徳川家康 ゆかりの地 上野・お茶の水・後楽園編

家康 訪問ガイド

上野近辺

上野東照宮

上野東照宮は、東京都台東区の上野恩賜公園内に位置する神社で、徳川家康公を主祭神として祀っています。​1627年に創建され、1651年に三代将軍・徳川家光公によって現在の社殿が再建されました。​この社殿は「金色殿」とも呼ばれ、その豪華絢爛な装飾は江戸初期の建築美を今に伝えています。​また、徳川吉宗公と徳川慶喜公も合祀されており、歴史的・文化的価値が高い神社として知られています。 ​

🗺 住所: 東京都台東区上野公園9-88

🚶 アクセス

最寄り駅:​

  • JR「上野駅」公園口から徒歩10分​
  • 京成電鉄「京成上野駅」から徒歩12分​
  • 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」から徒歩10分​

⏳ 見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 金色殿(社殿):​金箔が施された豪華な社殿で、江戸初期の建築様式を今に伝える貴重な建造物です。 ​
  • 唐門:​精巧な彫刻が施された門で、国の重要文化財に指定されています。 ​
  • 銅灯籠:​境内には全国の大名から奉納された約50基の銅灯籠が立ち並び、その歴史的価値は高いです。 ​
  • ぼたん苑:​春と冬に美しい牡丹の花が咲き誇り、多くの参拝者を魅了します。 ​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​上野東照宮は、江戸時代の大火や上野戦争、関東大震災、そして第二次世界大戦の東京大空襲など、多くの災害や戦禍を免れ、創建当時の姿を保ち続けています。 ​
  • 地元の人しか知らない秘密:​境内には「栄誉権現社」と呼ばれる小さな社があり、受験や就職などの勝負運向上を願う人々に親しまれています。 ​
  • 著名人との関係:​徳川将軍家の菩提寺である寛永寺の境内に位置し、歴代将軍との深い関わりがあります。 ​

上野東照宮は、歴史的建造物や美しい自然が融合した場所で、日本の歴史と文化を深く感じることができます。​訪れることで、江戸時代から続く伝統と現代の融合を体感できるでしょう。

寛永寺

寛永寺(かんえいじ)は、東京都台東区上野桜木に位置する天台宗の関東総本山で、その正式名称を東叡山寛永寺円頓院といいます。 ​江戸時代初期、徳川家康、秀忠、家光の三代将軍に深く帰依された天台宗の僧・天海大僧正が、江戸城の鬼門(北東)を護るため、1625年(寛永2年)に創建しました。​その山号「東叡山」は、京都の比叡山延暦寺にならい、「東の比叡山」を意味しています。 ​創建当初から徳川将軍家の菩提寺としての役割を担い、15代将軍のうち6名がこの地に眠っています。​また、天海大僧正は庶民も参拝できる寺院を目指し、境内に桜を植樹するなど、観光地としての魅力づくりにも尽力しました。 ​そのため、現在でも桜の名所として多くの人々に親しまれています。

🗺 住所: 東京都台東区上野桜木1-14-11

🚶 アクセス

最寄り駅:JR山手線・京浜東北線「鶯谷駅」北口から徒歩5分(約0.4km)​

⏳ 見学の目安

短時間での見どころ:約10分​
じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 根本中堂:​寛永寺の本堂で、天台宗の総本山である比叡山延暦寺の根本中堂を模して建てられました。​荘厳な佇まいが特徴です。​
  • 清水観音堂:​京都の清水寺を模して建立された観音堂で、舞台からの眺めが魅力です。​春には桜が美しく咲き誇ります。​
  • 徳川家霊廟:​徳川将軍家の墓所で、歴代将軍の墓碑が並び、その歴史的価値は高いです。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が境内を彩り、多くの参拝者や観光客が訪れます。​特に上野公園内に位置するため、四季折々の自然を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​寛永寺は、江戸時代において比叡山延暦寺に次ぐ格式を持ち、江戸の北の守護としての役割を果たしていました。​
  • 地元の人しか知らない秘密:​境内には「時の鐘」と呼ばれる鐘楼があり、江戸時代には時報として使用されていました。​現在でもその名残を感じることができます。​
  • 著名人との関係:​明治維新後、寛永寺の敷地の一部が上野公園として整備され、現在の東京国立博物館や東京藝術大学などの文化施設が立ち並ぶエリアとなりました。​これらの施設は、日本の文化・芸術の発展に寄与しています。​

