安土城

信長の夢が築いた幻の名城

かつて天下統一を目前にした織田信長が、権威と革新の象徴として築いた城――それが安土城です。壮麗な天主と華やかな装飾は、当時の常識を覆すものでした。現在はその姿を残さずとも、石垣や遺構のひとつひとつが信長の野望と美意識を語りかけてきます。戦国ロマンが息づくこの地で、幻の名城の記憶をたどってみませんか?

伝 羽柴秀吉邸跡

🏛 概要

安土城の大手道沿いに位置する「伝 羽柴秀吉邸跡」は、かつて織田信長の家臣であった羽柴(豊臣)秀吉が居住していたと伝えられる場所です。現在、建物そのものは残っていませんが、石垣や礎石などの遺構から、当時の屋敷構造をうかがい知ることができます。この屋敷は上下2段に分かれた郭(平坦地)で構成され、下段には櫓門、上段には主殿があったとされています。櫓門は1階が門、2階が渡櫓となる形式で、後の近世城郭に多く見られるその構造は、秀吉邸のものが最古の例の一つと考えられています。こうした遺構は、戦国時代末期の武家住宅の構造や配置を知る上で極めて重要で、当時の武将の暮らしぶりを学ぶ手がかりとなっています

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約30分 じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 櫓門跡:​下段郭の入口に位置し、1階が門、2階が渡櫓となる構造で、近世城郭の櫓門の最古の例とされています。​
  • 厩跡:​櫓門を入った先にあり、馬6頭を収容できる大きな厩が存在していました。​
  • 主殿跡:​上段郭に位置し、主人が生活する場で、式台や遠侍の間、主殿、内台所などが配置されていました。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、秋には紅葉が見事です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​伝羽柴秀吉邸跡の櫓門は、近世城郭における櫓門の最古の例として知られています。​
  • 知る人ぞ知る情報:​下段郭の広場には厩が1棟あるだけで、それ以外は広場となっており、武士の生活に欠かせない施設が配置されていました。​
  • 著名人との関係:​羽柴秀吉が居住していたと伝えられるこの地は、彼の出世街道を象徴する場所の一つです。​

伝 前田利家邸跡

🏛 概要

安土城の大手道沿いに位置する「伝 前田利家邸跡」は、織田信長の有力家臣であり、後に加賀百万石の礎を築いた前田利家が居住していたと伝えられる場所です。​現在、建物は残っておらず、石垣や礎石などの遺構が当時の面影を伝えています。​この屋敷は急な傾斜地を造成して造られ、数段の郭(くるわ)に分かれた複雑な構成となっていました。​敷地の西南隅には大手道を防備する隅櫓が建てられていたと考えられますが、後世に大きく破壊されたため詳細は不明です。​また、門を入った場所は枡形と呼ばれる小さな広場となり、その東と北をL字型に多聞櫓が囲んでいました。​これらの遺構は、16世紀末の武家屋敷の様子を知る上で、たいへん貴重なものです。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約30分 じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 虎口(こぐち)跡:​屋敷地の玄関口にあたる部分で、大手道に沿って帯状に築かれた石塁を切って入口を設け、その内側に枡形の空間を造った「内枡形」と呼ばれる構造です。​
  • 三段の石垣:​虎口を入った左手には、高さ約6メートルにも及ぶ三段の石垣がそびえ、最上段から正面にかけて多聞櫓が侵入した敵を見下ろしていました。​
  • 木樋(もくひ)跡:​多聞櫓の床下から発見された木製の排水施設で、洗い場の水を排水するためのものと考えられています。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、秋には紅葉が見事です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​伝前田利家邸跡の虎口は、近世城郭を思わせる防御性の高い構造を持ち、安土城築城時にすでに取り入れられていたことがわかります。​
  • 知る人ぞ知る情報:​屋敷内の最下段の郭には、馬三頭を飼うことのできる厩(うまや)が建っており、江戸時代初期の大工技術書『匠明(しょうめい)』に載っている「三間厩之図(さんげんうまやのず)」と平面が一致する貴重な遺構です。​
  • 著名人との関係:​前田利家の正室である芳春院(まつ)は、利家の死後、出家して京都の大徳寺に芳春院を建立し、前田家の繁栄に大きく貢献しました。

大手道

🏛 概要

安土城の「大手道」は、城の正面玄関として設計された壮大な石段道で、訪れる者を圧倒する威厳を放っています。​幅約6メートル、全長約180メートルの直線的な石段が特徴で、当時の城郭建築としては異例の規模と直線性を誇ります。​この道は、織田信長が天皇の行幸を迎えるために特別に設計したとも言われ、城の権威と格式を象徴する存在でした。​現在も石段や石垣が良好な状態で残されており、当時の壮麗さを今に伝えています。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約20分(約1.5km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約30分 じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 石段の直線美:​幅約6メートル、全長約180メートルにわたる直線的な石段は、他の城郭には見られない独特の設計です。​
  • 武将屋敷跡:​大手道の両側には、羽柴秀吉や前田利家など、織田信長の重臣たちの屋敷跡が点在し、当時の配置を偲ぶことができます。​
  • 転用石:​石段には墓石などを再利用した「転用石」が見られ、当時の築城の工夫を感じられます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、大手道を彩ります。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​大手道は、天皇の行幸を迎えるために設計されたとも言われ、織田信長の権威を示すための重要な道でした。​
  • 知る人ぞ知る情報:​大手道の石段には、近隣の墓石などが再利用されており、これらは「転用石」として知られています。​
  • 著名人との関係:​大手道沿いには、羽柴秀吉や前田利家など、織田信長の重臣たちの屋敷が配置されていました。

