古田織部美術館とは
古田織部美術館は、京都・北山にある、武将で茶人の古田織部をテーマにした小さな美術館です。建物の地下1階で、織部や茶の湯に関わる人々の品々を紹介しています。戦国武将が好んだ道具や、茶を通じた交流に関心のある方に薦めたい場所です。
北山通の脇道から、地下の美術館へ

入口は北山通から脇道へ入った側にあります。大通りの看板を目印に、建物の横へ回り込んでください。地下の館内には、石灯籠を配した小庭もありました。
2026年9月9日に訪ねたのは、秀吉と織部門下の武将たちを取り上げた企画展。金色に輝く茶道具や武将の書状が並び、豊臣家の歴史が好きな私には見応えのある展示でした。
館内映像で知る、織部の美意識と生き方
訪問時には、古田織部の特集映像も上映されていました。ゆがみやひびに美を見いだす感性と、豊臣・徳川の対立の中で茶人として何を守ろうとしたのか。専門家や芸術家の語りを通じて、織部の作品と生涯をたどる内容です。型破りな造形を好んだ人物が、時代の変わり目をどう生きたのかに興味を持ったら、映像もぜひご覧ください。
アクセス・料金・見学の基本情報
見学の基本情報
| 所在地 | 京都市北区上賀茂桜井町107-2 地下1階 |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30〜17:00(受付は16:40まで) |
| 休館日 | 月曜(祝翌日休館)、年末年始、展示替え期間 |
| 入館料 | 大人500円/大学・高校生400円/小中学生300円/未就学児無料 |
| 今回の滞在 | 映像鑑賞を含めて約40分(当日の記憶に基づく目安)。 |
| 撮影 | 2026年9月9日の訪問では展示室は撮影禁止。地下の中庭は撮影可能と案内されました。 |
| 問い合わせ | 075-707-1800 |
基本情報の確認日:2026年9月11日。開館情報は京都市観光協会の案内と展示品目録を参照しています。祝日前後や展示替え期間に訪れる場合は、美術館の公式案内で開館日を確かめてください。
京都駅から地下鉄で北山駅へ
京都駅(K11)から地下鉄烏丸線の国際会館方面に乗り、北山駅(K03)で下車します。乗車は約20分が目安で、乗り換えはありません。4番出口から美術館までは徒歩約3分です。市バスの場合は「植物園北門前」から徒歩約3分で案内されています。京都市交通局の路線案内
北山通の館名看板を確認してから、建物の脇道側へ回ってください。入口付近には古美術店「宮下深和」の店先も見えます。




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美術館の場所
京都駅からのルート
企画展「秀吉と織部門下の豊臣家臣たち」を訪ねて
会期:2026年3月12日〜9月13日/訪問日:2026年9月9日。以下は、この日に見た企画展のレポートです。展示品は入れ替わるため、今後の展示内容は美術館の公式案内をご覧ください。

本展では、秀吉のもとに集まった武将や文化人と、織部を通じた茶の湯の交流を紹介していました。京都市観光協会に掲載された展覧会案内では、黄金や菊桐の意匠と秀吉の権威との関わりにも触れています。茶道具の華やかさに加え、武将たちが残した書状や和歌も見どころでした。
展示室は撮影禁止だったため、茶入・天目茶碗と台・虎枕にはAI生成の参考イメージを添えています。実際の展示品の形や色、材質を細部まで再現したものではありません。


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金色の輝きが忘れられない「黄金写 茄子茶入」
最も印象に残ったのは、抹茶を入れる容器「黄金写 茄子茶入」(目録No.4)です。それまで見てきた茶入には暗い色合いのものが多く、金色の茶入があること自体が驚きでした。滑らかな表面は、私には真鍮のようにも見えました。丸みのある姿と、その輝きの美しさが忘れられません。

隣には「黄金写 天目茶碗」と、茶碗をのせる「菊桐蒔絵梨子地天目台」が展示されていました。金色の茶碗に、菊と桐の文様をあしらった台。茶席を飾る道具の華やかさに、こちらも目を引かれました。

