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比叡山延暦寺ガイド|東塔・西塔・横川の歩き方・拝観料・アクセス

滋賀県大津市 / 天台宗総本山 / ユネスコ世界文化遺産

比叡山延暦寺ガイド|東塔・西塔・横川の歩き方・拝観料・アクセス

比叡山延暦寺は、山上の東塔・西塔・横川という三つの寺域に、約100の堂宇が点在する寺院です。

拝観料大人1,000円(3エリア共通)
巡拝時間東塔 9:00〜16:00
世界遺産ユネスコ世界文化遺産(1994年登録)
所要時間3エリア全部で3.5〜5時間(筆者実測・徒歩)

比叡山延暦寺は、山上の東塔・西塔・横川という三つの寺域に、約100の堂宇が点在する寺院です。歩き始めると、各エリアの間の距離や静けさの変化、標高の高さや冷気を感じます。788年に最澄が草庵を結び、法然・親鸞・道元・日蓮といった宗祖を輩出した「日本仏教の母山」では、今も修行が続いています。

比叡山延暦寺とは

天台宗の総本山・比叡山延暦寺は、延暦7年(788)に伝教大師最澄が比叡山に草庵(一乗止観院)を結んだことを起源とします。標高848mの比叡山全域を境内とし、1994年にはユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」の一部として登録されました。東塔・西塔・横川の三つのエリアに分かれ、合計約100の堂宇が山中に点在します。全盛期には「叡山三千坊」と称されるほどの規模を誇りましたが、元亀2年(1571)の織田信長による焼き討ちで壊滅。これほどの規模の伽藍が焼き討ちの対象になったことは、当時の比叡山が大きな政治的・宗教的影響力を持っていたことをうかがわせます。その後、豊臣秀吉・徳川家康・家光らの支援を受けて復興し、現在に至ります。

東塔・西塔・横川は、地図の上では「ひとつの延暦寺」として見えるが、実際に歩くと別々の寺域のように感じられる。エリアを移動するたびに人が減り、空気が変わり、山の奥行きが増していく。比叡山延暦寺は、建物を見るだけの場所ではなく、歩くことで「日本仏教の母山」と呼ばれる理由を体感する場所だった。名所を巡る旅というより、距離と静けさに圧倒される一日だった。

── 訪問者ノート(2025年12月、雪の比叡山)

信長の焼き討ちと比叡山延暦寺

元亀2年(1571)9月、織田信長は比叡山延暦寺に対して大規模な焼き討ちを行い、東塔・西塔・横川のほぼすべての堂宇と、山麓の坂本まで灰燼に帰しました。当時の延暦寺は単なる宗教施設ではなく、広大な荘園・武装した僧兵・畿内の政治に深く介入する権力機構でもありました。信長に敵対する浅井・朝倉氏を匿ったことが直接のきっかけとされ、背景には比叡山の政治的影響力を抑えたい意図があったと説明されることが多くあります。

山上の広い範囲に及ぶ伽藍が、この焼き討ちで失われました。現在残る建物の多くは、その後の豊臣・徳川による復興期(17世紀)のものです。

3エリアの見どころ

東塔エリア

延暦寺発祥の地・国宝の根本中堂を核とする7スポット

最澄が788年に草庵を結んだ延暦寺の起源地。国宝の根本中堂(大改修中・参拝可)を中心に、文殊楼・大講堂・大黒堂・戒壇院・阿弥陀堂・法華総持院東塔が集まります。ケーブル延暦寺駅から徒歩10分でアクセスでき、延暦寺バスセンターも近いため、他エリアへの起点になります。朱塗りの堂宇が多く、三エリアの中で最も華やかな印象ですが、大講堂の宗祖像を前にすると、比叡山が「日本仏教の母山」と呼ばれる理由が腑に落ちます。

  • 根本中堂(国宝・大改修中)・文殊楼(重文)
  • 大講堂(重文)・戒壇院(重文)・阿弥陀堂
  • 日本の大黒天信仰発祥の地・大黒堂
  • 所要時間目安:1時間30分〜2時間
東塔エリア 詳細ガイドへ →

西塔エリア

延暦寺最古の建物(1347年)・釈迦堂と「にない堂」の静かな修行域

東塔から西へ約1kmの修行色の濃いエリア。延暦寺に現存する最古の建物・釈迦堂(転法輪堂・1347年)、渡り廊下でつながる双堂「にない堂」(常行堂・法華堂)、最澄の御廟を祀る浄土院が点在します。東塔より人が少なく、杉木立に囲まれた静かなエリアです。雪の中で無人の釈迦堂に立つと、修行の場に一時的に入らせてもらっているように感じます。