遠景山摠見寺

🏛 概要

遠景山摠見寺(そうけんじ)は、滋賀県近江八幡市安土町の安土城跡に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。​天正年間(1573年~1592年)に織田信長が安土城築城と同時期に建立し、自らの菩提寺としました。​創建当初は、近隣の社寺から多くの建物を移築して構成され、22棟の建物があったとされています。​しかし、1854年(嘉永7年)の火災により本堂など主要な建物を焼失し、現在は仮本堂が徳川家康邸跡に建てられています。​境内には、国の重要文化財に指定されている三重塔や二王門が現存し、歴史的価値の高い遺構として多くの参拝者を魅了しています。

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6367

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約30分 じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 三重塔:​室町時代の享徳3年(1454年)に建立された三間三重塔で、国の重要文化財に指定されています。​
  • 二王門:​元亀2年(1571年)に建立された楼門で、信長が甲賀から移築したと伝えられ、国の重要文化財に指定されています。門内には金剛力士像が安置されています。
  • 仮本堂:​昭和7年に徳川家康邸跡に建てられたもので、不定期に特別拝観が実施され、信長公の尊像や本堂襖絵を拝観できます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には境内の桜が美しく、秋には紅葉が見事です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​摠見寺は、信長が近隣の社寺から多くの建物を移築して建立されたとされ、歴史的建築物の集合体としての価値があります。​
  • 知る人ぞ知る情報:​仮本堂では、不定期に特別拝観が実施され、信長公の尊像や本堂襖絵を拝観できるほか、茶室にて呈茶が行われています。​
  • 著名人との関係:​摠見寺は、織田信長が自らの菩提寺として建立し、以後、織田家の菩提寺として栄えました。

武井夕庵邸跡

🏛 概要

安土城跡の大手道を進むと、かつて織田信長の側近であり、右筆として活躍した武井夕庵(たけい せきあん)の邸宅跡とされる場所があります。​武井夕庵は、信長の家臣の中でも特に信頼され、外交交渉や重要な儀式の場で活躍した人物です。​現在、邸宅そのものは現存していませんが、敷地内には池跡や井戸跡が残り、当時の生活の一端を偲ぶことができます。 ​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約10分​
  • じっくり観光するなら:約20分​

📍 見どころ

  • 池跡:​邸宅跡には池の跡が残っており、当時の庭園の一部を垣間見ることができます。 ​
  • 井戸跡:​生活用水を確保していたとされる井戸の跡も確認できます。
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、歴史的遺構とともに季節の風情を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​武井夕庵は、もともと美濃国の斎藤氏に仕えていましたが、織田信長に仕えた後は右筆として活躍し、外交交渉などで重要な役割を果たしました。​
  • 知る人ぞ知る情報:​武井夕庵邸跡の近くには、他にも前田利家や羽柴秀吉などの重臣たちの邸宅跡が点在しています。​
  • 著名人との関係:​武井夕庵は、信長の家臣の中でも特に信頼され、身内以外で唯一、信長に進言できたといわれています。

伝 織田信忠邸跡

🏛 概要

安土城跡の中腹、大手道と百々橋口道が交差する地点には、織田信長の嫡男・織田信忠の邸宅があったと伝えられています。​信忠は父・信長から家督を譲られ、織田家の次期当主として期待されていました。​しかし、1582年の本能寺の変において、信長と共に命を落としました。​

現在、この場所には邸宅の建物は残っていませんが、石碑が建てられており、訪れる人々に当時の歴史を伝えています。​また、邸宅跡の近くには、安土山を詠んだ徳富蘇峰の詩碑も建立されています。 ​

この邸宅跡は、安土城の防衛上重要な位置にあり、周辺には他の重臣たちの邸宅跡も点在しています。​歴史愛好家にとって、戦国時代の武将たちの生活や戦略を感じ取ることができる貴重なスポットです。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

  • 最寄り駅:​JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分
  • じっくり観光するなら:約30分

📍 見どころ

  • 石碑:​織田信忠邸跡を示す石碑が建てられており、歴史の面影を感じることができます。​
  • 徳富蘇峰の詩碑:​安土山を詠んだ徳富蘇峰の詩碑があり、文学的な観点からも楽しめます。 ​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、歴史的な遺構と共に季節の風情を味わうことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​織田信忠は、父・信長から家督を譲られたものの、本能寺の変で共に倒れ、織田家の未来を担うことは叶いませんでした。
  • 知る人ぞ知る情報:​邸宅跡の近くには、武井夕庵の屋敷跡もあり、当時の重臣たちの配置を知ることができます。
  • 著名人との関係:​織田信忠は、織田家の嫡男として父・信長の期待を一身に受けていた人物です。

