唐津城

唐津城(舞鶴城)

⭐おすすめ度
 歴史的価値:☆☆☆
 視覚的魅力:☆☆☆
 体験的価値:☆☆☆

唐津城は佐賀県唐津市、満島山の裾野に建つ平山城で、初代藩主・寺沢広高が慶長7年(1602)から13年(1608)にかけ築城。海と川に囲まれた“海城”で、北には唐津湾、南には松浦川が流れ、“舞鶴城”とも称され、その白壁の天守は鶴の頭を想起させます。

築造年1602–1608年(慶長7–13年)
築造者寺沢志摩守広高(豊臣・徳川幕府重臣)
構造・特徴平山城、海面からそびえる石垣、連郭式、擬似復元天守(1966年)
改修・復元歴1966年 天守再建、櫓・門・石垣・堀整備
現存状況良好。模擬天守は博物館として利用可能
消滅・損壊旧天守は存在せず、再建は想像図ベース
文化財指定石垣・堀・公園:国指定史跡「平戸和蘭商館跡」では無いが、石垣・濠等は保全対象
備考天守最上階は展望台。唐津湾・虹の松原を一望可。斜行エレベーターも設置

🗺 住所:佐賀県唐津市東城内8‑1
🚶 アクセス
JR唐津駅から徒歩約20分または車で約7分。城麓に190台分の駐車場あり(1時間100円〜)

⏳ 見学の目安
短時間での見どころ:約30分(天守と公園散策)
じっくり観光するなら:約1〜1.5時間(展示閲覧+石垣巡り+花観賞)

📍 見どころ

  • 模擬天守閣:1966年再建。1〜4階で唐津藩や唐津焼の資料展示。5階は360度展望台。
  • 石垣と海城景観:海に突き出す石垣は珍しく、特に虹の松原との対比が美しい“水城”演出。
  • 舞鶴公園:本丸跡が公園化。春は桜(約220本)と藤棚が彩る花名所。ライトアップも魅力。
  • 城内橋:松浦川に架かる歩道橋。情緒ある石造・木造のアーチでフォトスポットに最適。

📌 トリビア

  • 鶴の舞う城:虹ノ松原が城の両翼に見立てられ、その姿が舞う鶴のように見えることから“舞鶴城”の別名が付いた。
  • 天守は想像復元:1627年の記録に石台はあったが天守は未承認。現在の天守は慶長期の様式による想像図を基にした復元。
  • 補強大工集団:築城に際し、薩摩・肥後の諸大名や穴太衆石工が協力し高度な石垣技術を投入。
  • エレベーター完備:急な坂・222段の石段を避けられる片道100円の斜行エレベーターを設置。

唐津城は、歴史、景観、花と文化が揃った充実の観光名所。日本100名城ファンから花見スポット愛好者まで、多様な旅好きにおすすめです。

近松寺

comment