信長・秀吉・家康の野望が交錯した、歴史と城の舞台を歩く
京都と大阪――このふたつの都市は、日本の歴史と文化の核心をなす場所です。
千年以上にわたり天皇の御所が置かれた京都は、日本の伝統や美意識の源流であると同時に、応仁の乱や本能寺の変など数々の政変の舞台でもありました。
中でも、織田信長が安土を拠点としながら京の都に大きな影響を及ぼしたことは、日本の近世の始まりを象徴する出来事といえるでしょう。
一方の大阪は、戦国の終盤に豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いた大阪城を中心に発展し、江戸時代には「天下の台所」と呼ばれる商業都市として日本中の物流と経済を支えました。庶民文化もここで大きく花開きます。
歴史の厚みと人々の営みが重なり合うこの地域では、寺社仏閣、古道、城郭、町並みのすべてが、日本という国がいかにして形づくられ、変化してきたのかを肌で感じさせてくれます。