寛永寺は、歴史的建造物や美しい自然が融合した場所で、日本の歴史と文化を深く感じることができます。​訪れることで、江戸時代から続く伝統と現代の融合を体感できるでしょう。

湯島天満宮

湯島天満宮(湯島天神)は、雄略天皇2年(458年)に創建されたと伝えられ、当初は天之手力雄命を祀っていました。 ​南北朝時代の正平10年(1355年)には、学問の神として知られる菅原道真公を合祀し、学問成就を願う多くの人々から信仰を集めるようになりました。 ​江戸時代に入り、徳川家康公が江戸城に入城した際、湯島天満宮に神領五石を寄進し、以降、徳川将軍家からの庇護を受けて発展しました。 ​境内には銅製の鳥居や、迷子探しの奇縁氷人石などの見どころがあり、学問の神様として現在も多くの参拝者が訪れています。

🗺 住所: 東京都文京区湯島3-30-1

🚶 アクセス

最寄り駅:東京メトロ千代田線「湯島駅」3番出口から徒歩2分(約0.2km)​

⏳ 見学の目安

短時間での見どころ:約30分​
じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 社殿:​1995年に総檜造りで再建された社殿は、伝統的な神社建築の美しさを堪能できます。 ​
  • 銅製の鳥居:​東京都指定文化財である銅製の鳥居は、歴史的価値が高く、訪れる人々の目を引きます。
  • 奇縁氷人石:​迷子探しの石として知られ、文京区の指定文化財にもなっています。 ​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には梅の花が咲き誇り、「梅まつり」が開催されます。​また、秋には「菊まつり」も行われ、四季折々の風情を楽しむことができます。 ​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​江戸時代、湯島天満宮は庶民の文化の発信地としても栄え、富くじ(宝くじ)が発売されるなど、多くの人々で賑わっていました。 ​
  • 地元の人しか知らない秘密:​境内にある「男坂」「女坂」「夫婦坂」の3つの坂道は、それぞれ異なる趣があり、散策する際の隠れた楽しみとなっています。
  • 著名人との関係:​明治時代の文豪・泉鏡花の小説『婦系図』の舞台としても知られ、その作品の中で湯島天満宮が登場します。

湯島天満宮は、学問の神様としての信仰だけでなく、歴史や文化、自然の美しさを感じることができるスポットです。​訪れることで、日本の伝統や四季の移ろいを身近に感じることができるでしょう。

神田神社

神田明神は、天平2年(730年)に出雲氏族の真神田臣(まかんだおみ)によって創建されました。 徳川家康公は関ヶ原の戦いに際し、神田明神で戦勝祈願を行い、勝利を収めました。 その後、江戸城の表鬼門を守護する位置に神田明神を遷座し、江戸総鎮守として崇敬されました。 社殿は関東大震災後、鉄骨鉄筋コンクリート造で再建され、戦災を免れた歴史を持ちます。

🗺 住所: 東京都千代田区外神田2-16-2

🚶 アクセス

最寄り駅:​

  • JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」聖橋口から徒歩5分​
  • 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」から徒歩5分​v
  • JR山手線・京浜東北線「秋葉原駅」電気街口から徒歩7分​
  • 東京メトロ銀座線「末広町駅」から徒歩5分​