  • 釈迦堂=延暦寺最古の建物(1347年・重文)
  • にない堂(常行堂・法華堂、重文)
  • 最澄御廟・浄土院(重文)・箕淵弁財天
  • 所要時間目安:1時間〜1時間30分
西塔エリア 詳細ガイドへ →

横川エリア

山の奥の深い静寂──おみくじ発祥の地と日本浄土教の源流

東塔から北へ約4kmの、人が少なく静かなエリアです。遣唐使船をモデルにした朱塗りの横川中堂、おみくじ発祥の地・元三大師堂(四季講堂・重文)、源信が『往生要集』を著した恵心堂が、深い杉木立の中に点在します。

  • 横川中堂(1971年再興・聖観音立像は重文)
  • 元三大師堂=おみくじ発祥の地(重文)
  • 恵心堂=源信ゆかりの念仏三昧道場
  • 所要時間目安:40〜60分
横川エリア 詳細ガイドへ →
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訪問前に知っておくべきこと

東塔・西塔・横川の間は離れているため、移動時間を見込み、歩きやすい靴を用意してください。ケーブルカーで山上に着いたら、全体マップで各エリアの位置と移動経路を確認してください。地図の距離だけでは、山道を歩く負担は分かりません。

冬季(12〜2月)はシャトルバスが運休する場合があります。東塔から西塔・横川へ歩いて移動する場合は山道を通り、東塔から横川までは徒歩100分以上かかります。スニーカーやヒールでの訪問は、雪・濡れ・滑りで体力を大きく消耗します。防水対応のトレッキングシューズをおすすめします。御朱印を受け取りたい場合は、来た道を戻らずに済むよう、受け取り場所を事前に確認してください。

拝観料・巡拝時間

拝観料(3エリア共通)大人 1,000円 / 中高生 600円 / 小学生 300円
国宝殿(宝物館)は別途:大人 500円・中高生 300円・小学生 100円
巡拝時間東塔:9:00〜16:00(受付15:45まで)
西塔・横川:9:00〜16:00(冬季12〜2月は9:30〜16:00)
※降雪等により閉堂時間が早まる場合あり
オンライン購入延暦寺巡拝券WEBチケット(令和5年10月〜)が利用可能。現地のチケット購入列に並ばずに済みます。
団体法話大講堂内受付にて当日申込(9:00〜15:30受付)。事前予約不可・到着順

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延暦寺のチケットは、窓口のほか、オンラインでも買えます。アソビュー!・KKdayは、購入するとポイントが付き、次の予約で使えます。現地で現金で払うより、そのポイント分だけお得です。

アソビュー!

延暦寺 諸堂巡拝料(東塔・西塔・横川共通券)

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料金・販売状況は変わることがあります。購入前にリンク先で、利用日・料金・引換方法・キャンセル条件をご確認ください。ポイントの付与率や条件は、各サイトの案内に従います。

アクセス

滋賀側(坂本ルート)JR湖西線「比叡山坂本駅」→バス約7分でケーブル坂本駅→坂本ケーブル約11分→ケーブル延暦寺駅→徒歩約10分で東塔
※または京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」→バス約4分でケーブル坂本駅
京都側(八瀬ルート)叡山電鉄「八瀬比叡山口駅」→叡山ケーブル→叡山ロープウェイ→比叡山頂
※ロープウェイは運休期間あり。要事前確認
車の場合奥比叡ドライブウェイを利用。東塔・西塔・横川それぞれに駐車場あり
エリア間移動シャトルバス:東塔↔西塔 約10分、東塔↔横川 約15分
※冬季運休の場合あり。要事前確認
公式サイトhttps://www.hieizan.or.jp/(最新の時間・料金を必ず確認)

所要時間の目安

東塔のみ約1〜2時間
東塔 + 西塔約3時間
3エリア全部(東塔・西塔・横川)約3.5〜5時間(筆者の実測。シャトルバスを使わず徒歩で移動した場合・移動時間含む)
冬季の注意シャトルバス運休時に徒歩で移動する場合、東塔→横川は山道で100分以上かかります。防水・防寒の靴が必須。帰りの交通手段も事前に確認してください

