徳川家康を祀る聖地を巡る:日光編

家康 訪問ガイド

日光の歴史を巡る:日光ウォーキングツアー

日光を舞台に、徳川家康の足跡をたどる特別なウォーキングツアーへ出かけませんか?このセルフガイドツアーでは、江戸幕府の創始者である徳川家康ゆかりのスポットを中心に巡りながら、世界遺産にも登録された日光東照宮をはじめとする寺社を訪れます。

旅の始まりは「東武日光駅」。そこから家康公を祀った壮麗な「日光東照宮」など徳川家康と縁深い史跡を巡り、再び「東武日光駅」へと戻ります。四季折々の美しい風景の中、徳川家康の偉業や江戸幕府の栄華に思いを馳せながら、特別なひとときをお楽しみください。

🔹 ツアー概要

東武日光駅をスタートし、日光東照宮ゆかりのスポットを巡る歴史散策ツアー。徳川家康公が眠る荘厳な「奥宮宝塔」や、平和の象徴として知られる「眠り猫」、美しい「五重塔」、徳川家光公を祀る「輪王寺(家光公霊廟)」などを訪問します。歴史を感じる「一の鳥居」をくぐり、壮麗な「表門」や、貴重な文化財が展示される宝物館も見学。さらに「旧奥社唐門・旧奥社鳥居」など、知られざる歴史的遺構も訪れます。東武日光駅から徒歩で巡り、戦国から江戸へ繋がる将軍の足跡を辿ります。

ゴール:東武日光駅 所要時間:3~4時間(徒歩+観光を含む)

🗺 ルート詳細

1️⃣ 東武日光駅(Tobu Nikko Station) – ツアーのスタート地点

🚉 アクセス:
・東京駅ルート:約2時間50分
 東京駅から浅草駅(JRと東京メトロ)   
 浅草駅から東武日光駅(東武鉄道特急)
・羽田空港ルート:約3時間
 羽田空港第1・第2ターミナル→京急蒲田→品川→泉岳寺→浅草駅(京急線→都営浅草線の直通もあり)
 浅草駅から東武日光駅(東武鉄道特急)
🗺 住所:〒321-1406 栃木県日光市松原町4-3
📍 なぜここからスタート?
東武日光駅は、東京方面からの日光観光の玄関口。駅周辺には観光案内所やバス停があり、アクセスが便利です。

🚶 徒歩時間:次の目的地「天海像」までは約10分

2️⃣ 天海像(Statue of Tenkai) – 徳川家に仕えた名僧

🏛 概要
天海(てんかい)は、徳川家康公の側近として仕え、江戸幕府の宗教政策や日光東照宮の発展に大きな影響を与えた名僧です。 彼は、比叡山延暦寺の僧侶でありながら、家康公の死後に日光を「北方の鎮護」として整備し、東照宮の創建に関わりました。

天海像は、彼の功績を称え、日光の地に建立されたものです。天海の死後も、彼の影響力は大きく、彼が唱えた「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」の思想は、徳川家の権威を支える精神的支柱となりました。


🗺 住所:〒321-1401 栃木県日光市上鉢石町
🚶 徒歩時間:東武日光駅から約23分(1.5m)
見学の目安:5分

📍 見どころ

  • 天海(1536-1643)は徳川家康の側近で、東照宮の創建にも関与。
  • 東照宮との関係が深く、天海が祀られた寺院が近隣に点在。
  • 像の周辺は静かで、日光の厳かな雰囲気を感じることができる。

3️⃣宝物殿(Treasure House) – 貴重な文化財を展示

🏛 概要
宝物殿は、日光東照宮に伝わる貴重な文化財や歴史的資料を展示する施設です。 ここでは、徳川家康公にまつわる武具や書状、工芸品などの重要な遺物を見ることができます。現在の宝物殿の建物は、昭和39年(1964年)に建設されました。館内では、日光東照宮の歴史や建築の特徴、社殿に施された装飾などを詳しく学ぶことができ、参拝と併せて訪れることで、より深い理解が得られます。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
🚶 徒歩時間:天海像から約10分(700m)
見学の目安:25分

