6. 『SHŌGUN』の舞台へ ― 本物の日本を訪ねて
もし、SHŌGUN の世界をスクリーンの中だけでなく、実際に自分の足で歩けるとしたら――?
このドラマに登場する人物や出来事の多くは実際の歴史に基づいており、それにインスピレーションを与えた場所の多くが、今も日本各地に残っています。戦場や城郭、神聖な神社から山間の峠道まで――これらの地を訪れれば、侍たちが生きた時代を肌で感じることができるでしょう。
ここでは、歴史とフィクションが交錯する魅力的な旅先を紹介します。あなた自身の『SHŌGUN』の旅は、ここから始まります。
🏰 大阪城 ― 太閤の遺産
📍 所在地:大阪市
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SHŌGUN では、すでに故人となった太閤がなおも強い影響力を残しています。そのモデルである豊臣秀吉が築いた大阪城は、天下統一を目指した彼の野望の象徴です。巨大な石垣の上を歩きながら、彼が見たであろう景色に思いを馳せてみてください。
🏯 安土城 ― 失われた統一者の幻影
📍 所在地:滋賀県 近江八幡市
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SHŌGUN の中では直接登場しないものの、「ゴローダ公」のかつての居城として言及される安土城。そのモデルは、中央集権の象徴としてこの城を築いた織田信長です。現在は廃墟となっていますが、野望と裏切りの痕跡が今もそこに残り、トラナガが引き継ぐ分断された時代の背景を物語ります。
🏘️ 網代の村 ― 物語の始まりの地
📍 所在地:静岡県 伊豆半島
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ブラックソーンの劇的な漂着シーンは、架空の村で描かれていますが、そのビジュアルと雰囲気のモデルとなったのが実在する漁村「網代」です。伊豆半島の豊かな山々と広大な海に囲まれた網代は、伝統的な家々と活気ある漁港を有し、物語の冒頭における孤立と変化の始まりを象徴する舞台となっています。撮影自体はカナダのセットで行われましたが、この村の素朴で美しい風景と共同体の雰囲気が、SHŌGUNにおける重要な場面の基盤となりました。
🏯 江戸 ― まだ静かな権力の拠点
📍 所在地:東京
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ドラマの中で、トラナガ公の政治的野望の中心となるのが「江戸」。当時は静かな辺境の地でありながら、やがて日本の中心都市となる場所です。実際に徳川家康が築いた江戸の拠点は、後の幕府の本拠地として繁栄し、日本の歴史を大きく塗り替えることとなります。
🏞️ 関ヶ原古戦場 ― 権力が一変した場所
📍 所在地:岐阜県
📖 関連ガイド:近日公開予定
ドラマ内では明言されていないものの、トラナガとイシドーの最終的な政治対決は、1600年の「関ヶ原の戦い」から明らかな影響を受けています。この決戦は戦乱の時代に終止符を打ち、260年以上にわたる徳川の治世を築くきっかけとなりました。今日では、まさに日本の運命が決したその地を、自らの足で歩くことができます。
🌸 マリコの隠された道 ― 寺院と悲劇の足跡
📍 所縁の地:主に京都と大阪
📖 関連ガイド:近日公開予定
マリコは架空の人物ながら、細川ガラシャをモデルにしており、彼女の物語は以下の歴史的な場所と響き合っています:
- 細川ガラシャの墓(京都): マリコの原型となった実在の女性の墓所。
- 細川邸跡(大阪・玉造): 特に越中井の周辺。ガラシャが命を絶ったとされる場所。
- キリシタン迫害の跡地: マリコの信仰と覚悟の背景を象徴する場所。
これらの場所は、マリコの選択や内面の葛藤をより深く理解する手がかりとなります。
✝️ 横須賀 ― 本物のブラックソーンの足跡
📍 所在地:神奈川県・横須賀市
英国人航海士ジョン・ブラックソーンのモデルとなったのがウィリアム・アダムス(三浦按針)です。彼は日本に漂着した後、現在の横須賀に住み、徳川家康に仕えました。彼が歩んだ地を訪れ、「按針塚」や記念碑を巡ることで、異国の男がいかにして日本の歴史を動かしたのかを体感できます。
🧭 あなた自身のSHŌGUNの旅を計画しよう
ここで紹介したすべての場所が、SHŌGUNの物語を支える「本物の日本」の一部です。
歴史的背景、旅のヒント、写真付きガイドなどを交えて詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
SHŌGUNを観たなら、今度はその舞台を自らの足で歩いてみませんか。
日本が、あなたを待っています。