伝 森蘭丸邸跡

🏛 概要

安土城の大手道を進み、黒金門跡の手前に位置する「伝 森蘭丸邸跡」は、織田信長の近習として知られる森蘭丸(本名:森成利)が居住していたと伝えられる場所です。​現在、建物は残っておらず、石垣や礎石などの遺構が当時の面影を伝えています。​この屋敷は、信長の側近であった蘭丸が居住していたとされ、安土城内でも重要な位置にありました。​蘭丸は、信長の寵愛を受け、1582年の本能寺の変で主君とともに討死したことで知られています。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約20分 じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 石垣跡:​屋敷の境界を示す石垣が残っており、当時の建築技術を感じることができます。​
  • 黒金門跡:​近くにある黒金門跡は、安土城の主要な出入口であり、周辺の屋敷配置からも蘭丸の重要性が伺えます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、秋には紅葉が見事です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​森蘭丸は、信長の寵愛を受けた近習であり、安土城内での彼の屋敷の位置は、その信頼の深さを示しています。​
  • 知る人ぞ知る情報:​黒金門跡の近くには、織田信澄の屋敷跡も伝えられており、信長の親族や側近が集まるエリアであったことがわかります。​
  • 著名人との関係:​森蘭丸は、織田信長の近習として仕え、本能寺の変で主君とともに討死しました。

黒金門跡

🏛 概要

安土城の中枢部への主要な入口である「黒金門跡」は、城の防御と威厳を象徴する重要な遺構です。​この門は、安土山の麓から大手道を登り、山頂近くに達する地点に位置し、本丸や天主へ入るための第一関門として設けられました。​周囲の石垣には、他の部分と比べて特に大きな石が使用されており、訪れる者に強烈な印象を与えます。​現在、門そのものは失われていますが、石垣や虎口(こぐち)の構造が当時の面影を今に伝えています。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約20分 じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 巨石を用いた石垣:​黒金門周辺の石垣には、特に大きな石が使用されており、城の防御性と威厳を示しています。​
  • 枡形虎口の構造:​通路が二度直角に折れ曲がる「枡形虎口」となっており、侵入者の進行を妨げる工夫がされています。
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、秋には紅葉が見事です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​平成5年度の発掘調査で、黒金門付近も天主とともに火災に遭っていたことが判明し、多量の焼けた瓦の中には、菊紋・桐紋などの金箔瓦も含まれていました。
  • 知る人ぞ知る情報:​黒金門の通路は二度直角に折れ曲がっており、その間は両側に堅牢な石垣が積まれています。​この石垣は石塁と呼ばれる幅の広い土手になっており、細長い土手(土塁)の両側面に石垣を積んでいるため「石塁」と呼ばれます。
  • 著名人との関係:​黒金門から先は、信長が選ばれた側近たちと日常生活を送っていた、安土城のまさに中枢部となります。

織田信雄公四代供養塔

🏛 概要

安土城跡の一角、かつて伝長谷川秀一邸跡とされる場所に、「織田信雄公四代供養塔」が静かに佇んでいます。​織田信雄(1558年〜1630年)は、織田信長の次男であり、父の死後も大名としての地位を維持し、江戸時代までその血統を継承しました。​この供養塔は、信雄公とその子孫四代にわたる霊を弔うために建立されたと伝えられています。​現在、供養塔は歴史愛好家や訪問者にとって、織田家の遺産を偲ぶ貴重な史跡となっています。

🗺 住所 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約15分 じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 供養塔:​織田信雄公とその子孫四代を弔うための石塔で、歴史的な価値が高いとされています。​
  • 周辺の石垣:​かつての武将邸宅の名残を感じさせる石垣が周囲に残っています。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、秋には紅葉が見事です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​織田信雄は、父・信長の死後も大名としての地位を維持し、江戸時代までその血統を継承しました。​
  • 知る人ぞ知る情報:​供養塔がある場所は、かつての伝長谷川秀一邸跡とされており、歴史的なつながりを感じさせます。
  • 著名人との関係:​織田信雄は、織田信長の次男であり、父の死後もその血統を継承し続けました。

二の丸南帯曲輪跡

🏛 概要

安土城の「二の丸南帯曲輪跡」は、二の丸の南側に位置する細長い曲輪で、城の防御と機能性を高める重要な役割を果たしていました。​帯曲輪とは、主要な曲輪の外周に沿って配置される細長い区画を指し、敵の侵入を防ぐ防御ラインとして、また兵士の配置や物資の保管場所として利用されていました。​現在、この場所には建物は残っていませんが、石垣や地形から当時の構造を偲ぶことができます。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約20分 じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 石垣の遺構:​二の丸南帯曲輪跡には、当時の石垣が部分的に残っており、戦国時代の築城技術を感じることができます。​
  • 地形の特徴:​細長い帯状の地形は、帯曲輪特有のもので、城の防御戦略を理解する上で興味深いポイントです。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、秋には紅葉が見事で、散策に最適です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​帯曲輪は、主要な曲輪を取り囲むように配置され、敵の侵入を防ぐとともに、城内の移動や物資の運搬路としても機能していました。​
  • 知る人ぞ知る情報:​安土城の二の丸南帯曲輪跡は、他の城郭の帯曲輪と比較しても規模が大きく、信長の築城における先進性を示しています。​
  • 著名人との関係:​織田信長が築いた安土城の一部であるこの曲輪は、彼の革新的な城郭設計の一端を今に伝えています。