季節の見どころ

春4月下旬〜GW頃:桜。西塔エリアでは特にGW前後が見頃。釈迦堂の重厚な外観に春の彩りが重なります。

初夏4月末〜6月:青もみじが山全体を包む季節。根本中堂周辺の緑が特に鮮やかです。

秋10月下旬〜11月:約2,000本のモミジによる紅葉が山全体を染める最盛期。阿弥陀堂の朱塗りと紅葉のコントラストが特に印象的です。

冬12月〜2月:麓では晴れていても、山上では雪が降っていることがあります。石灯籠に雪が積もり、各堂の屋根が白くなる光景を見られる季節です。ただし防寒・防水の準備と、シャトルバス運休の事前確認が必須です。

延暦寺の前後に泊まるなら

PRこの節には、宿泊予約サイト「アゴダ」の広告リンク(アフィリエイト)を含みます。リンク経由で予約されると、当サイトに紹介料が入ります。掲載する宿は、立地と移動のしやすさで選んでいます。

延暦寺は、東塔だけなら1〜2時間、3エリア全部を回ると3.5〜5時間かかります。巡拝時間は9:00〜16:00です。宿は、前後の予定に合わせて選ぶのが現実的です。目的別に三つ挙げました。料金は日程や部屋の条件で大きく変わるため、比較はしていません。

01

現地に近い

坂本エリア

山麓から坂本ケーブルで延暦寺へ

坂本ケーブルで山上へ向かう人向けです。ケーブル坂本駅からケーブル延暦寺駅まで約11分、そこから東塔まで徒歩約10分です。

山麓の坂本・雄琴温泉周辺の宿が対象で、山上の宿は含まれない場合があります。

アゴダで坂本エリアの宿を探す
02

移動に便利

大津駅エリア

JR大津駅周辺。琵琶湖のほとりの宿もあります

翌日、京都や滋賀の他の史跡へ動く人向けです。大津駅は京都方面にも、滋賀の北にも向かいやすい位置にあります。

びわ湖のほとりのホテルも、このエリアに含まれます。

アゴダで大津駅周辺の宿を探す
03

上質に泊まる

京都駅エリア

京都駅(下京)周辺

京都には、選べる上質なホテルが多くあります。京都駅周辺には東海道新幹線も停まります。延暦寺へは、京都側の八瀬ルート(叡山電車・ケーブル・ロープウェイ)でも向かえます。

八瀬ルートのロープウェイには、季節運休があります。事前に運行日を確認しておくと安心です。

アゴダで京都駅周辺の宿を探す

リンク先では日付と人数が初期値になっています。予約前に、宿泊日・料金・キャンセル条件を画面で確認してください。

比叡山延暦寺 FAQ

東塔・西塔・横川の3エリア共通券で大人1,000円、中高生600円、小学生300円です。国宝殿(宝物館)は別途料金(大人500円・中高生300円・小学生100円)が必要です。
東塔エリアは通年9:00〜16:00(受付15:45まで)です。西塔・横川エリアは冬季(12月〜2月)のみ9:30〜16:00となります。降雪等により閉堂時間が早まる場合があるため、事前に公式サイトで確認してください。
滋賀県側(坂本ルート):JR湖西線「比叡山坂本駅」→バスでケーブル坂本駅→坂本ケーブルで約11分→徒歩10分で東塔。京都側(八瀬ルート):叡山電鉄「八瀬比叡山口駅」→叡山ケーブル・ロープウェイで山頂へ。車の場合は奥比叡ドライブウェイを利用できます。
東塔のみなら約1〜2時間、東塔+西塔で約3時間、3エリア全部(東塔・西塔・横川)を回ると約3.5〜5時間です(筆者の実測。シャトルバスを使わず徒歩で移動した場合)。エリア間の移動にはシャトルバスを利用できますが、冬季は運休の可能性があります。
エリア間はシャトルバスが便利です。東塔↔西塔は約10分、東塔↔横川は約15分です。冬季はバスが運休することがあるため、事前確認が必要です。徒歩での移動は東塔→横川で100分以上かかる山道になります。帰りの交通手段も出発前に必ず確認してください。
2016年から始まった大改修は約15年計画のため、2031年頃まで続く見込みです。改修中も参拝は可能で、修学ステージから屋根の修理を間近に見られます。
春(4月下旬〜GW):桜・西塔エリアで特にGW前後が見頃。初夏(4月末〜6月):青もみじが山全体を包む。秋(10月下旬〜11月):約2,000本のモミジによる紅葉が山全体を染める。冬(12〜2月):麓は晴れでも山上は雪という日があり、雪景色を見られる季節。ただし冬は防寒対策と足元への注意が必要です。

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