目録によると、黄金写の茄子茶入・天目茶碗(No.4・5・7)は桃山〜江戸時代、天目台(No.8)は江戸時代初期の作。長い年月を経た品が、今もこれほど美しく輝いていることにも感慨を覚えました。
秀吉所持と伝わる、虎の形の枕
茶道具に交じって展示されていたのが、「秀吉所持 高麗銀箔押乾漆虎枕」(目録No.12)。虎をかたどった枕という、珍しい工芸品です。

制作年代は、目録では朝鮮王朝時代中期。朝鮮国王から豊臣秀吉、さらに方広寺へ伝わったと記されています。虎の姿の面白さに加え、海を渡り、寺に受け継がれた来歴も興味深い品です。
秀吉が選ぶ茶の道具「茶湯道具立」
「茶湯道具立」(目録No.1)は、秀吉筆とされる桃山時代の書です。「道具立」とは、茶席で使う道具の取り合わせのこと。茶碗や茶入をどう組み合わせるかも、茶の湯の楽しみの一つです。この書からは、道具を選び、茶席を整える秀吉の姿を想像できます。
官兵衛と茶の湯「黒田如水茶堂定三カ条写」
「黒田如水茶堂定三カ条写」(目録No.37)を見て驚いたのは、黒田官兵衛(如水)が茶の湯に深く関わっていたことです。武将としての印象が強かっただけに、今回の展示で初めて知る一面でした。
展示されていたのは、江戸時代後期に書かれた写しです。如水の茶堂の定めが、後の時代にも書き継がれていたことがわかります。
利休から織部への手紙と、織部作の竹茶杓
千利休筆の書状(目録No.45)の宛先は、古田織部。織部が作った竹茶杓(No.44)も展示されていました。茶杓は抹茶をすくう道具で、書状とともに桃山時代の品です。二人を結ぶ手紙と、茶席で手に取る小さな道具。利休と織部を身近に感じられる展示です。
織部の門人・毛利秀元の書状と茶入
本展で織部の門人の一人として紹介されていた毛利秀元。秀元筆の書状(目録No.40)とともに、「毛利秀元所持 安南横形茶入」(No.41)が出品されていました。手紙と所持していた茶道具から、茶に親しんだ武将の一面を知ることができます。
秀吉・秀長・秀次の和歌を伝える「聚楽懐紙写」
「聚楽懐紙写」(目録No.3)は、秀吉と弟の秀長、甥の秀次の和歌を伝える資料です。展示品は江戸時代前期の写し。合戦や政権運営で知られる三人も、和歌を詠んでいたことがわかります。『豊臣兄弟!』を見て秀長に興味を持った方なら、目を留めたくなる展示でしょう。
秀頼が書いた父の神号「豊国大明神」
豊臣秀頼筆の「神号一行書」(目録No.18)に書かれているのは「豊国大明神」。亡くなった秀吉を神として祀る際の名前です。京都・豊国神社の由緒でも、秀吉にこの神号が贈られたことが説明されています。
秀吉ゆかりの道具や書に続いて、息子が父の神号を記した作品も見られる。秀吉の生前から没後までを扱う、この企画展ならではの組み合わせでした。
見学を終えて
館内映像では、細川護熙元首相が文化を後世に残す大切さを語っていました。その言葉が、今も輝く茶道具の姿とともに心に残っています。長い年月を経て伝わった品を、こうして見られることがうれしい。そんな思いで美術館を後にしました。
滞在は映像鑑賞を含めて約40分だったと思います。黄金の茶入の美しさや、官兵衛と茶の湯の関わりなど、発見の多い時間でした。豊臣家や戦国時代が好きな方には、茶道具や書状にもぜひ足を止めてほしいと思います。
よくある質問
2026年9月9日の滞在は、館内映像の鑑賞を含めて約40分だったと思います。展示の解説もじっくり読むなら、もう少し余裕を持っておくとよいでしょう。
訪問当日は展示室が撮影禁止で、地下の中庭は撮影可能と案内されました。このページの展示品イメージ3点はAI生成です。
紹介しているのは、会期が2026年3月12日〜9月13日の企画展で見た品々です。展示は入れ替わるため、次の訪問前には美術館の公式案内で開催中の企画を確かめてください。
豊臣家ゆかりの地を訪ねる
参考資料
作品名・作者・伝来・制作年代は、古田織部美術館「秀吉と織部門下の豊臣家臣たち」展示品目録(2026年9月9日の訪問時に入手)に基づきます。本文では各作品の目録番号を添えました。

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