仏足石

🏛 概要

安土城跡の二の丸付近には、仏足石が発見されています。​仏足石とは、お釈迦様の足跡を石に刻んだもので、古代インドでは仏像に先立つ崇拝対象とされていました。​日本では奈良の薬師寺にあるものが最古(奈良時代、国宝)として知られています。​安土城の仏足石は中世の数少ない遺物として大変貴重なものです。

この仏足石は、築城の際に石垣の一部として転用されたと考えられています。

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約15分 じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 仏足石:​お釈迦様の足跡を刻んだ石で、歴史的価値が高いとされています。​
  • 石垣の遺構:​仏足石が転用されていた石垣の一部が残っており、当時の築城技術を感じることができます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜、秋には紅葉が美しく、散策に最適です。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​仏足石は、仏像が作られる以前の崇拝対象であり、日本では奈良の薬師寺のものが最古のものとして有名です。
  • 知る人ぞ知る情報:​安土城跡では、仏足石以外にも多くの石仏や五輪塔などが石垣や石段に転用されており、築城の際の工夫が見られます。
  • 著名人との関係:​安土城は織田信長が築いた城であり、仏足石の存在は当時の宗教観や文化的背景を反映しています。

信長公本廟

🏛 概要

安土城跡の二の丸跡と伝えられる場所には、織田信長公の本廟が静かに佇んでいます。​この本廟は、1583年(天正11年)2月に重臣・羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)によって建立されました。​秀吉は信長公の太刀や烏帽子、直垂などの遺愛品を埋葬し、同年6月2日の一周忌には織田一族や家臣を集めて盛大な法要を執り行いました。​現在でも毎年6月2日には、摠見寺(仮本堂)にて「信長忌」として法要が行われています。​本廟周辺には石垣や礎石が残り、訪れる人々に戦国時代の歴史と信長公の偉業を静かに語りかけています。

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約20分 じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 織田信長公本廟:​信長公の遺愛品が埋葬されたと伝わる墓所で、戦国時代の歴史を感じることができます。​
  • 周辺の石垣遺構:​本廟周辺には当時の石垣が残り、安土城の壮大さを偲ぶことができます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、本廟周辺の景観を彩ります。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​信長公の一周忌法要は、1583年6月2日に羽柴秀吉によって執り行われ、織田一族や家臣が参列しました。​
  • 知る人ぞ知る情報:​毎年6月2日には、摠見寺(仮本堂)にて「信長忌」として法要が現在も行われています。​
  • 著名人との関係:​本廟は羽柴秀吉が建立し、信長公の遺愛品を埋葬したと伝えられています。

二の丸跡

🏛 概要

安土城の「二の丸跡」は、かつて織田信長の居城であった安土城の主要な区域の一つで、城内の中枢を担っていました。​この場所は、信長の重臣や家族が生活していたとされ、城の政治・軍事の中心地として機能していました。​現在、二の丸跡には豊臣秀吉が建立した織田信長公の本廟が残されており、訪れる人々に戦国時代の歴史を伝えています。​また、周囲には石垣や礎石が点在し、当時の城郭構造を偲ぶことができます。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

短時間での見どころ:約20分 じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 織田信長公本廟:​豊臣秀吉が信長の遺愛品を埋葬し、1583年に建立したとされる本廟。毎年6月2日には「信長忌」として法要が行われています。​
  • 石垣の遺構:​二の丸跡周辺には、当時の石垣が残されており、安土城の壮大さを感じることができます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、歴史的な雰囲気と自然の美しさを同時に楽しめます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​二の丸跡は、信長の重臣や家族が生活していたとされ、城内の政治・軍事の中心地でした。​
  • 知る人ぞ知る情報:​本廟周辺には、信長の家臣たちの屋敷跡も点在し、歴史的な配置を感じることができます。​
  • 著名人との関係:​織田信長の本廟があることで、戦国時代の歴史を深く感じることができる場所です。

本丸跡

🏛 概要

安土城の本丸跡は、かつて織田信長が築いた安土城の中心部に位置し、城の主要な機能が集約されていた場所です。​この区域は「千畳敷」とも称され、広大な敷地に御殿が建てられていたと伝えられています。​発掘調査により、碁盤目状に配置された119個の建物礎石が確認され、当時の建築規模の大きさと構造の特異性が明らかになっています。