📍 見どころ

  • 徳川家康公ゆかりの武具や書状、貴重な工芸品を間近で鑑賞。
  • 展示品の一部は定期的に入れ替えられ、訪れるたびに新たな発見がある。

4️⃣ 一の鳥居(Ichi-no-Torii) – 東照宮への正式な入り口

🏛 概要
一の鳥居(いちのとりい)は、日光東照宮の正式な入り口を示す巨大な石造りの鳥居です。 これは、参拝者が神聖な領域へと足を踏み入れる象徴的な門であり、鳥居をくぐることで俗世と神域を隔てる意味を持ちます。

この鳥居は、寛永10年(1633年)に加賀藩主・前田利常によって寄進されました。材質は御影石(みかげいし)でできており、関東最大級の石鳥居として知られています。鳥居の中央には「東照宮」と刻まれた扁額が掲げられ、参拝者を迎えます。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2281−3
🚶 徒歩時間:宝物殿から約2分(100m)
⏳ 見学の目安:5分

📍 見どころ

  • 東照宮の表参道に立つ大鳥居で、神聖な領域の始まりを示す。
  • 石造りで堂々とした佇まいが特徴。
  • ここをくぐることで、東照宮の歴史と厳かな雰囲気を体感できる。

5️⃣ 五重塔(Five-Story Pagoda) – 東照宮の壮麗な塔(チケット購入)

🏛 概要
五重塔は、日光東照宮の入り口近くにそびえる高さ約36メートルの壮麗な塔で、参拝者を迎える象徴的な建造物です。 初代の塔は寛永11年(1634年)に、会津藩主・加藤明成によって寄進されましたが、文政10年(1827年)に火災で焼失し、現在の塔は天保2年(1831年)に再建されたものです。この五重塔は、各層が仏教の「五大(地・水・火・風・空)」を象徴しており、塔の内部には心柱(しんばしら)と呼ばれる耐震構造が採用されています。心柱は地面には固定されておらず、宙に浮いたような構造になっており、日本古来の耐震技術を現代に伝えています。

🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
🚶 徒歩時間:一の鳥居から約1分(10m)
⏳ 見学の目安:10分

📍 見どころ

  • 1818年に再建された高さ36mの五重塔。
  • 各層に十二支が刻まれており、建築技術の高さを感じられる。
  • 塔の内部は特別公開時のみ見学可能。
  • 近くのチケット売り場で、東照宮の入場チケットを購入。

6️⃣ 表門(Omote-mon) – 東照宮の荘厳な正門

🏛 概要
表門(おもてもん)は、日光東照宮の正式な入口にあたる重要な門であり、参拝者が神聖な領域へと足を踏み入れる最初の関門です。 別名「仁王門(におうもん)」とも呼ばれ、左右には力強い金剛力士像(仁王像)が安置され、邪悪なものの侵入を防ぐ役割を果たしています。

現在の表門は、寛永13年(1636年)の大改修時に建てられたもので、歴史的価値が高く、日光東照宮の重要な文化財の一つに数えられています。門をくぐると、目の前に豪華絢爛な「陽明門」がそびえ立ち、参拝者を迎えます。

🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301−2
🚶 徒歩時間:五重塔から約1分(20m)
⏳ 見学の目安:10分

📍 見どころ

  • 東照宮の入口となる門で、見事な彫刻と装飾が特徴。
  • 門をくぐると東照宮の壮麗な建築群が目に入る。

7️⃣ 三猿(Three Wise Monkeys) – 「見ざる・聞かざる・言わざる」の教え

🏛 概要
三猿の彫刻は、日光東照宮の神厩舎(しんきゅうしゃ)に刻まれた、世界的に有名な「見ざる・聞かざる・言わざる」の教えを表した作品です。 神厩舎は、神馬(しんめ)をつなぐための厩(うまや)であり、東照宮における重要な建造物の一つです。三猿の彫刻は、江戸時代の名工・左甚五郎の作と伝えられ、人生の成長や道徳観を教える8面の連続彫刻の一部を成しています。「見ざる・聞かざる・言わざる」は、幼少期に悪いものを見たり聞いたり話したりしないことで、正しい心を育むべきだという教えを示しています。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301−2
🚶 徒歩時間:表門から約2分(100m)
⏳ 見学の目安:10分

