江戸から東京へ──家康とともに歩く、都市と時代の記憶
現在の首都・東京は、もとは「江戸」と呼ばれた小さな漁村から始まりました。
その運命を大きく変えたのが、徳川家康です。関ヶ原の戦いに勝利した家康は江戸を拠点とし、ここに幕府を開いておよそ260年にわたる平和な時代、江戸時代を築き上げました。
江戸はやがて世界有数の大都市へと発展し、明治維新によって「東京」と改称され、天皇が京都から遷御したことで近代国家・日本の中心地となります。
この地には、徳川将軍たちが暮らした**江戸城跡(現・皇居)**をはじめ、上野や浅草といった江戸文化の面影を残す街並み、また明治期以降の建築や博物館など、武家の都と近代都市の記憶が交差する歴史スポットが点在しています。
東京は単なる近代的な都市ではなく、「武士の時代」と「近代日本」が重なり合った歴史都市でもあるのです。