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約20分​
  • じっくり観光するなら:約40分​

📍 見どころ

  • 建物礎石:​本丸跡には、碁盤目状に配置された119個の礎石が残されており、当時の建築技術と規模を感じることができます。
  • 石垣の遺構:​周囲を囲む石垣は、安土城の壮大さと防御機能を今に伝えています。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、歴史的な遺構と自然の調和を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​本丸御殿の建物は、京都御所の清涼殿と類似しており、天皇の行幸を想定して建設された可能性が指摘されています。
  • 知る人ぞ知る情報:​本丸跡からは、安土城の象徴である天主台を間近に望むことができ、城の中心部としての位置関係を実感できます。​
  • 著名人との関係:​織田信長が築いた安土城の中心部であり、戦国時代の歴史を肌で感じることができる場所です。

天主台跡

🏛 概要

安土城の天主台跡は、織田信長が築いた壮麗な安土城の中心部に位置し、かつて地上6階、地下1階建て、高さ約32メートルの天主がそびえていました。 ​この天主は、当時の城郭建築としては画期的なもので、宗教的要素も取り入れた独創的かつ絢爛豪華な構造であったとされています。​現在、天主そのものは現存しませんが、天主台の石垣や礎石が残り、訪れる人々に当時の威容を伝えています。 ​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約30分​
  • じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 天主台の石垣:​高さ約2メートルの石垣が天主台を囲み、当時の築城技術の高さを感じさせます。​
  • 礎石群:​天主の基礎となった礎石が整然と並び、建物の規模や配置を想像することができます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、歴史的遺構と自然の調和を楽しめます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​安土城の天主は、従来の城郭建築には見られない宗教的要素を取り入れた独創的なものでした。
  • 知る人ぞ知る情報:​天主台跡の礎石配置から、地下1階部分の構造が明らかになっており、当時の建築技術の高さが伺えます。 ​
  • 著名人との関係:​この天主は、織田信長が自らの権威を示すために築いたもので、彼の革新的な思想が反映されています。

三重塔

🏛 概要

安土城跡に位置する摠見寺の三重塔は、室町時代の1454年(享徳3年)に建立された歴史的建造物です。​もともとは近江国甲賀郡の長寿寺にありましたが、織田信長が安土城築城の際に現在の地へ移築しました。​この三重塔は、三間三重塔婆で屋根は本瓦葺きという特徴を持ち、国の重要文化財に指定されています。

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6367

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約20分(約1.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 三重塔:​室町時代に建立され、織田信長の命により現在地に移築された歴史的建造物で、国の重要文化財に指定されています。
  • 二王門:​1571年(元亀2年)に建立された入母屋造本瓦葺きの楼門で、こちらも重要文化財に指定されています。
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、歴史的建造物と自然の調和を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​三重塔は、もともと甲賀郡長寿寺にあったものを、織田信長が安土城築城の際に移築したとされています。
  • 知る人ぞ知る情報:​摠見寺の境内には、他にも室町時代の建築物である二王門が現存し、歴史的価値が高いとされています。
  • 著名人との関係:​摠見寺は、織田信長が自らの菩提寺として建立した寺院であり、彼の歴史と深い関わりを持っています。

二王門

🏛 概要

安土城跡に位置する摠見寺の二王門は、室町時代に建立された歴史的建造物で、国の重要文化財に指定されています。​この門は、もともと近江国甲賀郡の寺院から織田信長の命により現在の地へ移築されたと伝えられています。​二王門は、楼門形式の建築で、内部には金剛力士像が安置されており、訪れる人々に歴史の重みと信長公の威光を今に伝えています。

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 二王門:​室町時代に建立され、織田信長の命により現在地に移築された楼門形式の門で、国の重要文化財に指定されています。​
  • 金剛力士像:​二王門内部に安置されている一対の像で、力強い姿が特徴です。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、歴史的建造物と自然の調和を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​二王門は、もともと近江国甲賀郡の寺院から移築されたと伝えられています。​
  • 知る人ぞ知る情報:​摠見寺の境内には、他にも三重塔などの重要文化財が現存し、歴史的価値が高いとされています。​
  • 著名人との関係:​摠見寺は、織田信長が自らの菩提寺として建立した寺院であり、彼の歴史と深い関わりを持っています。

竈跡

🏛 概要

安土城跡の西側上段郭には、かつての生活の痕跡として竈跡(かまどあと)が複数確認されています。​これらの竈跡は、当時の城内での調理や暖房など、日常生活が営まれていた証拠として非常に貴重です。​また、炭や焼け土が入った皿状の凹地も見つかっており、これらは火災の痕跡や、古い竈を壊して新しいものを作り替えた際の名残と考えられています。

これらの遺構は、安土城が単なる軍事拠点ではなく、実際に人々が生活する場であったことを示しています。​訪れる人々は、これらの竈跡を通じて、戦国時代の城内での生活の一端を垣間見ることができます。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 竈跡:​西側上段郭に点在する竈跡は、当時の生活の様子を伝える貴重な遺構です。​
  • 炭や焼け土の痕跡:​火災の痕跡や、竈の作り替えの際に生じたと考えられる炭や焼け土が見られます。
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、歴史的遺構と自然の調和を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​竈跡の発見により、安土城が単なる軍事拠点ではなく、日常生活の場でもあったことが明らかになりました。​
  • 知る人ぞ知る情報:​炭や焼け土の入った皿状の凹地は、火災の痕跡や竈の作り替えの名残とされています。
  • 著名人との関係:​これらの遺構は、織田信長が築いた安土城での生活の一端を今に伝えています。

