA館の臨時休館:小田原城「お知らせ」/銅門の特別公開:小田原城「銅門」/御城印:小田原城「切絵御城印 第4弾」/アクセス:小田原城「アクセス」、JR東日本「駅の情報(小田原駅)」/御用米曲輪:小田原市「御用米曲輪」/清閑亭の文化財情報:小田原市「清閑亭」/清閑亭の営業・料理:小田原別邸料理 清閑亭/天守の高さ(東日本一):nippon.com「関東防衛の要「小田原城」」/駅周辺のコインロッカー:小田原市「小田原駅周辺コインロッカー一覧」/箱根フリーパスの途中下車:小田急電鉄「箱根フリーパス規約」/学び橋の由来:三菱地所「日本全国懸け橋プロジェクト#6 学び橋」/箱根フリーパスの優待情報:箱根ナビ「小田原城」

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