📍 見どころ

  • 人生の教訓を示す有名な三猿の彫刻。
  • 子猿が成長する様子が順番に描かれている。
  • 東照宮を象徴する見どころのひとつ。

🚶 徒歩時間:五重塔から約3分(150m)
⏳ 見学の目安:10分

📍 見どころ

  • 東照宮の入口となる門で、見事な彫刻と装飾が特徴。
  • 門をくぐると東照宮の壮麗な建築群が目に入る。

8️⃣ 陽明門(Yomei-mon) – 豪華絢爛な東照宮の象徴

🏛 概要
陽明門は、日光東照宮の正門であり、その壮麗な装飾と建築美から「日暮門(ひぐらしのもん)」とも称される、日本屈指の名門です。 これは、「あまりにも美しく、見ていて飽きることがなく、気づけば一日が暮れてしまう」ことに由来しています。現在の陽明門は、寛永13年(1636年)に3代将軍・徳川家光公の命により造営されました。門には500以上の精巧な彫刻が施されており、龍、麒麟、唐獅子、鳳凰などの霊獣が神聖な空間を守護しています。2013年からの大規模な修復を経て、2017年にその壮麗な姿が蘇りました。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301 日光東照宮内
🚶 徒歩時間:三猿から約2分(100m)
⏳ 見学の目安:20分

📍 見どころ

  • 東照宮の中でも最も有名な門で、約500体の精緻な彫刻が施されている。
  • 「日暮門」とも呼ばれ、眺めていると時間を忘れるほど美しい。
  • 黄金色に輝く装飾が印象的で、日光東照宮の象徴的存在。

9️⃣ 眠り猫(Nemuri-neko) – 平和の象徴とされる小さな彫刻

🏛 概要
眠り猫は、日光東照宮の奥宮へと続く門の上部に彫られた、小さなながらも非常に有名な彫刻です。 この彫刻は、江戸時代の名工・左甚五郎作と伝えられています。猫が目を閉じて眠る姿は「平和の象徴」とされ、家康公が祀られるこの地が安寧であることを示しているともいわれます。また、眠り猫の裏側には二羽の雀(すずめ)の彫刻があり、「猫が眠るほど安心して暮らせる平和な世界」を表現していると考えられています。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
🚶 徒歩時間:陽明門から約2分(100m)
⏳ 見学の目安:5分

📍 見どころ

  • 小さな猫が目を閉じて眠る愛らしい彫刻。
  • その先にある「雀の彫刻」と対比され、平和を象徴。
  • 江戸時代の名工・左甚五郎の作とされる。
    🚶 徒歩時間:陽明門から約1分(50m)
    ⏳ 見学の目安:3分

1️⃣0️⃣ 奥宮宝塔(Okumiya Hōtō) – 徳川家康の御霊が祀られている場所

🏛 概要
奥宮宝塔は、徳川家康公の御霊が眠る最も神聖な場所であり、日光東照宮の境内でも特に重要なエリアです。家康公の遺言により、没後まず久能山(静岡県)に埋葬されましたが、一年後の元和3年(1617年)に現在の地である日光に改葬されました。奥宮へ続く道には「眠り猫」の彫刻があり、その先には207段の石段が続きます。石段を登り切ると、厳かな雰囲気に包まれた奥宮の入口「鋳抜門(いぬきもん)」が現れ、その先に家康公の墓所である「宝塔」が鎮座しています。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
🚶 徒歩時間:眠り猫から約10分(500m)
⏳ 見学の目安:15分

📍 見どころ

  • 徳川家康の墓所であり、東照宮の最も神聖なエリア。
  • 207段の石段を登った先にあり、厳かな雰囲気に包まれている。
  • 家康公がここに眠ることで、日本全国の東照宮の中心となっている。

1️⃣1️⃣ 日光東照宮 本殿・拝殿(Nikkō Tōshōgū Shrine – Honden & Haiden)

🏛 概要
日光東照宮の本殿と拝殿は、徳川家康公を祀る神聖な中心部であり、日本を代表する建築様式の一つ「権現造(ごんげんづくり)」が採用されています。現在の社殿は寛永13年(1636年)に3代将軍・徳川家光公の命により大規模に改修され、華麗な装飾と精巧な彫刻が施されました。本殿は家康公の神霊が鎮座する最も神聖な空間であり、拝殿は参拝者が祈りを捧げる場所として重要な役割を果たしています。これらは石の間と呼ばれる空間で連結され、建築的にも独自の美しさを持っています。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301
🚶 徒歩時間:奥宮宝塔から約10分(500m)
⏳ 見学の目安:30分