城なび館

🏛 概要

城なび館は、安土城跡の入口近くに位置するガイダンス施設で、訪問者に安土城の歴史や見どころを紹介しています。​館内では、安土城に関する展示や情報提供が行われており、登城前の予備知識を得るのに最適な場所です。​また、安土城関連のオリジナルグッズや地元の特産品も販売されており、訪問の記念やお土産選びにも適しています。​

さらに、館内には休憩スペースが設けられており、無料でお茶が提供されています。​登城前のひととき、ここでリラックスしながら情報収集をすることができます。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 安土城関連の展示:​安土城の歴史や構造に関するパネル展示や模型があり、登城前に理解を深めることができます。​
  • オリジナルグッズ販売:​ここでしか手に入らない安土城関連のグッズや地元の特産品が揃っています。​
  • 休憩スペース:​無料のお茶が提供される休憩所があり、登城前後のひとときを過ごすことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​城なび館は、安土城跡のガイダンス施設として、訪問者に安土城の歴史や魅力を伝える役割を担っています。​
  • 知る人ぞ知る情報:​館内では、安土城に関するDVD上映も行われており、視覚的に歴史を学ぶことができます。​
  • 著名人との関係:​安土城は、織田信長が築いた名城として知られ、城なび館ではその歴史や信長公の足跡を辿ることができます。

百々橋口

🏛 概要

百々橋口(どどばしぐち)は、かつて安土城の主要な登城口の一つであり、織田信長の時代には正面入口として機能していました。​この入口からは、摠見寺を経由して城内へと続く道があり、当時の登城者はこのルートを利用していました。​現在、百々橋口からの登城は制限されており、主に大手道からのアクセスが一般的となっています。

百々橋口の石段は急勾配で、「馬返坂(うまがえしざか)」と呼ばれ、馬での登城が困難であったことからこの名が付けられました。​この急な石段は、城の防御機能としても重要な役割を果たしていたと考えられます。 ​

また、百々橋口から続く道は「百々橋口道」と呼ばれ、摠見寺の二王門を通過して城内へと至ります。​このルートは、歴史的な文献にも登場し、当時の登城の様子を今に伝えています。

現在、百々橋口からの登城はできませんが、外観や周辺の散策を通じて、当時の雰囲気を感じ取ることができます。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

🚶 アクセス

最寄り駅:JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約30分(約2.5km)​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 百々橋口の石段:​急勾配の石段は「馬返坂」とも呼ばれ、当時の防御機能を今に伝えています。
  • 摠見寺二王門:​百々橋口道を進むと現れる二王門は、歴史的建造物としての価値が高いです。 ​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には桜、秋には紅葉が美しく、歴史的遺構と自然の調和を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​百々橋口は、信長公時代の安土城の正面入口として機能していました。 ​
  • 知る人ぞ知る情報:​「馬返坂」という名称は、急な石段のため馬での登城が困難であったことに由来します。
  • 著名人との関係:​百々橋口からの登城ルートは、織田信長やその家臣たちも利用していたとされています。

滋賀県立安土城考古博物館

🏛 概要

滋賀県立安土城考古博物館は、織田信長が築いた安土城や戦国時代の歴史を学べる施設です。​館内では、安土城の復元模型や発掘された遺物を展示し、当時の生活や信長の足跡を知ることができます。​また、子どもも楽しめる展示や体験が用意されており、歴史を身近に感じられる場となっています。

💰入場料
大人600円
大学生360円​
小中学生無料

⏱営業時間
​​9:00~17:00(最終入館16:30) ​

🌎ホームページ
https://azuchi-museum.or.jp/information/use/

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678

🚶 アクセス

  • 電車:​JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分​
  • :​名神高速道路「竜王IC」または「八日市IC」から約30分
  • レンタサイクル:​安土駅から自転車で約10分​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約1時間​
  • じっくり観光するなら:約2時間​

📍 見どころ

  • 第一常設展示室:​安土城の復元模型や発掘された遺物を展示し、当時の生活や信長の足跡を紹介しています。
  • 第二常設展示室:​戦国時代の近江や観音寺城、小谷城に関する資料を展示しています。 ​
  • 特別展・企画展:​期間限定でテーマに沿った展示を開催しています。 ​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​安土城は築城後わずか7年で消失し、幻の城とも称されています。 ​
  • 知る人ぞ知る情報:​館内では、高精細フルCGによる安土城の復元映像を上映しています。
  • 著名人との関係:​織田信長が築いた安土城に関する貴重な資料が多数展示されています。​