⏳ 見学の目安

  • 短時間での見どころ:約20分​
  • じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 社殿:​現在の社殿は、関東大震災後の1934年に再建された鉄骨鉄筋コンクリート造りで、戦災を免れた貴重な建築物です。
  • 隋神門:​1995年に再建された朱塗りの二層門で、神田明神の象徴的な存在です。 ​
  • 神田祭:​江戸三大祭の一つで、2年に一度(奇数年)5月中旬に開催される盛大な祭りです。 ​
  • 文化交流館「EDOCCO」:​2018年にオープンした施設で、伝統文化の体験やイベントが行われています。 ​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​平将門を祀る神社としても知られ、その御霊を慰めるために相殿神として奉祀されました。 ​
  • 地元の人しか知らない秘密:​境内には、アニメ『ラブライブ!』のキャラクターである東條希が巫女として働くシーンが描かれた絵馬が奉納されており、ファンの間で聖地として親しまれています。 ​
  • 著名人との関係:​江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎や歌川広重が神田明神を題材にした作品を残しており、その歴史的価値が伺えます。

神田神社は、歴史と現代文化が融合した魅力的なスポットで、訪れることで日本の伝統と新しい文化の息吹を感じることができます。

後楽園

傳通院

傳通院(でんづういん)は、東京都文京区小石川にある浄土宗の名刹で、室町時代の応永22年(1415年)に了誉上人によって創建されました。当初は「無量山寿経寺」と称されていましたが、徳川家康の生母・於大の方(伝通院殿)の菩提寺となったことで「傳通院」と呼ばれるようになりました。家康の孫・千姫をはじめとする徳川家ゆかりの女性たちの墓所があることでも知られています。
江戸時代には徳川家の庇護を受け、格式の高い寺院として栄えました。現在もその風格を残し、歴史好きや寺社巡りを楽しむ人々にとって魅力的な観光スポットとなっています。

🗺 住所東京都文京区小石川3-14-6

🚶 アクセス

最寄り駅:東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」から徒歩約10分(約0.8km)​

⏳ 見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 本堂:​伝統的な浄土宗の建築様式を持つ本堂は、静寂な雰囲気の中で心を落ち着けることができます。​
  • 於大の方の墓所:​徳川家康の生母である於大の方の墓所は、歴史ファンにとって必見のスポットです。​
  • 春日局の墓所:​徳川家光の乳母として知られる春日局の墓所もあり、江戸時代の女性たちの歴史に触れることができます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には境内の桜が美しく咲き誇り、花見スポットとしても人気があります。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​傳通院は、江戸時代に庶民の信仰を集め、多くの人々が参拝に訪れた歴史があります。​
  • 地元の人しか知らない秘密:​境内には、江戸時代の庶民文化を伝える石碑や資料が点在しており、歴史散策が楽しめます。​
  • 著名人との関係:​傳通院は、徳川家康の生母である於大の方の菩提寺であり、徳川家との深い関わりがあります。

月参堂 小石川善光寺

徳川家康公の母、於大の方が生涯を通じて手元に置き、深く信仰した念持仏を本尊として安置する月参堂 善光寺。​その歴史は慶長七年(1602年)に始まり、信州善光寺の分身である一光三尊阿弥陀如来像を祀るこの寺院は、訪れる者に静寂と敬虔な空間を提供しています。

🗺 住所: 東京都文京区小石川3丁目17-8

🚶 アクセス

最寄り駅:都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅から徒歩7分(約0.5km)​

⏳ 見学の目安

  • 短時間での見どころ:約10分​
  • じっくり観光するなら:約20分​

📍 見どころ

  • 本尊 傳通院殿念持仏:​於大の方が生涯を通じて拝み続けた阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊像が安置されています。
  • 山門と境内の風情:​歴史を感じさせる山門や境内の佇まいは、訪れる人々に静寂と安らぎを提供します。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には境内の桜が美しく咲き誇り、秋には紅葉が彩りを添えます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​元々は傳通院の塔頭寺院として縁受院と称していましたが、明治期に「月参堂 縁受院 善光寺」と改称されました。 ​
  • 地元の人しか知らない秘密:​寺前の道は「善光寺坂」と呼ばれ、地元の人々に親しまれています。 ​
  • 著名人との関係:​徳川家康公の母、於大の方の念持仏を本尊としていることから、徳川家との深い縁があります。 ​

月参堂 善光寺は、歴史的背景と文化的価値を持つ寺院として、訪れる価値のあるスポットです。

徳川家康 ゆかりの地 東京マップ

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