📍 見どころ

  • 日本全国にある東照宮の総本社。
  • 豪華な社殿や精緻な装飾が特徴。
  • 江戸時代の建築技術の粋を集めた重要文化財。
  • 毎年春と秋に行われる「千人武者行列」は必見。

1️⃣2️⃣ 輪王寺薬師堂(Rinnoji Yakushido) – 薬師如来を祀るお堂

🏛 概要
輪王寺薬師堂は、病気平癒や健康長寿を祈願するために建立されたお堂で、本尊として薬師如来が祀られています。日光東照宮の境内に位置し、江戸時代から続く祈りの場として、長年にわたり信仰を集めています。
堂内には、「鳴き龍(なくりゅう)」と呼ばれる特殊な音響現象を体験できる天井絵があり、手を叩くと反響音がまるで龍の鳴き声のように聞こえることで有名です。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2301 日光東照宮 内
🚶 徒歩時間:日光東照宮から約8分(500m)
⏳ 見学の目安:15分

📍 見どころ

  • 重要文化財に指定された歴史ある仏堂。
  • 美しい天井画「鳴龍」が有名で、手を叩くと龍の鳴き声のように響く。
  • 薬師如来が安置され、健康祈願の場として信仰されている。

1️⃣3️⃣ 輪王寺大猷院(Rinnoji Taiyuin) – 三代将軍・徳川家光の霊廟 – 三代将軍・徳川家光の霊廟

🏛 概要
輪王寺大猷院は、江戸幕府第3代将軍・徳川家光公の霊廟であり、日光山内にある荘厳な寺院のひとつです。家光公は、祖父・徳川家康公が祀られる日光東照宮を「恐れ多い」として、東照宮よりも控えめな霊廟を建てるように指示しました。
承応元年(1652年)に建立され、金色の装飾が施された華麗な建築様式が特徴です。奥院には家光公の墓所があり、歴代将軍の中でも特に格式の高い霊廟とされています。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2300
🚶 徒歩時間:東照宮から約10分(600m)
⏳ 見学の目安:30分

📍 見どころ

  • 徳川家光を祀る霊廟で、東照宮と同じく豪華な造り。
  • 黒と金を基調とした落ち着いた雰囲気。
  • 東照宮の荘厳さとは異なり、静けさの中に格式の高さを感じる。

1️⃣4️⃣ 旧奥社唐門・旧奥社鳥居(Kyūokusha Karamon & Kyūokusha Torii) – 東照宮の奥地に眠る歴史的遺構

🏛 概要
旧奥社唐門と旧奥社鳥居は、徳川家康公を祀る東照宮の奥社に属していた歴史的な建造物です。
元和7年(1622年)に木造で建立された後、慶安年間(1648~1652年)に石造へと改められました。しかし、その後の改修で唐門と鳥居は銅製のものに置き換えられ、旧奥社の西側の山中に埋もれてしまいました。昭和42年(1967年)に発掘され、現在の場所に復元・再建されています。
長年土の中に眠っていたこの遺構は、往時の姿を静かに伝えています。


🗺 住所:〒321-1431 栃木県日光市山内2300
🚶 徒歩時間:大猷院から約4分(350m)
⏳ 見学の目安:10分

📍 見どころ

  • 唐門の設計には、江戸時代の宮大工として名高い大棟梁・平内応勝(1632-1683年)が関与。
  • 鳥居と唐門は石造で、重厚感のある歴史的な雰囲気を味わえる。
  • 日光東照宮の華やかさとは異なり、静かな空間で歴史を感じることができる。

🔹 ゴール:東武日光駅

🚶 徒歩時間:旧奥社唐門・旧奥社鳥居から約30分(2.3km)

📍 なぜここで終わる?

  • ツアーの出発地点に戻ることで、旅の余韻を感じる。
  • 駅周辺にはお土産店やカフェがあり、最後に休憩できる。

📍 歴史の旅へ一歩踏み出し、日光の魅力を存分に楽しみましょう! 🇯🇵✨

ルートマップ

紹介した場所

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