安土城天主 信長の館

🏛 概要

安土城天主 信長の館は、織田信長が築いた安土城の天主(天守)の5階・6階部分を原寸大で復元した施設です。​1992年のスペイン・セビリア万国博覧会の日本館で展示されたこの復元天主は、内部の障壁画も忠実に再現され、多くの来場者を魅了しました。​万博終了後、安土町が譲り受け、現在の地に移築・展示されています。​館内では、当時の建築技術や美術、信長の革新的な城造りを間近で感じることができます。​また、VRシアターでは、映像を通じて安土城の歴史や魅力を体感することができます。 ​

💰入場料
一般:​610円​
学生:​350円
小中学生:​170円​ ​

⏱営業時間
​9:00~17:00(最終入館16:30)

🌎ホームページ
https://www.azuchi-shiga.com/n-yakata.htm

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町桑実寺800

🚶 アクセス

  • 電車:​JR琵琶湖線「安土駅」下車、徒歩約25分。
  • :​名神高速道路「竜王IC」から約20分、「彦根IC」から約40分。 ​
  • 駐車場:​普通車150台、大型車4台分の無料駐車場あり。

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約30分​
  • じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 復元天主:​安土城の天主5階・6階部分を原寸大で再現し、内部の障壁画も忠実に復元。
  • VR安土城シアター:​約15分間のショートムービー「絢爛・安土城」を200インチの大画面で上映し、当時の安土城を体感できる。
  • 特別展示:​期間限定で安土城や戦国時代に関連する展示を開催。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​復元された天主は、1992年のスペイン・セビリア万国博覧会で日本館のメイン展示として公開され、最も多い入場者数を記録した。
  • 知る人ぞ知る情報:​館内のVRシアターでは、最新技術を駆使して再現された安土城の映像を楽しむことができる。​
  • 著名人との関係:​安土城は、織田信長が天下統一の拠点として築いた革新的な城であり、その天主は当時の建築技術の粋を集めたものであった。​

天下布武の歌碑

🏛 概要

「天下布武の歌碑」は、滋賀県近江八幡市の安土文芸の郷「信長の館」東側のスペイン広場に建立されています。​この歌碑は、演歌歌手の鳥羽一郎さんが歌う『天下布武』という楽曲を記念して建てられました。​歌碑の建立除幕式は、2011年6月5日に行われ、多くの関係者が参列しました。 ​

「天下布武」は、織田信長が掲げたスローガンで、「武力によって天下を治める」という意味が込められています。​この言葉は、信長が天下統一を目指した志を象徴しています。 ​

歌碑には、楽曲『天下布武』の歌詞が刻まれており、訪れる人々に信長の志と歴史を伝えています。​また、安土城跡や「信長の館」といった歴史的スポットと併せて訪れることで、戦国時代の歴史に深く触れることができます。​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町桑実寺800

🚶 アクセス

  • 電車:​JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​
  • :​名神高速道路「竜王IC」または「八日市IC」から約30分​
  • レンタサイクル:​安土駅前でレンタサイクルを利用し、自転車で約10分​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 歌碑:​鳥羽一郎さんが歌う『天下布武』の歌詞が刻まれた石碑。
  • スペイン広場:​広場内にはベンチや緑地があり、休憩スポットとしても最適。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく、歴史的な雰囲気と共に花見を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​「天下布武」は、信長が美濃国を平定し、岐阜城を拠点とした際に使用し始めた印章で、「武力によって天下を治める」という意味が込められています。 ​
  • 知る人ぞ知る情報:​歌碑建立の際には、地元の有志や歴史愛好家が協力し、信長の志を後世に伝えるための活動の一環として行われました。
  • 著名人との関係:​演歌歌手の鳥羽一郎さんが『天下布武』を歌い、その楽曲を記念してこの歌碑が建立されました。

旧宮地家住宅

🏛 概要

旧宮地家住宅は、江戸時代中期の宝暦4年(1754年)に建てられた、湖北地方特有の農家建築である「余呉型」と呼ばれる様式を持つ民家です。​もともとは滋賀県長浜市国友町に所在していましたが、現在は近江八幡市安土町の近江風土記の丘内に移築・保存されています。​この住宅は、桁行11.3メートル、梁間7.6メートルの入母屋造りで、妻入りの茅葺き屋根を特徴とし、南北両面に庇が付いています。​その素朴で簡素な構造は、当時の農村生活を今に伝える貴重な遺構として、1968年に国の重要文化財に指定されました。

近江風土記の丘は、滋賀県立安土城考古博物館に隣接する歴史公園で、旧宮地家住宅のほかにも、旧柳原学校校舎や旧安土巡査駐在所など、県内各地から移築された歴史的建造物が点在しています。​これらの建物を通じて、近江の歴史と文化を身近に感じることができます。

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678

🚶 アクセス

  • 電車:​JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約25分(約2km)​
  • :​名神高速道路「竜王IC」または「八日市IC」から約30分​
  • レンタサイクル:​安土駅前でレンタサイクルを利用し、自転車で約10分​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約15分​
  • じっくり観光するなら:約30分​

📍 見どころ

  • 旧宮地家住宅:​江戸時代中期の農家建築を間近で観察し、当時の生活様式を学ぶことができます。​
  • 近江風土記の丘内の歴史的建造物:​旧柳原学校校舎や旧安土巡査駐在所など、移築保存された建物を巡り、近江の歴史に触れることができます。​
  • 季節限定の楽しみ方:​春には周辺の桜が美しく咲き、歴史的建造物と共に風情ある景色を楽しむことができます。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​旧宮地家住宅は、もともと鉄砲鍛冶で有名な長浜市国友町に所在しており、当時の職人や農民の暮らしを今に伝えています。
  • 知る人ぞ知る情報:​近江風土記の丘内には、旧宮地家住宅以外にも、明治時代の擬洋風建築である旧柳原学校校舎や、明治時代の警察署である旧安土巡査駐在所が移築・保存されています。 ​
  • 著名人との関係:​旧宮地家住宅が所在していた国友町は、戦国時代から江戸時代にかけて鉄砲生産で名を馳せ、多くの鉄砲職人が活躍していた地域です。

安土城資料館

🏛 概要
安土城郭資料館は、滋賀県近江八幡市安土町に位置する歴史資料館で、戦国時代の名城・安土城に関する貴重な資料を展示しています。​館内の目玉は、1/20スケールで精巧に再現された安土城の模型で、内部構造まで詳細に観察することができます。​この模型は中央で二分割され、各階の造りや装飾を間近で見ることができ、当時の建築技術や信長の美的感覚を感じ取ることができます。
また、館内では安土城の歴史的背景や、織田信長の生涯、さらには城下町の様子など、多岐にわたる展示が行われており、訪れる人々に戦国時代の雰囲気を伝えています。​安土城の壮大さと美しさを現代に伝える貴重なスポットとして、多くの歴史愛好家や観光客が訪れています。​

💰入場料
大人200円
学生150円
小人100円

⏱営業時間
午前9時~午後5時まで(入館受付 午後4時30分まで)

🌎ホームページ
https://www.azuchi-shiga.com/n-jyoukakusiryoukan.htm

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町小中700

🚶 アクセス

  • 電車:​JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約5分(約400m)​
  • :​名神高速道路「竜王IC」または「八日市IC」から約30分​
  • レンタサイクル:​安土駅前で徒歩、自転車で約1分​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約30分​
  • じっくり観光するなら:約1時間​

📍 見どころ

  • 安土城1/20模型:​精巧に再現された模型で、城の内部構造まで観察可能です。​
  • 歴史資料展示:​織田信長や安土城に関する貴重な資料が多数展示されています。​
  • 季節限定の楽しみ方:​特定の時期には特別展示やイベントが開催されることがあります。​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​安土城は、織田信長が天下統一の拠点として築城し、当時としては革新的な構造と装飾を持つ城でした。​
  • 知る人ぞ知る情報:​館内の模型は、内部の細部まで忠実に再現されており、当時の建築技術の高さを伺い知ることができます。​
  • 著名人との関係:​安土城は、信長が多くの有力武将や外国の使節を迎えた場所であり、歴史的な舞台となりました。

浄厳院

🏛 概要

浄厳院(じょうごんいん)は、滋賀県近江八幡市安土町慈恩寺に位置する浄土宗の寺院で、山号を金勝山と称します。​天正5年(1577年)、織田信長が安土城築城に伴い、近江源氏佐々木六角氏の菩提寺であった慈恩寺の旧地に、浄土宗の僧・浄厳坊明感を迎えて創建しました。​この寺院は、浄土宗と日蓮宗の間で行われた「安土宗論」の舞台としても知られています。 ​

境内には、重要文化財に指定されている本堂や楼門があり、本堂には本尊である木造阿弥陀如来坐像(重要文化財)が安置されています。​また、近年では現代美術展などの文化イベントも開催され、歴史と現代文化が融合する場として注目を集めています。 ​

🗺 住所滋賀県近江八幡市安土町慈恩寺744

🚶 アクセス

  • 最寄り駅:​JR琵琶湖線「安土駅」から徒歩約10分(約700m) ​

見学の目安

  • 短時間での見どころ:約30分
  • じっくり観光するなら:約1時間

📍 見どころ

  • 本堂:​室町時代後期の建築で、重要文化財に指定されています。
  • 楼門:​同じく重要文化財で、室町時代後期の建築様式を今に伝えています。 ​
  • 現代美術展:​毎年、国内外のアーティストによる現代美術展が開催され、歴史ある寺院と現代アートの融合を楽しむことができます。 ​

📌 トリビア

  • 意外な歴史的背景:​浄厳院は、もともと近江源氏佐々木六角氏の菩提寺であった慈恩寺の旧地に、織田信長が新たに創建した寺院です。 ​
  • 知る人ぞ知る情報:​境内では、近年現代美術展などの文化イベントが開催されており、歴史と現代文化が融合する場として注目を集めています。 ​
  • 著名人との関係:​織田信長が創建し、安土宗論の舞台となったことで、戦国時代の宗教史において重要な役割を果たしました。

安土城 全体マップ

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